小林宏明のレビュー一覧

  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    それぞれの作家の個性が存分に発揮されているので、読者側がホッパーの絵をどう見るかによって、意表をつかれたり、違和感があったり、またぴったりとハマったり感想が分かれるだろう。
    個人的にはホッパー研究者の作品が(これは半ばノンフィクションかもしれないが)最も印象に残った。
  • 前夜(下)

    軍曹もリーチャーもクールだねぇ

    リーチャーのアクションシーンが少なっ。ナンパ野郎なところは若い頃から全く変わっていないけど。とりあえず身近にいる女性とすぐできちゃう。なのに未練なくあっさりフェイドアウト。いいのか?それで。そして相棒のサマー軍曹は、リーチャーよりも射撃タイトルをたくさん持っている凄腕の黒人女性。いつその腕を披露して...続きを読む
  • 前夜(上)

    リーチャーのMP時代

    ジャック・リーチャーシリーズ8作目。でも4~7が未翻訳。間を飛ばしすぎだろ。そのくせ3作目よりもずっと前に話が戻ってるから、読み始めはちょっと混乱。死んだはずの大佐が出てくるし。今回はリーチャーが陸軍のMPだった時の話。一匹狼で自由奔放のリーチャーが軍隊組織の中にいるのはやはり違和感があるなぁ。少佐...続きを読む
  • 警鐘(上)

    美女との行方がが気になる

    ジャック・リーチャーシリーズ3作目。何が起こっているのか、どんな陰謀が渦巻いているのか、何も見当がつかないままに巻き込まれていくジャック・リーチャー。毎度、本人の意思とは裏腹に面倒に巻き込まれていく代わりに、これもお約束の美女登場。元上司の娘で美人弁護士。恋の行方とサスペンスの同時進行でだんだん盛り...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    アメリカの書評で話題だったので気になっていましたが、和訳が出たので早速読みました。これを手に取るのはやっぱりみんなホッパー付きの人だと思うのだけれど、私もその一人で、で、読んでいる中で、お、と思うタイミングでホーッパー作品が出てくるので読んでて心地よかったです。いろんな作家さんの短編小説が入っていて...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワードエドワード・ホッパーの絵を題材にした短編集。
    絵と物語を楽しめる。
    「オートマットの秋」「牧師のコレクション」「音楽室」が面白かった。
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーの絵をもとに
    17人の作家の17つの短編。
    序文でローレンス・ブロックも言っているけど、本当にバラエティ豊かだ。
    色白で、表情が虚ろにも見える人びと。
    (そのせいなのかちょっと死体と犯罪が多い)
    スウェーデンの映画監督、ロイ・アンダーソンの作品にでてくる人みたい。
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーという画家の絵から、17人の作家たちがそれぞれの物語を紡いでいく、いっぷう変わった趣向の短編集。

    文章に合わせた絵ではなく、一場面を切り取った絵から背景にある物語を想像するというのは、なかなか興味深い。皆それぞれ個性的で、そこまで想像の世界を広げていくのかと驚く。
    知っているの...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーの絵画を基に、17人の作家が想像を膨らませたアンソロジー。編者はローレンス・ブロック。海外小説通の方ならご存知なのかもしれないが、ぼくはスティーヴン・キングとローレンス・ブロックしか知らなかった。好きな作品も、どうだろうと思う作品もあったが、嫌いな作品はなかった。アンソロジーでは...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイ...続きを読む
  • 銃を読み解く23講―見る、読む、訳す GUNの世界―
    銃の仕組みやアメリカでの規制状況、銃が登場する小説、映画、テレビ番組でのネタまで、まとまりはないがオリジナルなコラムで読みごたえはあった。
    翻訳家としての必要性だけでなく銃器が好きなのだろうなということが伝わってくる。紹介されていた参考サイトは役に立った。
    17-97
  • 銃を読み解く23講―見る、読む、訳す GUNの世界―
    図解多数収録、クリエーター必携の一冊! と売り言葉にある通り、勉強になりました。映画や海外ミステリ、洋ゲーなどで拳銃が出てくるシーンのあんなことやこんなことが、ちょっと理解できました。
  • LAコンフィデンシャル(上)
    名前がたくさん出てきて、最初は読みにくいが、入り込んでしまえばこっちのもの。特別変わったストーリーでもないのに、なぜか面白い。なにか秘密があるはず。
  • LAコンフィデンシャル(上)
    ●観てから読むか? 読んでから観るか? のLAコンフィデンシャル。
    映画版はラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケビン・スペイシー言う達者な人々が演じていて大変面白かった。
    さて原作。
    いや驚いた。
    これって、えっらっくっっ入り組んだ話だったんですなー。
    よくもこんな複雑な話を、映画になるだけわかりや...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーの絵をテーマにしたアンソロジー。著者によって作風が全く異なるが、ミステリ多めの17篇。

    〝キャロラインの話〟、〝海辺の部屋〟、〝夜のオフィスで〟が好み。
    ボッシュシリーズのマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァーやスティーブン・キングの短篇を読めたのもミステリ好きとしては嬉...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーという一人の画家が残した17の作品に対して別々の作家が絵から着想を得た話を展開する。作家による作風というのが現れるのがなかなか面白い。映写技師ヒーローが話としては面白かった。
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    アメリカのホッパーの17枚の絵画にインスパイアされた物語を17人の作家が其々紡ぐと言うアンソロジー。一編が短いので、どこからでもすぐ読めるし、絵を見ながらどのように物語を膨らませるか、どんなストーリーになるか想像するのもワクワクする。一石三鳥くらいに楽しめた。
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    作家17人による「画家エドワード・ホッパーの作品を主題にした短編」アンソロジーなので、さまざまな文体・内容の作品がおさめられているのだが、全体として強烈に【アメリカ】を感じた。
    行ったことのない国だが、長く暮らして骨を埋めるのはつらいかもしれないな・・

    それぞれに印象的でしたが、なかでも『海辺の部...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    エドワード・ホッパーの絵画から生まれた十七の短編。
    それぞれ全て異なる作家の手によって物語が編み出されており、短編好きも、絵画好きも、うまく取り込まれてしまう。
    正直なところ、絵画を眺めているだけでも楽しい。
    絵画は、18枚修められている。一枚は、読者が自分で話を作ってみてね、という序文の心憎さよ。...続きを読む
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語
    一枚の絵画から、著名な作家たちが物語(短編)を作っていく手法。
    時間がなくて、スティーブンキングのしか読めなかった。
    でも、キングはやっぱり長編が好きかも。
    時間がある時にじっくり読みたい本。