【感想・ネタバレ】天涯の海 酢屋三代の物語のレビュー

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Posted by ブクログ

「蔦重の教え」の作者だけに、この作品も圧巻の読み応え。
ミツカンの成り立ちの伝記になっている。

副題が「酢屋三代の物語」

不思議なことに、当主は他家からの養子が大きな名を残している。

元々は名古屋地区の酒蔵。
だが、いつまでも上方の酒には一歩どころか
常に値段では半額以下。

評判の悪い江戸の酒よりはマシといった評価。

酒蔵で樽が酢になってしまったことに端を発し、
もっと美味しい酢はどうしたら作れるか?
研究を重ね、酒粕から上等な酢を作ることに成功。

「粕酢」と言う名前の新しいお酢は、江戸に持っていき、人々に食べてもらうと、なんと、寿司屋から高評価。

そこから、大きく商売が変わる。

この物語は、新しい美味しい酢づくりという、大事業を成功させるまでの、歴代当主の苦労、その妻の援助を、感動的な物語に仕上げている。

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2021年03月18日

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