こときのレビュー一覧

  • 翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 上

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    『兄上たちが死に絶える前に、権力を掴むぞ』と、ヤエトも権力も全部自分のものにするのが一番楽だと言い放つ皇女は何てオトコマエ……虚弱なヤエトにはこれくらい勇ましい怖い物知らずの女の子が丁度いいのかもと思えてしまいますね。もう諦めて皇女に押し倒されちゃえばいいのに。残り一巻で世界の罅を塞いで、皇位継承問題にもケリがつくのかな?個人的には、ヤエトが、もう会えないものと思っている沙漠の向こうにいる家族にも会えるといいなあと願いつつ、完結する下巻にいきます。

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    2016年10月20日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

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    魔界の蓋を調査するため、沙漠の迷宮都市シンリールへと向かったヤエト。また、皇女とは別行動になる。ヤエトが女神と会ったり、倒れたりしていた間、皇女も頑張っていて、成長したなあと感じられた。第七皇子が皇帝に反旗を翻し戦いが勃発。戦いに出た皇女に心の中でじゃじゃ馬と毒づくヤエトが面白かった。いつも倒れて心配かけているんだから、たまには心配しといた方がいいよ。魔物に戦争と、いよいよ大詰めにきたんだなあ、というラストでした。

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    2016年10月20日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    皇帝の嫌がらせとはいえ、念願の隠居が叶ったヤエト。養子を迎え、息子キーナンがヤエトのことを『父上』と呼ぶたびに、何故か私がこそばゆい気分に……。伝達官を通じて連絡を取り合ってはいても、皇女との絡みが少なくて、この巻も皇女の出番が少ないのかなと油断していたところに、襲撃事件が勃発。皇女、可愛いなあ……。突き放しておいて、期待を持たせる態度を取るあたりヤエトも罪深い。果たして、未亡人と隠居で世界を破滅から救うことはできるのか、下巻へ続く。

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    2016年10月20日
  • 翼の帰る処 3 ―歌われぬ約束― (下)

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    読む前にパラパラっと頁を捲って、皇女の泣き顔の挿絵に一体何が起こるのかと身構え読書に突入。人ならざる者が出てきて魔界の蓋が開いてきていることが確信できたり、皇帝と対峙したり、色々あったのだけど、相、将軍、王の絡みが少ないことが物足りませんでした……が、最後の最後にしっかり持っていかれました。皇女がいることで安心できる、それが日常だと認識すれば、そこから自覚するのは通常なら違う感情だと思うのですが、あ、そっちに行っちゃったのねという……まあ、ヤエトだからね……。大きな覚悟で、愛には違いないだろうけど。

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    2016年10月20日
  • 翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 下

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     翼の帰る処。シリーズ完結。
     体力的にヘタレで精神的に怠惰な主人公。ファンタジーの主人公なのにすぐに倒れてしまい、戦闘などの目立つ場面では全く目立たないどころか、周囲の騎士様に助けられるお姫様ポジション。個人的には面白いと思いつつ、きちんと完結まで辿り着くのか?とも思っていたので感慨深い。
     一見、主人公・ヤエトが王女・ミムウェを支えていくというのようで、闊達で直情的なミムウェの成長と共にヤエト自身もまた感化され、「恩寵」や自身の病弱な身体などの「呪い」と向き合っていく、ヤエト自身の成長ストーリーでもあった。
     2人の関係はどうなっていくのか、まだまだヤエトの気苦労は続くのだろうな、などと気

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    2016年10月13日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

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    ジェイサルドがかっこよくてほんと何なんだ。
    いや、いろいろあった。預言者さんとのあの…「反則」なやりとりとか、智慧の女神とか、三本角の魔王とか、戦のあの光景とか、皇女と見たものとか、いろいろあった。しかし、ジェイサルドの格好よさが全部持ってっちゃったような気がする。

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    2015年06月01日
  • 調幻の氷翠師

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    いい意味で展開が読めて、入り込みやすかった。
    でも、ルネの心が全然わからなくてそこはモヤモヤ。大事に思っていることはわかるんだけど、単に不器用なのか、何か配慮なのか、機が熟すのを待っているのか、……。
    あれやこれや回収するための、続編はあるのでしょうか?

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    2014年10月31日
  • 調幻の氷翠師

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    ネタバレ

    ルネの正体も最後の氷翠差しも予想がついたけど、キリエまでは届かなかった。ずっと小指を気にしていたのを後から、そういえば…とは思ったけど。
    調幻の氷翠師だってことがばれちゃっても今まで通りの生活ができるのかな?
    白狼が出たテイエスと柘榴のルネはこれからどうなるのかなぁ。続きがあるなら読んでみたいぞ(^^;

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    2014年07月08日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

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    やっぱりおもしろい。
    おもしろすぎて、次が出るのが待ちきれない。

    ヤエトが倒れている間に周りの人たちがどんどんいいように動いてくれて、なぜか彼の評価が上がっているという不思議な状態。

    これで、ヤエトが頑健だったら向かうところ敵無しなのか?というと、それも違うという気がする。

    皇妹が言ったように、ヤエトには彼にかけられた期待に応えたいと思わせる何かがある。
    ヤエトには意図せず人を動かす人徳(?)が備わっているということか。

    人間同士で争っている場合ではないのに、なかなかままならないもどかしさがあるが、次こそは、世界の危機に対処せざるを得ないか。

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    2014年03月27日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

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    ネタバレ

    予言の行く末を探して……次で完結らしいです。
    来年ですって……なんだか、話のスケールは大きいのに、一人称の語り部が、悟ったようで熱血で、隠居希望がうっかりかなったけど、見た目だけのなんちゃって隠居で人間からも神様からも振り回されてるかわいそうな人なので、なんだか、そこは二の次、という感じ。
    前回押し倒された。
    私は姫様の味方なので、そのまま落とせ! と唆したい。まぁ、二人の年齢は結構な差ですが。

    あと一つの話でどこまで伏線を回収してつなげるのかが、とても楽しみですが、純粋に続きが気になります。

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    2013年12月28日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 下

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    砂漠での出来事のあっち側の切ないところから、こっち側の現実に引き戻されてからがあっという間だった。
    ジェイサルドの最強ぶりにもホレボレでした。
    ヤエトは気絶?していると勝手に話が進む(時間が飛ぶ)し、寝ていて当然と周囲も思っているので気絶している時=隠居なのだともう悟るべき…。
    そして次巻はいよいよ魔物との戦いか。

    ※ジェイサルドの人外ぶりもアレだけど皇妹の人外ぶりもアレでした。

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    2013年12月25日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    待ちに待った4巻やっと出た!
    上巻ということは下巻もあるんだよね?楽しみ楽しみ。

    ヤエトがいろいろなものに突進されるのがおかしくて。
    (雛とか姫様とか?)
    しかし、ヤエトがあまりに冷静でさすがというべきか、むかつくべきか。

    皇子たちの諍いはまだまだ続きそうだし、魔界の蓋が開くかもしれないなどという状況では、どう考えても楽隠居への道程は遠そうである。

    次は、今までの話を忘れないうちに出てほしい。

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    2013年11月10日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    ネタバレ

    隣国の隠し鉱山を見つけ出した褒美として、ヤエトは皇帝に突然、隠居を許されてしまう。しかし、エイギルの次男を養子にもらい黒狼公を継いでもらったものの、お仕事はやっぱり山積みで全然納得行かない。

     ………というあらすじはどうでも良い感じになってきました。

     姫様大爆発!(゚Д゚;)
     ヤエトを実力行使!? で押し倒し……というか唇を奪っていきました。
     すごい、恋する乙女は一直線。
     しかもヤエトも、からかった?? 訳でもなさそうにお返し。 いやからかったのかな?
     
     彼女も今は15歳だけれども、あと3~4年もすれば完全に女性です。
     このあたりもどうやって着地点を見つけるのか、ものすごく気

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    2013年05月07日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    ネタバレ

    ヤエトがようやく隠居を許されたが、忙しさは変わらず養子もらったり、皇女にアタックされたりと大忙し。
    消えたアルハンの王妃を追って第二皇子皇妹とともにアルハンにいくがそこで待っていたのは預言者だった。

    飽きないストーリー展開はさすがだが主人公の性格ゆえか盛り上がりに欠ける。

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    2013年04月07日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    やっとでた!
    待っていました。ちゃんと下巻も出るのかな・・・。
    正直、続編がちゃんと出るのか不安だった。
    新しい装丁になったので、出るだろうとは思っていたけれど!

    本編は、楽しい展開とはいいがたいですが、でも楽しい話がいくつか。
    親ばかの皇帝とか。
    夢がかなったのに忙しい隠居とか。
    姫様、行け、そこだ! やってしまえ的な展開とか。

    とってもたのしみです。
    はやく次が出てほしいな。そして、1から3巻までをどうするか、悩みます。
    装丁とか、出版社とか、変えるの本当にやめてほしいものです。ええ。

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    2013年12月10日
  • 翼の帰る処 4 ―時の階梯― 上

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    (No.13-15) シリーズ最新作です。ノベルス版の巻が単行本化されましたが、新刊はもうノベルスでは出さないことになったらしい。
    いきなり単行本です。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『青鉄の鉱床発見の成果により、論功行賞を授与されることになったヤエトは皇都に赴き、皇帝から「隠居」を告げられる。
    かねてより、強い隠居願望を持っていたヤエトは静かに暮らせるかと思いきや、政務の引継ぎや皇女との関係で慌しい日々を送っていた。
    そんな中、エイギルとミアーシャの息子のキーナンと養子縁組をし、黒狼公家を継がせることに。
    政務を離れ「魔界の蓋」がある場所の探索に本腰を入れるため砂漠へ旅立つが、復縁を

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    2013年03月21日
  • 翼の帰る処 2 ―鏡の中の空― (下)

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    蛮族との戦で傷ついた北嶺部の復興のため、病弱な体を押しながらも奮闘するヤエト。そんな彼に、皇女の推薦で貴族に出世するという「悪い知らせ」が飛び込んでくる。失意の中、新年祭のために皇女と都に向かった彼は、四大公家のひとつ「黒狼公」となってしまう。隠居という願望からますます遠のくヤエトのもとに、砂漠に巣食う盗賊を捕縛しようと第二皇子の使いがやってくる。その盗賊団と接触を試みたヤエトは、自らの恩寵の力と対になる未来視の力を持つ女性と出会い・・・。一方、兄である皇子同士の激しい後継争いを目の当たりにし、衝撃を受けた皇女は、ヤエトの助けを得ながら、自らの進むべき道を模索し始める。ヤエトの過去視の力が視た

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    2013年02月13日
  • 翼の帰る処 (上)

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    「過去を視る」力を持つ帝国の史官・ヤエト。病弱で30歳までもたないだろうと言われつつも36歳になる彼は、左遷とも言える状況を喜び、赴任先の北嶺で地味な隠居生活を送ることを夢見ていた。しかし、政治に疎い北嶺の民に悩まされ、さらには北嶺に太守として来た勝ち気な皇女に振り回され休まる間もない。おまけに皇妹までがやってきて、苦労ばかり背負い込むヤエト。だが、北嶺を知るにつれ、ヤエトはこの地に帝国の秘密が眠ることに気づいていく・・・。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマンの扉がいま開かれる――。

    新装版に伴い全部読み返しました。レビューもこっちにお引越し。
    ジャンルとしては歴史ファンタジーっぽ

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    2013年02月13日
  • 翼の帰る処 番外編 (2) ―ことば使いと笑わない小鬼―

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    かつて帝国に滅ぼされた沙漠の都市国家アルハン。その元王子で、水を浄化する力を持つファルバーンは、大貴族《黒狼公》となった尚書卿ヤエトに正式に召し抱えてもらうため博沙国を訪れるが、そこにヤエトの姿はなかった。目的を失い無為の日々を過ごす中、博沙相からアルハンの水源調査を依頼されたファルバーンは、北嶺から借り受けた鳥に乗って、なぜかやって来た皇女、鳥の世話役アルサールらとともにアルハンの呪われし廃墟、地下迷宮に向かうが――!?

    刊行後すぐに購入したもののずっと積んでいた。あーもうなんですぐ読まなかったんだ過去の私!!本編を読み返して間もなく読んだので、世界観に浸ったまま楽しめました。皇女を含めヤ

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    2022年12月25日
  • 翼の帰る処 番外編 ―君に捧ぐ、花の冠―

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    出身家・白羊公一族の没落により都を離れ、ヤエトの統べる黒狼公家の領地に身を寄せた尚書官・タナーギン。ヤエトの邸でタナーギンと邂逅した皇妹・ラキニーは、その態度に胡乱な気配を感じ、スーリヤに彼の身辺に侍るよう申し付ける。男はヤエトや皇妹に金の無心をし、不思議な香りに包まれた家で隠れるようにして暮らす。飄々としながらも、何がしかの意志を感じさせる彼の行動の目的とは・・・!?都の大乱の陰に存在したひとつの物語を中心に、様々な人物の想いを描き出す、5編のストーリー。

    ヤエトはほとんど登場しないサブキャラたちの短編集。本編で見えなかった感情や見方が分かってファンなら垂涎ものです。書き下ろしの花冠の話は

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    2022年08月07日