仁藤夢乃のレビュー一覧

  • 子どもの人権をまもるために

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    たぶん3年くらい積ん読してたけど、早く読んどくんだった。
    子どもに関わる人は読んだ方がいい。

    「子どもの権利」って言ってもとっつきにくい感じがするが、
    こうして具体例を項目ごとに並べられ、
    しかもその分野の専門家が実例を挙げて書いているため、
    各分野の入門的な知識を得られる。
    実際、共著者の著作を改めて読みたくなったし。

    まぁ仕事柄、第二部「学校」をみんなに読んでほしい。
    この国でどれだけ「子どもの権利」がないがしろにされてるか、
    たくさんの人に知って欲しい。

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    2021年07月01日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。

    今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。

    正直読んでいて辛くなる。
    一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。

    しかしその

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    2019年08月22日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    今どきの若者は・・・といったことがある人、またその言葉に違和感や怒りを感じる人は読んでほしい。

    Colabo代表・仁藤夢乃さんが今どきの若者の悩み、苦しみと同じ苦しみの渦中にいて社会活動家に成長するまでがつづられている。


    子供たちが立派に成長するためには、激励や説教などではなく、私たちの優しさと支えが必要なのだ。

    今どきの若者はすごい。

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    2014年12月20日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    学校という居場所にいられないということはすごくしんどいことなんだと思う。
    それは本著で作者が語っている。

    そんな場所に行ってしまった人たちに対して何がしてやれるのか。

    作者は大人に対して「個人と向き合う」、「可能性を信じる」、「姿勢を見せる」の三つをして欲しいと述べている。

    この三つはどれも納得させられるものだった。これを大人の責任として自分も取りくみたい。

    同じ年齢の作者に励まされた一冊だった。

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    2014年03月22日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    カタリバの同期が書いた本。
    悔しいけど、乗り越えてきた波の数が違って、現時点では全く適わないと思った。
    僕は「普通」すぎる。まだまだ足りない。

    本書には筆者の高校生時代、高校中退後、大学入学後、震災後、と様々な場面が子細に描かれている。
    ドキュメンタリー系の本によく出てきては主人公の心中で皮肉られる「理解してくれない周囲」は、作中で見れば「こいつはなんで主人公を理解してくれないんだ」という感想を抱きがちだが、現実世界に照らし合わせて考えてみると、作中で指弾されているような発言を自分も軽々としていることに気付かされることがある。
    今回はまさにそのような反省を伴う読書だった。

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    2013年04月15日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    今どきの若者は、という前に自分を見つめ直してみよう。果たして我々は「まともな大人」なのだろうか。
    ここには「助けて」という声や「ここにいる」という声がある。彼女たちの体験談はリアルで時に身を切るように痛くて、悲しみや切なさに溢れている。
    では、だからといって本書がエンタメ小説のように「泣ける〜」と消費される本であるかと問われると答えはNOだ。
    問題行動を起こす子には背景に何らかの問題や原因があり、それらに目を向けてあげなくてはならない。

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    2023年10月10日
  • 子どもの人権をまもるために

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    色々な分野で子どもと関わる人たちがそれぞれのテーマで書いたもの。こんなひどい状況におかれている子どもが存在するのかと、読んでいて涙が出そうになる部分も。小さなことでも、自分にできることは何があるかを考えるヒントにしようと思い読んだ。

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    2021年02月06日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    ○社会学を専攻し、各種事業を手掛ける仁藤氏の作品。
    ○著者の高校時代からの活動や心情を振り返りつつ、「大人と子供」という関係について、独自の視点で描いた作品。
    ○事実に基づいた具体的な描写は、読む人の心を大きく動かしている。全体をとおして、著者の素直な心情が伝わってきた。
    ○文章としては、若干くどい表現も多く、読むのに疲れてしまったが、内容はすばらしかった。

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    2014年11月19日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    少し遠くのことばかり追いかけるのではなくて、
    もう少し足下も見た方がよいと強く思った。

    社会的な繋がりを失った、
    高校生達が巧みに大人に騙されて、
    暗い世界に入り込んでしまう、
    そういう現実を実際の高校生達のインタビューから
    作られた本。

    著者も実体験を踏まえた上で書いているので、
    更にリアルさが際立っていた。

    "最近の若者…"という言葉がはびこる世の中で、
    一方で"最近の大人は…"という言葉もあるんじゃないかと
    思う。

    どちらかが悪いとかではなくて、
    若者、とか、大人とか関係なく、
    お互いに正しく生きられる、
    お互いに楽しく生きられる、
    そんな

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    2014年11月03日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    よくある話かと思いきや、阿蘇さんとの出会いから、著者の人格が一気に深化、活性化し始める。ロールモデルの大切さ。葛藤、停滞してきた著者だからこそ今があるという説得力。被災地への視点も尊厳に満ちている。これから正念場をなんどもくぐるだろうが、私も大人の一人として、姿勢を見せていくことでエールと感想に代えたい。

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    2014年10月20日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    人とのつながりでしか人は生きてはいけないのですね。
    大人の生き方が子供にいかに大きな影響を与えているのか、心して生きていかなくてはと思う。

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    2014年10月06日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    家庭にも学校にも居場所がなく、渋谷に居場所を求めた著者。
    その時に出会った人を通して、現代の高校生の抱えている問題を書いている。

    うちにも家庭に居場所がないのでは?と思えるコがいる。
    学校で反発していて、我々を困らせるけど、学校が唯一の居場所で、わがまま言える場所なんだね。

    ここが無くなったコたちは、難民になるのかと思うと、教育に関わる者として、責任は重いなと改めて感じる。

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    2014年05月07日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    この方はどこからどう見ても恵まれすぎていて、なんでグレたんだろう、難民になったんだろう?って疑問しかわかなかった
    どんな状態でも愛を送り続けてくれるおじいちゃんの存在や、高校(私学)を辞めても河合塾の生活全般を(行けば)提供してくれるフリースクールみたいなところにも通わせてもらえる余裕のある家庭環境もあって

    もっと本当に抜け出せない人はたくさんいそうだなぁと思う

    やってることはすごいし、彼女にしかできないことをこれからもやってもらったらいいなと思った


    物質的には恵まれている日本で心が貧困になっちゃってる、親や近しい人から無条件の愛を降り注いでもらえなかったらこうなるのかなと感じた

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    2024年06月04日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(

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    2023年07月22日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    ネタバレ

    家庭に居場所がなく実際に渋谷ギャルだった仁藤夢乃さん。
    彼女がどんな世界を生きて、そしてどんな世界を見てきたのか。

    メイドカフェでの勤務。
    「生きるため」にこうした仕事をしていた10代の女の子たち。

    湯浅誠『貧困襲来』より引用
    「貧困」というのは「溜め」のない状態のことだ
    貧困に陥らないためには「金銭的な溜め」や「人間関係の溜め」そして「精神的な溜め」が必要。

    貯蓄や親や友人とのつながり、そして自信やゆとり。
    こうした溜めが我々を支えている。

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    2022年05月14日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    恵まれている環境なのに全てが嫌で反抗してしまう女子高生達に昔の自分を重ねて読みました。大人達は私達の事は分かってくれないと思っていました。今なら大人の気持ちも考えられますが、当時は鬱陶しいだけでした。著者が書いているように、高校生や学生に関わる大人達にも読んで欲しいです。読んだ後に少しはお互いの距離が縮まれば、その事で彼女達が自分を傷つける事が減り、精神的蓄えが生まれると思います。著者は高校を辞めた事で、結果的に世界が広がり一歩が踏み出せたので、悩んでいる子達に高校だけが全てではないと知って欲しいです。

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    2018年04月15日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    家庭や学校、他のどこにも居場所がないと感じている高校生。彼らを見守る大人のいない状態で生活するようになると、危ない誘惑がたくさん待っている。精神的な「溜め」もなく、他の選択肢も知らず貧困な大人になってしまう。

    渋谷という居場所が、若者を食い物にしている場所でもあったわけで。一人で生きていくしかない思いつめるのが思春期、その心理を当事者として語ったこと。

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    2017年07月16日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    ネタバレ

    難民高校生(学校にまともにいかない、行き場所を失いぐれている高校生)だった著者の体験記。

    学校にもあまりいかず、家族ともコミュニケーションをとらず(とれず)、いわゆるグレて昼夜が逆転した生活だった著者がある農園ゼミに参加することにより少しずつ自分を変えていく生活。

    前半はいわゆる難民高校生だったことの著者のぐれた生活、後半は更生(といっていいかわからないが)してからの著者の活動。

    伝えたいメッセージとしては「居場所がない子供たちの心の叫びを聞いてほしい」ってことだと思う。

    思ったのは人間いきなりではなく、外部の環境や本人の考え方が相互作用を起こしながら少しずつ変わっていくということ。

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    2017年01月31日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    ネタバレ

    金銭的・関係性貧困状態にある高校生などの支援をしている仁藤さんの本。
    仁藤さん自身のことや周りの同じような境遇だった人について、今の活動に至る経緯が書かれていた。

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    2015年07月10日
  • 難民高校生 ― 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル

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    環境や周囲の大人とのすれ違いで渋谷を徘徊する難民高校生となってしまった著者が様々な出会いによってそこから抜け出せたのはたまたま運が良かったからなのかも知れない。誰にでも難民に陥る可能性はある。そして周囲の友人に恵まれなければ、努力だけでは抜け出せないことも多いと感じた。それだけにリアル。大人は彼らに何がしてあげられるか。
    学校で彼らが接するであろう「先生」と呼ばれる人たちのほとんどは学生時代「ダメな子」ではなかったと思うので、正直荷が重い問題だと思う。では、誰が難民高校生を救えるんだろうか・・・。著者の活動が一人でも多くの若者に希望を与えてくれればと思います。

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    2015年01月20日