あらすじ
影の火付盗賊改方ともいうべき「裏火盗」の頭を引き受けてもらいたい──
介錯人の長谷川平蔵はそう言って、微禄の旗本・結城蔵人を救った。それは蔵人が、上司を斬った罪で切腹する寸前のことであった。
火付盗賊改方長官の平蔵は、幕政改革を推し進めるには、武士道に篤い彼の協力が是非とも必要と判断したのである。
かくして結成された「裏火盗」は、火盗改の差配の及ばぬ幕閣や寺社方を密かに探索、処断する組織となり、長となった蔵人は、すぐさま世を乱す悪の退治に乗り出す。
駆使するのは鞍馬古流の秘太刀。その豪剣を引っ提げ、悪徳商人と結託する幕府要人の影を追う!
だがそこには、老中の政をも揺るがす驚くべき陰謀が隠されていたのだった──!!
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Posted by ブクログ
火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)は、江戸時代に江戸幕府が設置した役職で、主に放火(火付)、盗賊(押し込み強盗団)、賭博を取り締まりました。
「悪を退治する組織、蔭の火付盗賊改方ともいうべき裏火盗の頭を引き受けてもらいたいのだ」
裏火盗改方
大林多聞、五十石。 丹羽弥助、四十石。 木村又次郎、五十石。 柴田源之進、四十五石。 松岡太三、五十石。 真野晋作、三十五石。
「御扶持召放し」おふちめしはなし
「分限者(ぶんげんしゃ、ぶげんしゃ)」とは、お金持ち、富豪、資産家を意味する言葉です。もともとは「分限(身分や身の程、財力)」に由来し、財力のある人を指しますが、転じて金銭的に豊かな人を指します。
江戸時代の検見桝(けみます)は、年貢徴収のために使われた枡の一種で、収穫量を測る際に用いられました。特に太閤検地で基準とされた「京枡」が全国的に広まり、年貢の基準として使われました。
影の火付盗賊改方ともいうべき「裏火盗」の頭を引き受けてもらいたい──
介錯人の長谷川平蔵はそう言って、微禄の旗本・結城蔵人を救った。それは蔵人が、上司を斬った罪で切腹する寸前のことであった。
火付盗賊改方長官の平蔵は、幕政改革を推し進めるには、武士道に篤い彼の協力が是非とも必要と判断したのである。
かくして結成された「裏火盗」は、火盗改の差配の及ばぬ幕閣や寺社方を密かに探索、処断する組織となり、長となった蔵人は、すぐさま世を乱す悪の退治に乗り出す。
駆使するのは鞍馬古流の秘太刀。その豪剣を引っ提げ、悪徳商人と結託する幕府要人の影を追う!
だがそこには、老中の政をも揺るがす驚くべき陰謀が隠されていたのだった──!!