吉田雄亮のレビュー一覧

  • 新・深川鞘番所

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    ネタバレ

    相思相愛となった錬蔵とお紋の物語。
    今回はそのお紋に身請けがかかり
    その理不尽さに彼女が拒否したことから
    全てが始まります。

    どうやらこの男、何が何でもものにしようと
    深川中のありとあらゆる場所を
    金に汚い南町奉行所を使って
    我が物にしようとしているようです。

    それは錬蔵たちの必死の探索によって
    だんだんと暴かれていきます。
    そしてお紋はある思わぬ行動をとることを
    錬蔵に提案するのです。

    今回は切なさはなくて
    すっきりといった具合でしょうか。
    新シリーズも面白そうだな。

    0
    2019年04月29日
  • 情八幡 深川鞘番所

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    ネタバレ

    これでこのシリーズの名を冠したものは終わり。
    今のところ2冊続巻は出ていますが
    それには新がつくので別枠になります。

    今回は錬蔵の物語。
    さすがの錬蔵でも「これは…」
    と思わせる人間が相手となります。

    その男はどこまでもどこまでも悪でした。
    吉原では飽き足らず
    深川までかき回そうとしていたのです。
    そこで使ったのは袖の下があれば何でもする
    とんでもない男だったのです。

    そいつが深川のドンともいえる
    藤右衛門をひっとらえたのだから
    たまったもんではありません。
    深川が平和でいるすべは1つのみ。
    彼の無実を証明すること。

    やがて明らかになる
    思わぬところからの闇の一手。
    まあしでかしたのはお察しの人だけどね。
    だけれども彼の気持ちも
    分からなくはないけどやっちゃあいけない。

    で、最後には強敵との一騎打ちがあります。
    さて、運命はいかに?

    0
    2019年03月30日
  • 夢燈籠 深川鞘番所

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    ネタバレ

    心に劣等感を持っているとき、
    その幸せだった時期にあった人と再会すると
    ときめいてしまうものです。
    だけれども時にそれは、悲劇をもたらしてしまいます。

    深川を恐怖に陥れる事件が
    多発します。
    まるで殺しを楽しむかの如く
    押し入った先の人を無残に斬り捨てる…

    今回はお俊の物語です。
    彼女はかつて愛した男と出会うことになります。
    だけれども、それは悲劇の始まりと
    なってしまうのです。

    どこまでも今回は悪人が出てきます。
    何せ深川を乗っ取ろうという
    とんでもないことを考えているのですから。
    そのためにお俊は駒にされてしまったのです。

    その悪に怒りの剣が放たれます。
    そして、すべてはね、夢、夢だったんだよ…

    0
    2019年03月12日
  • 縁切柳 深川鞘番所

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    全てが終わる場面での切なさが
    非常に印象的なこのシリーズ。
    今回は錬蔵と藤右衛門の間にひびが入りかねない
    大事が起きてしまいます。

    河水楼に高町の文五郎を騙った
    凶賊たちが押し入り、9人もの命を
    ことごとく奪っていってしまったのです。
    どうやらそれで怒り狂った藤右衛門は
    無実の者に口を割らせようとしたのですが…

    高町の文五郎が隠したであろう
    莫大な隠し金を巡った一連の事件。
    珍しくこの凶賊は
    たとえ押し入ったとしても
    殺しはしない、貧乏人からはとらない、
    女性を慰み者にしないという
    凶賊にしては珍しい男だったのです。

    そして、ある事実(隠しきれない)が
    明らかになったとき…

    確かにここに出てくる人たちは
    日向を歩くことはできぬものばかりです。
    だけれども、せめての救いは欲しかったな…

    0
    2019年02月02日
  • 浮寝岸 深川鞘番所

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    この作品、なんて毎度毎度最後が切ないんだよぉっ。
    たぶん切なさは一番かもなぁ。

    今回の影の主役は溝口です。
    かつて彼が救い出した女性が
    彼の目の前に現れます。
    しかし、それはある種の罠だったわけです。

    事件の発端は、荒天時に船を出して
    溺死した男がいたため。
    だけれども、どうもその男の死因は
    溺死ではないようで…

    その陰には、抜け荷で荒稼ぎをする
    集団たちがいたようです。
    そして無法者たちの一派が
    もう片方の無法地帯をものにしようと
    暗躍もしているようで…

    なんと八木も敵の罠にはまってしまいます。
    疑うことを知らないがゆえに
    まんまと罠に堕ちてしまうのです…
    危うく殺されかけたようですが…

    今回も怒りの錬蔵の剣技が炸裂します。
    相手も腕に自信のある悪党です
    あまりの強さに武器を準備したぐらいに!!

    最後は切ないですよ、
    結ばれることのない運命だったのですよ。
    そう…

    0
    2018年12月21日
  • 化粧堀 深川鞘番所

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    ネタバレ

    今回はさすがの錬蔵もうかつには手出しができない
    悪党を相手にすることとなります。
    相手は旗本の二男ゆえに下手に手を出すと
    大変な目にあるから。

    敵もそれを知っているらしく
    我が物顔で悪の限りを尽くしますが…
    錬蔵はある「つて」を有効活用します。

    実はこの悪党は本当は才能のある
    有能そのものの男でした。
    しかし二男というその境遇が
    彼の才能を生かす場を阻害してしまったのです。
    その行き場のない怒りは社会への反旗へと
    向かっていったのです。

    でも、たった一人、その男を慕う
    愛する女性がいました。
    悪党はその女をしがらみから救うために
    金を惜しまなかったのです。
    そして、他の悪党たちの慰み者にも
    させませんでした。

    それを知っていたからか
    錬蔵は今までの巻とは違って
    彼の命まではとらなかったのです。
    その才能があればどこでも本当は
    やっていける男だから…

    0
    2018年12月08日
  • 紅燈川 深川鞘番所

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    錬蔵が思い悩む巻となります。
    相手が集団で、なおかつ狡猾、
    そして剣の腕が確かなやくざ者だからです。

    他の一家を皆殺しにし、
    深川を恐怖の渦に巻き込んでいこうとする
    行徳一家。
    どうやらこの連中は金に悩む女性までも
    食い物にしていたようで…

    今回は最初の被害者の友人だった
    お紋が陰の主役。
    殺された女はお金が欲しいゆえに
    奔走したがために嫌われ者で
    評判は芳しくありませんでした。

    だけれども、それは親のために
    莫大な薬代を払うためのこと。
    だけれども、その途上で
    殺されてしまいました。

    遠回りしつつも錬蔵たちはついぞ
    行徳一家を追い詰めます。
    思わぬ手段で一網打尽にするのです…

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    2018年11月28日
  • 恋慕舟 深川鞘番所

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    ネタバレ

    大事な人を守る男気溢れる錬蔵は
    やっぱりかっこいいなと感じます。

    今回はかすの因縁が現れます。
    かつて彼の妻はある男と密通をし
    ことごとくくるってしまったのです。

    その男がついぞ目の前に現れます。
    かすこと前原は怒り狂ってしまいますが…

    今回、お俊という女掏摸師が
    盗んだ財布にはある重大なものが
    紛れていました。
    そう、それは犯罪につながるものだったわけで…

    そのためにお俊は男たちにつけ狙われる
    羽目となるのです。
    そこに因縁の男も紛れていました。

    本当に悪というのは底のないもの。
    密通した因縁の男も
    どこまでも鬼畜でしたが、
    犯人の一味の一人もまあひどい。
    先代を殺していたのですから…

    タイトルは最後を見れば分かることでしょう。
    何ともすがすがしいラスト…

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    2018年11月20日
  • 深川鞘番所

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    ネタバレ

    その男、頑固者につき―
    彼は曲がったこと、普通に暮らす人たちを
    苦しめる人を許さない人。
    忖度を嫌い、それを曲げなかったがゆえに
    不条理な左遷を言い渡されます。

    だけれども、その曲がったことが嫌いな
    頑固者は墓場と蔑まれるような場所に
    左遷されても変わりませんでした。
    最後まで変わらなかった同心たちも
    彼の真面目な心にうたれ、変わっていきます。

    女性たちの神隠し事件が発生し、
    追っていく錬蔵たち。
    どうやらそこには、とんでもない裏が隠されている
    様なのですが…

    最後が泣かせます。
    でも吹っ切った男は、またたくましいのです。

    0
    2018年11月13日
  • 修羅裁き~裏火盗罪科帖(一)~

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    裏火盗罪科帖の始まりです
    結城蔵人がなぜ死人として長谷川平蔵に
    仕えたのか
    魅力的な仲間が集まり江戸を守る

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    2016年04月16日
  • 裏火盗裁き帳【二】

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    ネタバレ

     頻発する火付けと押込み強盗。跳梁する鬼翁と呼ばれる盗賊と黒幕の正体を追う、結城蔵人率いる裏火盗だったが、敵の狡猾且つ残虐な所業の前に苦戦を強いられる。
     事件が幕政を揺るがす事態へと発展していくにつれて物語のテンションが上がり、ハラハラした。裏火盗に降り掛かる予想もしなかった悲劇に胸が張り裂けそうになった。
     剣の使い手の蔵人を上回る実力の鬼翁に対し、臆しそうになる心を奮い立たせて賭けに出る姿がカッコいい。互いの必殺剣がぶつかる最後の戦いは手に汗握る緊迫感だった。

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    2025年11月03日
  • 裏火盗裁き帳

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    火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)は、江戸時代に江戸幕府が設置した役職で、主に放火(火付)、盗賊(押し込み強盗団)、賭博を取り締まりました。

    「悪を退治する組織、蔭の火付盗賊改方ともいうべき裏火盗の頭を引き受けてもらいたいのだ」
    裏火盗改方
    大林多聞、五十石。 丹羽弥助、四十石。  木村又次郎、五十石。  柴田源之進、四十五石。  松岡太三、五十石。  真野晋作、三十五石。

    「御扶持召放し」おふちめしはなし

    「分限者(ぶんげんしゃ、ぶげんしゃ)」とは、お金持ち、富豪、資産家を意味する言葉です。もともとは「分限(身分や身の程、財力)」に由来し、財力のある人を指しますが、転じて金銭的に豊かな人を指します。


    江戸時代の検見桝(けみます)は、年貢徴収のために使われた枡の一種で、収穫量を測る際に用いられました。特に太閤検地で基準とされた「京枡」が全国的に広まり、年貢の基準として使われました。

    影の火付盗賊改方ともいうべき「裏火盗」の頭を引き受けてもらいたい──
    介錯人の長谷川平蔵はそう言って、微禄の旗本・結城蔵人を救った。それは蔵人が、上司を斬った罪で切腹する寸前のことであった。
    火付盗賊改方長官の平蔵は、幕政改革を推し進めるには、武士道に篤い彼の協力が是非とも必要と判断したのである。
    かくして結成された「裏火盗」は、火盗改の差配の及ばぬ幕閣や寺社方を密かに探索、処断する組織となり、長となった蔵人は、すぐさま世を乱す悪の退治に乗り出す。
    駆使するのは鞍馬古流の秘太刀。その豪剣を引っ提げ、悪徳商人と結託する幕府要人の影を追う!
    だがそこには、老中の政をも揺るがす驚くべき陰謀が隠されていたのだった──!!

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    2025年08月22日
  • 北町奉行所前腰掛け茶屋

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    引退した与力が茶屋の亭主となって、そこで耳に挟んだ客の話から、事件の影を感じ取って探索に。主人公の元与力の、奉行所での立場が意外な設定で、なかなか面白く感じました。彼を手伝う若者たちや息子夫婦との優しい関係が良かったです。

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    2022年10月31日
  • 北町奉行所前腰掛け茶屋 片時雨

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     吉田雄亮「片時雨」、北町奉行所前 腰掛け茶屋シリーズ№2、2021.8発行。元北町奉行所与力の松浦弥兵衛は50半ば過ぎ、息子の紀一郎に与力職を継がせ、腰掛け茶屋を営む。悠々自適と思いきや、元与力の経験を生かして諸問題の解決に。

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    2022年09月26日
  • 北町奉行所前腰掛け茶屋

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    人物たちがみんな仲良くて雰囲気が暖かい。長屋の事件を捜査するのですが、店子たちが図々しくて、一般庶民てこういうものかな、とため息をついた。

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    2021年09月04日
  • 未練辻 新・深川鞘番所

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    ネタバレ

    今回はかつてこの地で足抜けをした
    男女が戻ってくるお話です。
    だけれどもそこには寺院を狙った狡猾な
    犯罪が絡んでいるようで。

    このシリーズからは北町と南町との
    関係が色濃く出てきます。
    南町の怠惰さはどうにもなりませんよ。
    まともなのはいることはいますが
    たった二人に限られます。

    で、最後はもちろん、錬蔵の剣が
    さえわたるのです。
    今回は哀愁色ではなく
    希望の終わり方となっています。

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    2019年05月20日
  • 涙絵馬 深川鞘番所

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    ネタバレ

    今回は殺された相手に非が存在したのもあり
    あまり感情移入はできなかったかな。
    藤右衛門が気に入らないということは
    つまり…なので。

    ただし、物語の裏にある
    残された材木問屋の妻の秘密は
    やはり切ないものがあります。
    どうしたって弱き女性は
    本当に恋する人の元へは行けなかったのですよ。

    今回は悪人のほうにいわゆるうかつに手を出すと
    危険な輩が絡んできます。
    だけれどもかつて絡んできた身なので
    錬蔵はとてつもない手段で
    連中を追っ払うことに成功します。

    でも、やっぱりかなわぬものの場面は
    儚いのぉ。

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    2019年02月26日
  • 逢初橋 深川鞘番所

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    ちょっと今回は敵が悪いことを考えている割には
    まあ小物、錬蔵の相手ではございません。
    しかも深川の他の人たちの策で
    追ってたちはあっけなく罠にはまるという
    何とも言えない展開…

    ある藩のお家騒動に巻き込まれてしまった
    錬蔵たち。
    どうやらそこには心配そうな顔をして
    真っ黒な考えをしている輩が
    紛れているようですよ…?

    ただお家を守る存在は
    結構安泰だったりします。
    だって錬蔵に対してもしっかりと
    命令ができるほどのたくましい女性ですぜ。
    ただ、尻に敷かれるのは間違いないだろうな…
    将来の伴侶は…

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    2019年01月05日
  • 落葉の虹 留守居役日々暦

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    設定は難しいのに、主人公の安定感で
    物語がどれほど苦境に陥っても、淡々
    と落ち着く場所に収まる不思議に面白
    い作品です

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    2015年11月07日
  • 留守居役日々暦

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    忌み嫌われる双子が、兄の死で留守居役にまでなった
    商人として生きてきた感性が役立つだけでなく、密か
    に鍛錬した武術が切り札に・・・

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    2015年10月16日