【感想・ネタバレ】翼の帰る処 5 ―蒼穹の果てへ― 下のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年02月21日

「過去を視る」恩寵の力を持つヤエトは念願の隠居生活に突入したものの、仕事に忙殺される生活を送っていた。皇女は「兄たちの喧嘩を止められるなら」という理由から玉座を取りに行くと言いだし、皇帝からはヤエトの過去を視る力を利用して秘密を知られさることに。さらには魔界の蓋を閉じれば鳥たちが飛べなくなる可能性も...続きを読む浮上し、北嶺では帝国に対する不満が噴出する。ヤエトと皇女を取り巻く環境は徐々に変わりつつある中、少しずつ世界の罅へと近づくヤエトを待ち受ける運命とは――。感動の長編ファンタジーロマン、遂にグランドフィナーレ!

本当に最終巻!?と疑うくらい問題山積みの前作でしたが、きれいにまとまった終わり方で納得せざるを得ない。ヤエトと皇女がこんなに離れている時間が長いなんて、二人が主役なのに変ですねwだけどそれを飛び越えて二人はもう一心同体だし信頼しあっているんだなというのがそこここで感じられて、シリーズを追いかけてきた読者としてはじんとくる。最後まで衝撃的な展開でしたが、そうくるかと。完全に終わりが描かれるよりも却って余韻に浸れるというか、読者に委ねる形も悪くないなと思った。恩寵が消えたと知ったときの皇女の反応がさすがすぎて笑ってしまうわ。ヤエトの隠居はまだまだ遠そうだけれど、どうかお幸せに!番外編が楽しみだ~。

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Posted by ブクログ 2016年12月28日

思ったより、するっと解決した事件。でも彼らっぽいと言えば彼らっぽいかな。
名残惜しいが、完結。そして未だに本格引退できない主人公。

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Posted by ブクログ 2016年11月20日

シリーズ完結。
病弱主人公ヤエトと前向き皇女の組み合わせが楽しく、続刊が出るのをいつも楽しみにしてました。
無事完結して本当に良かったです(こんな大風呂敷広げて終われるのか、と思ってました・・・)。
「これで終わりじゃないんだよ、彼らの人生はまだ続くんだよ」という感じの結びで、その後の彼らの行く末に...続きを読む妄想がふくらみます。
まあ、でも最後は皇女に押し倒されそうですけどね、ヤエト先生。

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Posted by ブクログ 2016年10月20日

ああ、終わっちゃったな……途中までは、本当にこの巻で終るのだろうかと懐疑的でしたが、世界の罅は意外なところにあって、それが判ってからは怒涛の展開でした。でも、この終わり方って、続きも書けそうな終わり方ですよねー?いっそ、第2部として、ヤエトが保留にした問題や、王への復帰など書いて貰えると嬉しいのだけ...続きを読むど、妹尾さんのあとがきを読む限り、書く気はなさそうなのが残念です。ヤエトが倒れている間、進行してしまっている事件が多いので、せめて他の人の視点での外伝的なものでもいいんですけどねえ……。とにもかくにも8年がかりで完結させてくれた作者さんに感謝です。

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Posted by ブクログ 2016年10月13日

 翼の帰る処。シリーズ完結。
 体力的にヘタレで精神的に怠惰な主人公。ファンタジーの主人公なのにすぐに倒れてしまい、戦闘などの目立つ場面では全く目立たないどころか、周囲の騎士様に助けられるお姫様ポジション。個人的には面白いと思いつつ、きちんと完結まで辿り着くのか?とも思っていたので感慨深い。
 一見...続きを読む、主人公・ヤエトが王女・ミムウェを支えていくというのようで、闊達で直情的なミムウェの成長と共にヤエト自身もまた感化され、「恩寵」や自身の病弱な身体などの「呪い」と向き合っていく、ヤエト自身の成長ストーリーでもあった。
 2人の関係はどうなっていくのか、まだまだヤエトの気苦労は続くのだろうな、などと気になるところを残しつつ、よい結びであったと思う。

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

よくこの病弱で戦闘力ゼロのおっさん(30代)主人公で物語を初めて折りたためましたね。という感想。ファンタジーにありがちな権謀術数や戦闘シーンに絡むことのできない主人公にもだつきながら読み終わりました。
最終的にヤエトは魔界のヒビ修繕役として、助言役として終わりましたね。(地味である)そして倒れている...続きを読む間に皇子同士のいざこざや戦闘が片付き、皇女様が勝手に成長されておる。。。
惜しいなぁ。1冊でも皇女様視点の苦労話とかあれば、とか思ってしまいました。
ただ、久しぶりに長編ファンタジーを読めて良かったです。

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Posted by ブクログ 2017年12月12日

ヒントは得るものの、戻ってくれば恐ろしい状態に。

心が繋がる、とは、良い半面、悪い事も繋がっていく。
慌てて脱出に、怒涛のような現状。
ふたはどこだ、から、さらに脱出した人。
今回の黒幕と思わしき人の駒、まで怒涛の展開。
このペースで、何がどう解決するのだ!? でしたが
本筋だけが…な状態に。
...続きを読むや、これはこれでどうなるのか、と
想像する楽しみが…。

とりあえず、希望だった隠居には
まだまだ遠い話、になってしまいました。

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