仁藤夢乃のレビュー一覧
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子どもを巡る、保育、養護、療育、貧困対策、性の多様性、居場所作りなどについて各テーマごとにコンパクトにまとめられており、第一線で活躍しマスコミにもよく登場する筆者たちが現場発の生の声で語っている。
今保育士の受験勉強の途中で、児童養護や福祉について学んでいるので、乳児院や養護施設、里親、虐待からの保護などいろいろディープな環境にある子どもたちの事情に興味があって読んでみた。
正直読んでいて辛くなる。
一般人に縁がありそうなのは保育園の待機児童問題くらいで、その他は不幸にして家庭や親に恵まれなかった子たち、または、生まれつきの障害や性的マイノリティーなどの苦労を負った子たちだ。
しかしその -
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ネタバレ現状は、行政や民間の支援者より、よほど裏社会の大人たちの方が女子高生たちと関係を築き、支援を提供し(但し、自分たちの商品として囲って搾取するために)、居場所をつくることに成功している。支援の窓口に来るのを待っていては、必要な支援を手元に届けられない。彼女たちのほとんどは生活に困窮して生きるために「JK産業」で働いている。「寂しさ」や「好奇心」といった類の動機ではない。
支援を届けるために積極的にSOSをキャッチして、繋がりをつくり、切れ目のない支援を行う必要がある。1つの支援機関で生活支援、就労、メンタル、家族関係などフォローすることは到底できるものではない。支援の網を広げていくことが必要。そ -
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カタリバの同期が書いた本。
悔しいけど、乗り越えてきた波の数が違って、現時点では全く適わないと思った。
僕は「普通」すぎる。まだまだ足りない。
本書には筆者の高校生時代、高校中退後、大学入学後、震災後、と様々な場面が子細に描かれている。
ドキュメンタリー系の本によく出てきては主人公の心中で皮肉られる「理解してくれない周囲」は、作中で見れば「こいつはなんで主人公を理解してくれないんだ」という感想を抱きがちだが、現実世界に照らし合わせて考えてみると、作中で指弾されているような発言を自分も軽々としていることに気付かされることがある。
今回はまさにそのような反省を伴う読書だった。 -
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ここ数年の秋葉原の変化には、以前を知っている人には、驚くのではないでしょうか?
ちょうど、AKBが認知されたぐらいから(ここ4、5年ぐらい)、一気に、風俗店らしい店舗が、
増えました。
私もTSUKUMO通りに何回か行ったことがあります。
女子校生やら、メイドさんやらが、たくさんいて、
「えっっ、ここ秋葉原?」みたいな光景を目にしました。
自分が高校生だった十数年前と比べて、明らかに若い人が、風俗業界に入る敷居が低くなっている
ような感じがします。それは、社会の変化、ネット、スマホの普及等、多くの原因が考えられます。
「JK産業」と呼ばれる、一種の風俗産業に、足をつっこんでいる女子校生が -
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「JKリフレ」や「JK散歩」などの裏社会のJK産業に携わるをえなくなった少女たち。
彼女らは一体どういういきさつでそういう仕事を選んだのか。
どういった家族環境、学校環境、健康状態の子がいるのか。
個々のインタビューを通じてわかってくる、
少女たちの居場所のなさや大人とのよいつながりのなさ。
このような仕事がはびこるのは、けっして彼女たちだけの責任ではない、
社会にだっておおきな責任があることを見失ってはいけない、
そのようなことが浮かびあがってくるノンフィクション。
まあ最初は、
女子高生のインタビューからJKリフレやらお散歩やらの内容、
裏オプなどの内容をよむと、正直なところ半分勃起して -
Posted by ブクログ
自分の過ごしてきた「女子高生時代」とは違う世界でびっくりしたというのが最初に抱いた感想でした。
JK産業に入る人たちにはさまざまな背景があると思います。
ただ居場所を探している、助けを求めている女子高生たちに対して、手を差し伸べる大人が「商品」として扱っているという現状がとても悲しくなりました。
彼女たちにとっては「ようやく見つけた信頼できる大人」が、実は自分を利用するだけに近寄ってくる存在だと気付いたら、彼女たちは余計傷つくだろうなと感じました。
簡単なことではないと思いますが、家庭や学校、地域…彼女たちの身近にあるネットワークのどこかが、手を差し伸べられるような、彼女たちの小さな「助け -
Posted by ブクログ
裏社会、性的もしくはそれに近い仕事を、未成年の女子高生が行っている現場を、インタビューを通じて読者に訴えかけています。彼女たちは、行っている内容についてはしっかり把握しているのに、その意味や深刻さについては無知に近い。なぜそのような状態が発生するのか、関係性の貧困という答えにはっとなりました。もっとこの問題に対して関係していかなければならないと思わせれます。そしてその接し方、態度についても書かれています。
今までの人生の中で、この本に書かれているような状況に接したことは何回かあります。そのときに、どうすればよいか分からず、無関心を装ってしまいましたが、今後はせめてこの本を教えることぐらいはする