あらすじ
女の涙に囚われる同心…
御禁制の抜け荷から発覚した鞘番所を揺るがす謀略とは?
深川鞘番所支配の大滝錬蔵は奇異な感に打たれた。
嵐が猛威を振るった翌朝、深川南端の洲崎の浜に打ち上げられた若い男の溺死体。
それに取り縋る女と、女をじっと見つめる部下・溝口半四郎の視線。
さらに、難破した小舟には御禁制の抜け荷である異国の手鏡が……。
悪の巣窟深川で水面下に何かが進行している!?
鞘番所壊滅を図る一味との壮絶な闘いが始まる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この作品、なんて毎度毎度最後が切ないんだよぉっ。
たぶん切なさは一番かもなぁ。
今回の影の主役は溝口です。
かつて彼が救い出した女性が
彼の目の前に現れます。
しかし、それはある種の罠だったわけです。
事件の発端は、荒天時に船を出して
溺死した男がいたため。
だけれども、どうもその男の死因は
溺死ではないようで…
その陰には、抜け荷で荒稼ぎをする
集団たちがいたようです。
そして無法者たちの一派が
もう片方の無法地帯をものにしようと
暗躍もしているようで…
なんと八木も敵の罠にはまってしまいます。
疑うことを知らないがゆえに
まんまと罠に堕ちてしまうのです…
危うく殺されかけたようですが…
今回も怒りの錬蔵の剣技が炸裂します。
相手も腕に自信のある悪党です
あまりの強さに武器を準備したぐらいに!!
最後は切ないですよ、
結ばれることのない運命だったのですよ。
そう…