あらすじ
念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。半旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり――。 ことき先生のカラー口絵&挿絵入り!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ああこんなところでまた待たされるのか。待ちますとも。
まったく芽の無いスーリヤの、出番がますます減って悲しい。人がたくさんいるとね、どうしてもね。
Posted by ブクログ
『兄上たちが死に絶える前に、権力を掴むぞ』と、ヤエトも権力も全部自分のものにするのが一番楽だと言い放つ皇女は何てオトコマエ……虚弱なヤエトにはこれくらい勇ましい怖い物知らずの女の子が丁度いいのかもと思えてしまいますね。もう諦めて皇女に押し倒されちゃえばいいのに。残り一巻で世界の罅を塞いで、皇位継承問題にもケリがつくのかな?個人的には、ヤエトが、もう会えないものと思っている沙漠の向こうにいる家族にも会えるといいなあと願いつつ、完結する下巻にいきます。
Posted by ブクログ
念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。反旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり――。
安定のシリーズ。長いですが、どんどん登場人物が増えて場所もくるくる変わるので(主人公が病弱とは思えないくらい酷使されているのに毎度笑ってしまう)、飽きは来ないです。結構本気になってきている皇女ですが、ヤエトがどう気持ちを整理するんだろうか・・・罅をふさげるかどうか以上に気になってしまう。恋愛感情というには違うかもしれないけれど、ヤエトも皇女のこと本気で好きですものね。自分にはないものを持っていると自覚して、尊敬しているからこそ複雑な心境なんだろうな。皇帝からもめちゃくちゃ冷たい目で見られていてしのびない。ル=シルとヤエトの会話が重くて切ないけれど、胸にきます。どうか幸せな結末になってほしい。