【感想・ネタバレ】裏火盗裁き帳【二】のレビュー

あらすじ

長谷川平蔵から火盗改メの裏組織の結成を命じられた小身旗本・結 城蔵人。
差配に関わりなく悪を断ずる「裏火盗」の頭である蔵人は、葛城道斎の振るう殺人剣・皇神道流の凄まじさに震撼する。
それは、蔵人 が会得した鞍馬古流「花舞の太刀」とあまりにも酷似していたからだ。
数日後、札差を襲った盗人たちが何者かに惨殺され、奪った金も巻き 上げられるという奇怪な事件が発生した。
さらに江戸の町で不審火が多 発し、鬼面を被った「鬼翁」が各所で目撃される。
一連の事件の背後に 田沼時代の怨霊・緋鯉御前の影が見え隠れし、幕府の中枢を揺るがす 事態に……。
悪逆非道の盗人集団、鬼翁、緋鯉御前、そして葛城道斎と 決着をつけるべく、蔵人は裏火盗の面々とともに死地へ赴く!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 頻発する火付けと押込み強盗。跳梁する鬼翁と呼ばれる盗賊と黒幕の正体を追う、結城蔵人率いる裏火盗だったが、敵の狡猾且つ残虐な所業の前に苦戦を強いられる。
 事件が幕政を揺るがす事態へと発展していくにつれて物語のテンションが上がり、ハラハラした。裏火盗に降り掛かる予想もしなかった悲劇に胸が張り裂けそうになった。
 剣の使い手の蔵人を上回る実力の鬼翁に対し、臆しそうになる心を奮い立たせて賭けに出る姿がカッコいい。互いの必殺剣がぶつかる最後の戦いは手に汗握る緊迫感だった。

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2025年11月03日

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