木宮条太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレついに結婚へと進み始めた由香と梶だったが、結婚資金や親への報告など問題が山積み。そして大発見となる筈だった淡水魚や蛍などの環境問題なども加わり、雲行きが怪しくなって…
てっきり、水族館嫌いな由香の父親の話かと思ってましたが、ずっと出なかった梶の実家との確実。お互い不器用な親子だったけど、根っこの方でちゃんと繋がっていて良かったです。
環境の問題も良かれと思っている事が、実は生態系を崩しているのだと思うと、一概にどれが正しいとは言い難くて。
そして、またもパーク存続の危機やまだ残る、由香の両親への結婚報告。そろそろクライマックスが近そうですね。次巻も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
本書は普段知り得ない水族館の知識や生き物を飼育する大変さを、主人公の女の子が少しずつチャレンジしていく様と共に綴られた長編ストーリです。
第7巻ではイルカのルンの出産シーンが半分と、地元の海の豊かさを皆で取り戻すため海にイルカ専用の水槽を作るお話でした。なんといっても本書の良さは、読んでいる読者も主人公になりきったつもりで、失敗をたくさん繰り返しながら挑戦していくシーンを体験できる事だと思います。特に本巻では一匹のイルカを出産し、その後の10日間の激闘を自分なりに応援しながら読み進めました。母親イルカのルンと子供イルカの絆が巻き起こした奇跡を起こしたシーンは、特に自分が感動した場面です。