市川伸一のレビュー一覧

  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    臨床推論を勉強するにあたり、認知心理学に興味を持ち手に取った。
    人がどのように考えて推論しているのか、どういうクセがあるのか。
    人間はさまざまな状況と能力的な制約の中で、
    「だいたいにおいて」うまくやっていくための思考のしかたをとる。のだと。なるほど。
    この領域を、より掘り下げて学んでみたくなりました。

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    2018年11月04日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    「『人間はもともと日常生活では合理的で賢いものだ』という人間観に対する、私の部分的な反論」と言うとおり、人間の考えると言う行為が当てにならないことも往々にしてあることを説明している。内容としては、『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』や『人間この信じやすきもの』と共通している。ただ 、『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』より説明が体系だっており、読みやすかった。書いてある内容は、最近読んだ書と似ている部分が多かったため、真新しさは当然なかったのだが、ひとつ最近個人的に考えるとと共感できたのは、以下の部分。「子どもたちのふだんの学習の様子を聞いてみると、問題が解けるにせよ、解け

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    2021年08月08日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    岩波ジュニア新書ということで、高校生向きに書かれてはいるが、大人が読んでも十分読み応えがある。
    特に長文を理解すること、文書を書くことに関するヒントは自分を振り返るいい機会になった。
    Science Windowと題されたコラム欄も興味深い。
    心理学の専門家としてのアドバイスにとどまらず、自分に合った効果的な勉強法を探そうというスタンスで書かれているのも好感がもてる。この本を読むことで”変わる”ことができるかは、要は自分次第ということかもしれない。

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    2018年08月18日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    著者は学ぶ動機づけを二つの要因モデルで解説している。学ぶことを手段として報酬や名誉を得るための外発的動機、学ぶことそのものを目的とする内発的動機。人、目的、対象によって動機を使い分ける必要がある。1章4章は著者の持論が展開され、学ぶところが多い。2章3章は、脳医学者和田秀樹、教育学者苅谷剛彦との対談。

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    2018年02月04日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    ネタバレ

    ■要約 :『考えることの科学』『勉強法の科学』『勉強法が変わる本』市川伸一著 より、KJ的にひも解いてみた。
     
     『世の中にある問題というのは、初期状態、目標状態、操作がはっきりとは決められないものが数多く』、『どのような手が使えるか…を考え出すことがたいへんなのである』。
     『何らかの認識にいたるというときには、つねに推論がからんで』おり、『考えてアイデアがいきなり湧いてくる…、けっしてそうではない』。これらとどう向き合うかというのはとても重要なテーマだ。
     
     問題を解くには、推論したり、創造したりする必要があるが、この際、『事実を関連づけていくことが決定的に重要な役割を果たす』ようであ

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    2018年01月18日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    ネタバレ

    心理学者による一般的な動機の分類と教育評論家(和田秀樹)や教育社会学者(苅谷剛彦)との対談。

    前半は主に心理学的にみた動機の分類。

    一般的な動機の分類に関しては「学習の功利性(報酬への関心の強さ)」か「学習の重要度(学習内容自体への関心)」の2軸で6つの動機づけを分類している。

    一般的には外発、内発に近い分類手法。著者自身は内発、外発どちらにもメリットはあるといっているが、どちらかというと内発型を推進するスタンス。

    後半は和田氏との対談や苅谷氏との対談

    和田氏との対談に関してはざっくりいうと、外発的要因の大切さを主張する和田氏と外発だけに偏ることの危険性を指摘する筆者というスタンス。

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    2016年08月14日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    教育心理学のエッセンスをわかりやすく述べている。特に内発的動機と外発的動機について、専門家の視点から丁寧かつ詳細に語られている。一読をおすすめする。

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    2016年03月09日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    認知心理学や論理学等々、「考えること」について考えさせてくれる本。
    一つ一つに深い突っ込みはないが、なんだろう、無自覚に生きてるのが不思議にさせてくれる。

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    2015年12月05日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    良書。典型的な良い新書。
    新しく知ることやこれまで考えたことのなかった視点が、実にわかりやすく解説されている。
    (唯一、条件付き確率はもうちょっと詳しく書けたかも、と思う)
    問題や具体例をうまく盛り込んで、読者を飽きさせない工夫もたくさんあるし。

    わずかな記述に感じさせる著者のユーモアもよい。
    けっこう昔に出た本なんだねえ。今まで知らなかったのがもったいない。

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    2015年06月28日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    心理学的知見から勉強法について述べた本。実践的な本ではあるが,研究に関する言及もあり,認知心理学の入門的な本としても楽しめる。

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    2015年03月04日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    結構よかった。高校三年生とか、受験をひかえて、どういう勉強をするか模索している人に結構いいと思う。例とkがそうなので。自分は因数分解とか忘れてしまっているので、けっこう辛かった。

    小論は、考えを書くのではなく、考えるために書く。
    数学の問題は、パターンを覚えることと、そのパターンをどうつなぎ合わせたり、利用するかを訓練することが大切。
    英語は、トップダウンであり、知識として内容を知っていることが大切。知ってると予測できるから。でも、全部知ってるのもムリなので、ボトムの勉強も必要。。。うーん。英語に関しては市川さん、自分の体験談とか持ち出して、あんまりすっきりしてない(笑)

    でも、わからない

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    2015年01月13日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    教育心理学の授業の感想文の題材として読んだ。人が学習する動機についてを心理学の理論から説明し、さらに実生活に生かせるように述べられている。筆者の提唱する二要員モデルは自らの学習を振り返るいい機会になると思う。2章3章は1章で述べられた理論の理解を助ける役割にはなっているが、ややわかりにくい部分もある。全体的には今までにない視点が得られ、これからに生かせるものであった。

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    2014年10月12日
  • 認知心理学を知る

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    認知心理学の様々なトピックが簡潔に纏められていて読み易い。第三版で 1996 年の刊であるが、未だ価値を失っていない一冊だろう。

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    2014年07月18日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    勉強法・受験テク本。人の勉強をする時に陥りやすい心理や、勉強に効果的な心理を中心に解説をしてくれる。全体を通して文中コラムなどの心理学的ワードが具体的なのが更に誰かに説明するのに役立ちそう。

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    2014年05月06日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    学習する動機を、二要因モデルとしてまとめた話。2、3章の対談は難しくて理解出来なかったが、1章の理論と4章の実践的なところを読めば十分だと思う。
    本書中でも触れられていたが、ターゲットは学生なので、社会人が読むには読み替えが必要です。
    なぜ今の仕事をしているのか、今後どうなりたいのか、だけでなく、なれる自分を作るための学習という観点も良かったと思う。
    いずれにしても、継続的な学習は、社会人にも必要で、それをどういうモチベーションで続けていくか、ということに関するヒントがたくさん詰まった本だと思う。

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    2014年04月23日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    人は何か先のことを考えるとき、自分の持っている知識なり経験なりに、またそのときの状況などに基づいて推論をする。そんなふつう無意識にしていることを改めて考えてみようという本である。自分はコンピュータにおけるヒューマンインターフェースをちょっと講義で聞いてから、心理学の分野に興味を持つようになり、この本を読んだ。

    率直に思うことは、考えさせられることを多く教えてくれたことである。人は何かを推論するときに、論理学のように順序立てて導出をするわけでもないのに、論理学と同じ結果を答えとして推論することができる。一方で、まったく根拠もないようなことをいきなり推論してしまうこともある。推論なんていう日常で

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    2013年10月26日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    ≪目次≫
    第1章  動機づけの心理学を展望する(職場における動機づけ
    第2章  和田秀樹氏との討論(内発と外発をめぐって
    第3章  苅谷剛彦氏との討論(苅谷論文は何を主張しているのか
    第4章  自分のやる気を引き出す環境づくりと意識づくり

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    2013年06月12日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    日々おこなう思考は「推論」の連続である。

    推論に関して、3部構成で説明しています。

    まず、第1部は「人間は論理的に推論するか」
    人がおこなう論理的思考は、よほど訓練されていない限り論理式を操作するような思考はおよそできず、視覚的なイメージを操作しながら吟味していくやり方をとる。
    つまり、イメージ的に考える図式表現を使うと、私たちの思考は随分改善される可能性があるということです。
    小さい頃から言われていますね。図を書いて考えろと。

    第2部「確率的な世界の推論」
    第2部はこの本の一番おもしろいところです。事前確率を無視する傾向はなるほどと思いつつ、でも事前確率を無視しないようにするには、どれ

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    2013年02月27日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    ―――子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか??
    本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
    人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
    学ぶ意欲、働く意欲など、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。


    みおからの借りもん
    俺は新書をほとんど読まへんから、いい刺激になった

    2章と3章の対談はちょっと読みにくくて、頭に入りづらいとこがあったけど

    「動機づけ」の「二要因モデル」なんかは、
    今までの人生で自分が色んな仕事を、どうやって

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    2012年12月30日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    PHP新書ってだけでダメ本って感じがするが、この本はいい本。


    動機付け理論の簡潔な俯瞰
    教育心理学を応用する際の注意点
    自分でモチベーションアップする方法

    あと、第四章で著者のインタビューを読むと、若い時は体力的に色々と挑戦できる貴重な時期だなと改めて思う。

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    2012年12月20日