川奈まり子のレビュー一覧

  • 迷家奇譚

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    いつだかうちのマンションのゴミ捨て場から拾ってきた本のうちのひとつ。ようやく読めました。
     
     〜ここで半年経過〜

     ちょっと待って、どんな話なんだっけな…。あれだ、元セクシー俳優の筆者が実際に行き合った、AVには関係あったりなかったりするアングラな世界観に潜む怪奇について書いた随筆的なやつだ。いかんせん拾いものだから、積んでる間中もっとがっつり怖いフィクションホラーかと思ってたがそんなことは特になかった。しかしこういうのもあまり触れたことないので面白かったよ。霊現象に遭遇したと思しき実体験やその又聞き(信じてるぜ)なので、現実の霊体験ってあったら確かにこんな感じかもな…という見聞を広げるの

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    2024年12月10日
  • 八王子怪談

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    タイトルに「怪談」とあるが、読んでもちっとも怖くない。この本は、八王子界隈で体験または採取された怪談の、背景などを探るルポルタージュであるから。

    採録された話の「怖さ度合い」もピンキリで、中には「もっとホラーっぽい文体で書いたら、ずっと怖くなるだろうに」と思われるネタも散見される。が、作者は、あくまで第三者として客観的な文調は崩さない。が、中には、ご自身が幼少期に体験したエピソードも載っていて、図らずもそれらはちょっと怖い(^ ^; 

    八王子城跡、道了堂跡など、何度も登場する場所は、読後是非行ってみたいと思ってしまう(^ ^ 怪談を入り口として、観光客誘致にも一役買っているのではなかろうか

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    2024年09月13日
  • 実話奇譚 狂骨

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    川奈先生はいつもYouTubeでお世話になってるんだけど、ホントに怪談に引き込まれるので大好き。
    怪談の背景をしっかり調べてらっしゃるところが凄いし。
    ホントに本とは関係ないけど、凛とした美しいお顔を佇まいも喋り方も大好き。
    いつか怪談イベントとかで、お会いしたい作家さんであり怪談師さん。
    本も存在は知ってたけど、読んだのは共著以外は初めてでした。
    買い漁るの決定w

    YouTubeで聞いていた横浜のお話もしっかり読めて嬉しかった(´;ω;`)♡

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    2024年03月12日
  • 眠れなくなる怪談沼 実話四谷怪談

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    「四谷怪談」らしく、読んだのはお盆の頃。

    面白かったんだけど、いささか、衒学的になりすぎちゃったかなぁー(^^ゞ
    「四谷怪談」=怖い!なんだから、もうちょっと怖がらせてくれてもいいんじゃない?みたいなw
    もちろん、この本は「四谷怪談」が成立していく過程を紹介する内容だから。
    やもすれば、「四谷怪談」を"お勉強”するような内容になるのはしょうがないし。
    なにより、そのことも期待して読んでいるわけで、それはそれで全然OKなんだけどさ。
    でもさ。「四谷怪談」というのは怪談なわけじゃん。
    怪談ということは、怖さを楽しむ「娯楽」じゃん。
    「四谷怪談」に学術的意味や知的好奇心を求めて、この本を

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    2023年11月21日
  • 家怪

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    その怪談にはいにしえの物語があり、今でも続いているのだろうかと想像してしまいます、家が無くなっても。

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    2023年11月15日
  • 眠れなくなる怪談沼 実話四谷怪談

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    若い頃は、ホラーを読んだりしたものだが、日本の怪談は、友達に借りたつのだじろうの心霊漫画が怖すぎて(正確にはカテゴリーが違うのだろうが)手に取らなくなっていた。

    この本は、『四谷怪談』そのものというより、時代を遡って文献や家計を調べ、様々な角度から紐解かれたものだ。
    『四谷怪談』がそもそもよく分かっていなかった自分にとって、発見が多く興味深い本だった。

    本編とは別に、ところどころに挟まれている怖い話に、久しぶりにあのゾワっとする感覚を味わった。

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    2023年08月22日
  • 八王子怪談

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    良く知っている名称などが出てきて今更ながらにそういった謂れがあったのかなどと思いながら読んだ。
    淡々とした語り口が良い。

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    2022年07月04日
  • 実話怪談 でる場所

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    共演した女性の多くが、亡くなったり、失踪しているのではないかと気がついた。突拍子も無い考えだが、そうとしか思えない数々の事象に背筋が寒くなる。無自覚のうちに死を振り撒いているのだとしたら、果たして私はどうするべきなのだ。

    ***

    名前は存じているが、単著は初読み。(そんなんばっかりだな)自分が共演した人物の多くが数年中に死亡したり蒸発したりするという不穏な語り出しから始まったこちらの怪談集。元AV女優という事で、体験談の多くはAV女優時代に体験した話達。
    静かな語りで語られる怪談話はどれも濃厚で重たい印象。まとわりつく恐怖は、まるでどろりとした淀のよう。一話一話が濃密なため読み進めるのに

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    2022年04月12日
  • 八王子怪談

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    有名心霊スポットの話や、心霊タクシーで有名な三和交通さんの話もチラッと。
    怖かったです。
    八王子を知ってる方や心霊スポット好きな方オススメです。

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    2022年03月08日
  • 迷家奇譚

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    期待したような迷家の話ではなかった。
    さらにルポ系作品とは知らず手に取り、読み進めてから面食らった。
    が、在野研究者と見紛う緻密な文献実地調査やインタビュー、実体験を交えた民俗・伝説・事件・オカルトエピソードの一つ一つを、豊富な語彙と高い文章力で取り纏めていて非常に読みごたえがあった。
    見返しにあるように「〈時間〉〈場所〉〈ひと〉を重ね合わせ」ているのかどうかはピンと来なかったが、真偽の定かでないまま囁かれるネットミームのような現代の怪談も、何十何百年と経つ中で遠野物語のように幻想的な怪異譚に姿を変えていくように感じられた。
    それにしても性と死は親和性が高い。
    両方とも剥き出しの生命を感じるか

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    2021年05月10日
  • 東京をんな語り

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    ネタバレ

    ホラーのような、悪女伝のような不思議な作品でしたね。

    理不尽の中で生きてきた悪女と呼ばれた女性たちの代弁するような物語。

    読み終わった後に湿った雨の匂いがするような気持がしましたね。

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    2021年04月03日
  • 実話奇譚 怨色

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    実話怪談で、2頁程度の短編から数編に及ぶ作品も収録されている。
    文体が読みやすく、すんなり読み込むことができた。

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    2020年01月17日
  • 最恐物件集 家怪

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    超短編の家の怪談集。
    わかりやすく、読みやすい。
    もう少しストーリーが続く感じだと思ってたけど、1話がとても短い。
    面白くないわけではないが、飽きてきます。
    なので、「あとで時間があるときに読もう…」の本になりました。

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    2025年10月13日
  • 最恐物件集 家怪

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    他の作品を読み面白かったので購読。
    家にまつわる怪奇は確かに
    多いとしどの話しも独特だった。
    説明がちょっと難しく感じた
    話しもあったが、やはり引き込まれる。

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    2025年09月16日
  • 最恐物件集 家怪

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    様々な家の怪異、その場に居るかのように想像しながら読んでいると、どの家も恐ろしすぎてとても住めない。

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    2025年09月09日
  • 京王沿線怪談

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    めちゃくちゃ知ってる街のホラーで面白かった
    サラッと実際の事件とか織り交ぜてくるのヒヤッとする。旧初台駅とか全く知らなかったよ…。「マーキング」がシュールで好き。


    あいつが来た…多摩大
    上手の人…明治大学和泉キャンパス
    公衆トイレの呻き声…幡ヶ谷公衆トイレ
    人魂の家…ゆ家 和心 吉の湯
    笹塚のマンション…笹塚ダイヤモンドマンション

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    2025年08月28日
  • 実話奇譚 狂骨

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    友人や同業者、投稿者?から聞いた怪奇話し。
    宮城県など知ってる土地の話しなどもあり
    続きが気になりあっという間に読み終われた。
    他の実話本も読んでみたい。

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    2025年07月30日
  • たらちね怪談

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    ネタバレ

    母に纏わる怪談
    娘の祝い事に現れる素っ裸で踊り狂うジャンキーの母親の霊という衝撃な話から始まる

    母の愛っていう話は少なく、まさに怪談が集まってる

    「アンタ、何で生きてるの?」って娘に問いかけ精神を削る母親の霊も怖いけど、母親のことを頑なに話そうとしない父親もなんか薄気味悪い

    「創母」はイマジナリーフレンドならぬイマジナリーマザー、創った母と見た目も声もそっくりな再婚相手は偶然なのかな..?未来予知的な...?

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    2025年06月24日
  • 一〇八怪談 夜叉

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    ネタバレ

    1〜2ページの短編が108話載っており、
    文庫版の薄いサイズで持ち運びができるので
    どこでもサラッと怪談を読むのに丁度良かった!

    色んなテーマの作品を集めていて、
    もちろん怖い話から不思議な体験など
    ホラーとしても奇妙な物語としても読める内容。

    ただあまりにも短い話が集まっているので
    特に印象的!!という話を選ぶのは難しいのだが、
    総じてどれも興味深い短編ばかりなので
    人によって好みの話が絶対に載っているはず…!

    今回初めて見かけて読んでみたが、
    たくさんシリーズがあるのだなぁと驚いた!

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    2025年06月10日
  • 京王沿線怪談

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    ネタバレ

    ホラーや怪談は苦手だ。子どものころは、うっかりそういうものに触れてしまうと、夜かなり怖い思いをしていたけれど(寝れなくなって……とはならなかったところが、なんだか自分らしいのだけれど)、歳を重ねて少しずつ耐性がついたのか、「怖いもの見たさ」で手を出す余裕が出てきた、ような気がする。

    京王線のとある駅で、偶然立ち寄った本屋のレジ横に、この本が積まれていたら、買うしかないでしょう。それはもう。

    吉田悠軌さんはクレイジージャーニーに出ていた方で、著者の名前に見覚えがある、と思った自分の勘は正しかったし。

    怪談、それも、実際に体験した人に聞いた話をまとめたもの。
    いつかどこかで、ではなくて、この

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    2025年05月16日