車浮代のレビュー一覧

  • 天涯の海 酢屋三代の物語

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    ミツカンの本社が半田にあったことに驚いた。確かにお寿司には酢が不可欠なのに、握り寿司ブームを考えるときに、酢を意識したことがなかったと改めて気づく。二百年のあいだにはさまざまな波瀾もあったわけで、小説としても面白かった。

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    2025年09月21日
  • 蔦重の教え

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    蔦重の教えを読む目的
    なぜ、あの時代に新たなことをどんどん出して世の中の話題を掻っ攫うことができたのかを知り、自分の人生に活かしたい。

    一番印象に残ったフレーズ
    人生は知恵比べ。考え抜いた方が勝つ

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    2025年05月05日
  • 落語怪談 えんま寄席

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    落語好きにはたまらない一冊。
    軸になる噺をベースに色んな噺小ネタを絡ませており、読み進めるとどんどん引き込まれていく。

    芝浜に厩火事を掛け合わせていたのがとても個人的に一番刺さりました。
    何度も読みたくなるそんな本でした。

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    2024年12月01日
  • 蔦重の教え

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    ネタバレ

    現代から江戸時代へタイムスリップした武村は、20代前半の若者(タケ)と姿を変え、蔦重に拾われる。
    蔦重は江戸で本屋を営んでいて、そこには後の喜多川歌麿が絵師として雇われていた。蔦重はタケも雇う事にするが、その教えがタケを変えていく。
    蔦重の教えは、江戸っ子特有というのかサッパリしているのだけれど、芯が通っていて気持ちが良い。付箋を貼りながら読んでいたら最後にキチンとまとまっていた。

    ストーリー的にもハッピーエンドだし、タケが現代に、戻った後どうなったんだろう…という疑問も全て解決して、スッキリした。とにかく蔦重が魅力的だ。
    若い時に読んでいたら、もっと良かったと思ったけど、武村も55歳でやり

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    2024年03月25日
  • 蔦重の教え

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    ネタバレ

    啓発本のようなねらいもあるのかな?と思ったら、涙涙の感動物語。面白かった!

    江戸の文化、著名人の周辺知識、伏線回収もいいね!

    以下自分のメモ
    物事を反対から考えると別な世界が見える
    何かできないか、ではなく何ができるか
    気が合わない人ほど丁寧に。枝の先に果実あり
    性悪説の方が他人を大切にできる。
    人は得意なことで失敗する。
    苦手なら準備するから失敗しない。
    自分の目、相手の目、鳥の目
    でもとしかしは、金言を逃す
    信者を詰めて書くと儲けるになる
    人を率いるには、率いるなりの苦労がある
    捨てたところに新しい風が入る
    自分に勝つことは他人に勝つことより難しい

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    2024年01月13日
  • 蔦重の教え

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    会社からリストラを迫られた中年がタイムスリップしたのは江戸時代だった。喜多川歌麿や東洲斎写楽を売り出したやりて出版人である蔦屋重三郎に拾われ、多くのことを学び自分の人生を見つめ直すという物語。ストーリーも面白いし、学ぶことも多い楽しい読書となった。

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    2023年11月02日
  • 蔦重の教え

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    物語としてとても面白い。かつ、学びもあるすごく好きな書籍。
    環境や他人のせいにせずに己の天分を仕事にする努力をすること。
    恩送り、何かを捨てて新しい何かが入ってくるスキマをつくる。得意なことに甘えない、人は得意なことで成功も失敗もする。人生の上がりを決めて逆算する。そこに向けて一歩ずつ登れば確実に上がりに辿り着く日が来る。相手に騙されないためには相手がどうなれば幸せになれるか考える。
    断る可能性があるものは間をおかずにすぐに断る。

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    2023年05月26日
  • 蔦重の教え

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    広告代理店の55歳管理職が会社から退職を迫られ、吉原にてやけ酒を食らい気を失う。そして気がついたら江戸時代の遊郭吉原にタイムスリップ。そんな彼を助けたのは蔦屋重三郎だった。蔦重の元で、まだ無名の喜多川歌麿や仲間たちとの交流で、主人公のいわば人生のやり直しが始まる。
    大元の設定はSFになっているが、浮世絵(錦絵)の黄金期を迎える江戸時代の生き生きとした風俗の描写が素晴らしい。それだけでも十分に楽しめるのに、蔦屋重三郎の口から出される言葉の数々が主人公の成長を促す実用的かつ感動ストーリーに仕上がっている。

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    2021年06月18日
  • 落語怪談 えんま寄席

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    落語を題材にその登場人物が、死後閻魔様の前で、当時、考えていたことと裏話を種明かしする趣向。
    それぞれは、痴話喧嘩、人情ものなのだが、同一人物が、子供時代、大人時代でそれぞれ別の話に登場し、話として重なっていく。シリーズ化希望。

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    2021年04月18日
  • 蔦重の教え

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    仕事で大失敗し、早期退職を命じられた武村。突然タイムスリップした。ときは江戸時代中期。保護しれくれたのは蔦屋重三郎。版元として歌麿、写楽を手掛けた凄腕。彼の側で学ぶ、人の心を掴む方法、版画の製造法、江戸の風物・・・

    めちゃくちゃ面白かった。何も出来ない武村の成長譚あり、蔦重の人柄あり、そして江戸がまるでそこにあるかのように描かれる。

    ビジネス小説風に教訓が差し込まれるのはマイナスだが、それを補って余りあるプラスがった。

    「いいえ。タケさん、蔦重の仕事ぶりを見ていると信じられないかもしれませんが、あの方にあれだけ人望があるのは、約束は必ず守る、というその一点を貫かれているからでございます」

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    2021年04月18日
  • 蔦重の教え

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    面白い作品
    江戸時代にタイムスリップしたサラリーマンが 当代切っての辣腕出版業を営む男に助けられ 人生の意味 生き方 まで見つめなおす。時代小説と 生き方本が組み合わさったような作品。この作者の別の作品も読みたい。

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    2021年04月05日
  • 落語怪談 えんま寄席

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    大好きな人情話を傑作ミステリーに改変する手腕が素晴らしい。尚且つ、連作短編のような趣向も上手い。
    この調子で題材は多くあるのだから、もっと作品を書いて欲しい。
    しかし、「芝浜」こんなゲスで切ない話にしてくれて、年末の「芝浜」で泣けなくなるだろうが!どうしてくれる(涙)

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    2019年05月16日
  • 春画入門

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    一流の浮世絵師として認められる条件は「春画が描ける」ということであった。今の時代の規範からは春画浮世絵にふれることが出来にくい。しかし、江戸時代は大らかで春画を楽しむことが今ほど憚られるものではなかったとのこと。
    浮世絵師の腕を評価するという点からも春画とはどういうものであるかをこの本で知ることができるのは価値がある。
    写楽の作品は、そういう観点で評価するとそれほどの質の高いものと言えるか...とう著者の指摘は面白い。作品数があまりに多くて評価が若干低いところにある国貞の春画の質からこの絵師を高く評価しているなども興味深い。(数ヶ月前に静嘉堂文庫で国貞展を観ていい作品と感じていたので、我が意を

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    2019年02月21日
  • 蔦重の教え

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    ネタバレ

    ハラハラするようなエンターテイメント的小説を期待して読み始めてしまったら…。
    あれ?なんだか江戸時代を学ぶ参考書のようだ。江戸東京博物館にでも置いてありそうな。。。

    だけどだけど、現代に戻ってからが、よかった。蔦重の本当の凄さが、ここにきて判りました。
    現代から江戸に伝える手段が無いのが、もどかしい!

    作者なりの、写楽の推測も楽しいです。

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    2017年02月24日
  • 春画入門

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    1978年に生まれた岩佐又兵衛が浮世絵の始祖の由.菱川師宣,奥村政信,鈴木春信,月岡雪鼎,勝川春章,鳥居清長,喜多川歌麿,葛飾北斎,歌川豊國 國貞 圀芳,渓斎英泉らが作製した春画の一大歴史を詳しく解説している.ここには写楽と広重は出てこない.それにしても,性に対するおおらかな気質を持った江戸時代の人々の雰囲気には感心する.例によって幕府は規制したがるが,したたかに生き延びる人々のバイタリティーは素晴らしい.

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    2016年06月05日
  • “さ・し・す・せ・そ”で作る<江戸風>小鉢&おつまみレシピ

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    江戸時代に興味がある私は、江戸時代の庶民の料理にも興味が。
    現代でも参考になる一品がたくさんあった。ものを大事にし、忙しい江戸の時代に心づくしの手料理。暖かさ感じる品々にほっ。

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    2013年06月01日
  • 蔦屋重三郎 50のメッセージ

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    ネタバレ

    蔦重という人物を大河ドラマになってるのは知っていたが見ていなく、本書でどのような人物かを知った。個人的には、
    相手の無礼さではなく能力に目を向ける
    とにかく経験が自信につながる
    気の合わない人ほど丁寧に対応する

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    2025年08月20日
  • 蔦重の教え

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    江戸時代に若返って転移する導入部に『なろう小説か!』と笑ってしまったけど、未来から来た事のアドバンテージが何も無く、助けてくれた蔦重に叱られまくって、自らの存在意義を教えられる。
    押し付けもなく、読みやすくて面白かったです。

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    2025年07月03日
  • 蔦重の教え

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    「世の中の全ての人を、悪人と思え」──この言葉に象徴されるように、本書は江戸時代を生きた用人・蔦中の冷静かつ柔軟な人生哲学を描いている。物語としてのテンポや構成も巧みで、まるで一篇の時代劇を読むような楽しさがある。

    蔦中の教えは、人を疑えと突き放すのではなく、「だまされないための思いやり」に満ちている。現代の人間関係にも通じる視点に、多くの気づきを得た。

    また、江戸の町人文化や人付き合いの機微が丁寧に描かれており、歴史ものとしての魅力も抜群だ。人生に迷ったとき、何度でも読み返したくなる、静かな力を持った一冊。

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    2025年06月25日
  • 蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人 歌麿にも写楽にも仕掛人がいた!

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    特に目新しい内容はなかったが
    当時の江戸文化にとって
    蔦重は大きな存在だったのだと改めて実感した
    後半は蔦重と関わりのあった絵師たち
    一人一人について書かれている
    なかなか興味深い内容だった

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    2025年03月10日