【感想・ネタバレ】化粧堀 深川鞘番所のレビュー

あらすじ

深川の色里傍の化粧堀で、遊女と情夫が無礼討ちにされた。男は大身旗本の二男坊・戸田堯之進と名乗る。旗本相手では、さすがの深川鞘番所支配の大滝錬蔵でも手も足も出せない。さらに、堯之進を総帥とする旗本一党がやくざ顔負けの暴挙に出る。なんと、深川を張り巡らす堀川の入船代(通行料)を取り始めたのだ。深川を守るべく錬蔵が放つ奇策とは!?佳境の第四弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はさすがの錬蔵もうかつには手出しができない
悪党を相手にすることとなります。
相手は旗本の二男ゆえに下手に手を出すと
大変な目にあるから。

敵もそれを知っているらしく
我が物顔で悪の限りを尽くしますが…
錬蔵はある「つて」を有効活用します。

実はこの悪党は本当は才能のある
有能そのものの男でした。
しかし二男というその境遇が
彼の才能を生かす場を阻害してしまったのです。
その行き場のない怒りは社会への反旗へと
向かっていったのです。

でも、たった一人、その男を慕う
愛する女性がいました。
悪党はその女をしがらみから救うために
金を惜しまなかったのです。
そして、他の悪党たちの慰み者にも
させませんでした。

それを知っていたからか
錬蔵は今までの巻とは違って
彼の命まではとらなかったのです。
その才能があればどこでも本当は
やっていける男だから…

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2018年12月08日

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