川奈まり子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
川奈さんの本は怪談を読んでいるようでルポを読んでいるようにも感じる。怪談話に由来する土地の話題やその土地を治めていた一族の話を盛り込みながら書き進めるスタイルが私の大のお気に入りだ。
怪談に由来する話を織り交ぜられると、よりその怪談が生々しく身近に感じられて恐怖度が増す。
怪談はもともと話の根拠を見つけたり怪異の証明などができるものではないけれど、怪異に関する情報が一つでもあると恐怖度はグッと上がってより文章に引き込まれていく。そこが川奈怪談のたまらないところ。
書籍でも動画サイトなどでも活躍しておられる川奈さんをこれからも応援していきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレホラーや怪談は苦手だ。子どものころは、うっかりそういうものに触れてしまうと、夜かなり怖い思いをしていたけれど(寝れなくなって……とはならなかったところが、なんだか自分らしいのだけれど)、歳を重ねて少しずつ耐性がついたのか、「怖いもの見たさ」で手を出す余裕が出てきた、ような気がする。
京王線のとある駅で、偶然立ち寄った本屋のレジ横に、この本が積まれていたら、買うしかないでしょう。それはもう。
吉田悠軌さんはクレイジージャーニーに出ていた方で、著者の名前に見覚えがある、と思った自分の勘は正しかったし。
怪談、それも、実際に体験した人に聞いた話をまとめたもの。
いつかどこかで、ではなくて、この時期に、この場所で、と特定されるからこその怖さはあるものの、「見間違いや思い込みかもしれない」「ただの偶然かもしれない」と、人ではないなにかのギリギリ境界線あたりにある感じで、怖がりでも十分耐えられた。逆に変に怖がらせようとしないあたりがリアル、とも言える。
なんというか、読者を怖がらせようとしているホラー小説だとかの方がよっぽど怖いんだよ。
四十数年生きてきて、なんというか、たぶん世の中不思議なことはあるし、悪いことをしたら自分に返ってきたり、そういうことはあるんだよ、ということを感じているのかもしれない。
短い話がたくさんある構成なのだけれど、話によって視点がブレるというか、話者の立ち位置が変わるというか、構成が変わるのが、少し読みづらい。
筆者が二人いるので癖が違う、のもあるかもしれないけれど、フラットな第三者トーンだったかと思えば、突然、書いている人の該当する駅への思い入れや印象が出てきたり、書いている人による補足が入ってきたり、しかもそのどちらも主語が「私」(二人いるのに)なので、なんだかすっきりしない。
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