こときのレビュー一覧
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念願の隠居生活にもかかわらず、相変わらず仕事に忙殺され納得がいかないまま忙しい日々を送るヤエト。反旗を翻した第七皇子との戦いのさなか、魔界の罅を塞ぐ方法の調査を皇帝から任命されたヤエトは、着実にその方法に近づきつつあった。そんな中、「兄上たちの喧嘩を止められる」という理由から玉座をとると皇女が言い出す。突然の宣言に驚き、困惑するヤエトだったが、その矢先、都から竜種一同に招集がかかり、ヤエトも皇女の副官として列席することになり――。
安定のシリーズ。長いですが、どんどん登場人物が増えて場所もくるくる変わるので(主人公が病弱とは思えないくらい酷使されているのに毎度笑ってしまう)、飽きは来ないです -
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“黒狼公”をキーナンに譲り、待望の隠居生活に突入した過去視の力を持つヤエト。しかし、残念ながら隠居とはほど遠い仕事量に忙殺される日々を送っていた。そんな中、ターンの預言者・ウィナエに導かれ、ヤエトはジェイサルドらと共に世界の罅を塞ぐ手がかりを得るため、砂漠の深部・シンリールへと赴く。数ヵ月後、ようやく都へと戻ったヤエトだったが、都では第七皇子が反旗を翻し、まさに戦いの火蓋が切られようとしていて――。
前半は皇女はお留守番で、ほとんどヤエトとジェイサルド、ウィナエが活躍するのですが、最初は少し反発というかいまいち信用しきれていなかったウィナエに対して、彼女の支えとなる言葉を贈っていたその主がヤ -
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青鉄の鉱床発見の成果により、論功行賞を授与されることになったヤエトは皇都に赴き、皇帝から『隠居』を告げられる。かねてより、強い隠居願望を持っていたヤエトは静かに暮らせるかと思いきや、政務の引き継ぎや皇女との関係で慌ただしい日々を送っていた。そんな中、エイギルとミアーシャの息子のキーナンと養子縁素をし“黒狼公”家を継がせることに。政務を離れ「魔界の壺」がある場所の探索に本腰を入れるため砂漠へ旅立つが、「復縁」を迫られた皇妹殿下とヤエトは過ごすことを余儀なくされ・・・。
念願の隠居、のはずですがヤエトの心労はますます増え、彼が心穏やかに過ごせるのはいったいいつになるのやら・・・。皇女の行動は結構 -
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隠居を命じられて公職から退いたヤエト。公的な身分がないので、皇子たちの継承争いからかなり離されます。ヤエトがぶったおれてたり戦さの能力がないばかりに皇女様そのまわりはもりもりどんどん動いていきますね。。。(継承争いに関しては完璧に助言役としてしか機能しないヤエト)
ヤエトがやれることといえば魔界のヒビを修復する方法を探すこと。という4巻全体の流れが最後の最後まで読めなくて結構読むのに疲れてしまいました。
1巻2巻あたりでは継承争いにどんどん巻き込まれるのかなって思ってたので、突然の情報取集への舵きりについて行けなかったです(突然でもないのかもしれないですが) -
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Posted by ブクログ
皇帝の策略によって罠に陥ったヤエトは、ルス公当主ライモンドと対面し、逃亡した商人ナグウィンを引き渡すよう要請する。要求は受け入れられたものの、無理がたたって倒れてしまうヤエト。からくも北嶺に戻るが、皇帝の策略を阻止するため、ヤエトは無理を押して再び北方へ向かうことを決意する。それを決断させた裏には、"過去視"の力で出会った謎の少女・ルシルの願いを聞き入れたいという思いがあり――。
今回も体力を振り絞って頑張るヤエトの姿が拝めますが、今までとちょっと違うのはいい意味で彼が腹をくくって進む道を決めたということだと思います。皇女のことを案じながらも、それだけではいけない、自分の -
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望んでもいないのに四大貴族の一角"黒狼公"に出世してしまったヤエトだったが、その隠居願望と病弱さは変わらぬまま。どこで倒れたのか、気がついたら皇女のいる北嶺国で看病されている始末だった。そんな折、ヤエトは前の黒狼公妃であった皇妹から「復縁」を提案される。激しく動揺するヤエトに追い打ちをかけるように、宿敵・北方蛮族の使節が北嶺国を突然訪れ、相互和平のために人質交換を要求する。その人質とはセルクのことで、彼について北方まで向かったヤエトだが・・・。
相変わらず隠居願望を抱きつつも全くその通りにできないヤエト。頭からぶっ倒れてるのが彼らしいですが、皇女との絡みは前半のみ。寂しい