学ぶ意欲の心理学

学ぶ意欲の心理学

679円 (税込)

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勉強を強制するのでなく、子どもの自主性を尊重する日本の学校教育の方針は、世界の潮流に逆行しているのか? 教育施策の決定に影響力をもつ教育心理学が「自律的な個人」をモデルにすることで、社会階層差の拡大など社会全体のマクロな問題が見過ごされてしまうのか? これら最近の教育改革をめぐる議論を考えるために重要な鍵になるのは「やる気」すなわち「動機づけ」の捉え方である。本書では心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れのコンパクトな解説に加えて、勉強方法との関係、文部科学省による学習指導要領などの問題点をめぐる、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏との徹底討論も収録。さらには「充実・訓練・実用・関係・自尊・報酬」の六つのポイントから「やる気」の志向を分類する著者独自のモデルも紹介されており、私たち一人一人が勉強や仕事への「やる気」を高めて維持するためにも、大いに参考になる内容である。

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学ぶ意欲の心理学 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年02月15日

    啓蒙読みものとして理想的だと思う。対談入ってるのもいい。トピック自体が魅力的ではあるんだけど、こういうのがたくさんあるとよい。

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    Posted by ブクログ 2018年05月27日

    どうすれば子供に学ぶ意欲をもってもらえるのかを知りたくて読んでみた。
    前半の基礎心理学の紹介は、非常に明快でわかりやすく、人間以外の動物も、報酬(エサ)がなくても学習しようとする、とか、複雑なものを解き明かしたいという心理をもっているという動物実験や人体実験の結果に基づいた理論は非常に納得できた。
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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    どうやって動機付けをしたらいいのかよくわかります。
    またなんで自分の専攻に対してやる気がでないのかよくわかりました。

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    Posted by ブクログ 2022年04月05日

    全四章。第一章では動機づけに関する心理学理論をコンパクトに紹介。心理学の教科書よりもわかりやすい。
    二章、三章は精神科医、教育社会学者との対談。良い動機づけとは、外発的vs内発的のどちらかという単なる二項対立ではないことがわかる。
    第四章では著者の提唱した二要因モデルをもとに話が進む。具体的にどうす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月09日

    心理学の観点からみた学習における動機「やる気」についての考察。
    内発的動機(学ぶことそのものに楽しみをみいだす)
    - 充実志向、訓練志向、実用志向
    外発的動機(報酬や罰などを理由に勉強する)
    - 関係志向、自尊志向、報酬志向
    これらの2つの軸を中心に、「なぜ人は学ぶのか」「教育において勉強をどの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月04日

    著者は学ぶ動機づけを二つの要因モデルで解説している。学ぶことを手段として報酬や名誉を得るための外発的動機、学ぶことそのものを目的とする内発的動機。人、目的、対象によって動機を使い分ける必要がある。1章4章は著者の持論が展開され、学ぶところが多い。2章3章は、脳医学者和田秀樹、教育学者苅谷剛彦との対談...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月09日

    教育心理学のエッセンスをわかりやすく述べている。特に内発的動機と外発的動機について、専門家の視点から丁寧かつ詳細に語られている。一読をおすすめする。

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    Posted by ブクログ 2014年10月12日

    教育心理学の授業の感想文の題材として読んだ。人が学習する動機についてを心理学の理論から説明し、さらに実生活に生かせるように述べられている。筆者の提唱する二要員モデルは自らの学習を振り返るいい機会になると思う。2章3章は1章で述べられた理論の理解を助ける役割にはなっているが、ややわかりにくい部分もある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月23日

    学習する動機を、二要因モデルとしてまとめた話。2、3章の対談は難しくて理解出来なかったが、1章の理論と4章の実践的なところを読めば十分だと思う。
    本書中でも触れられていたが、ターゲットは学生なので、社会人が読むには読み替えが必要です。
    なぜ今の仕事をしているのか、今後どうなりたいのか、だけでなく、な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月21日

    一章は動機づけ理論のまとめと筆者の唱える二要因モデルをまとめてある。私自身筆者の著作を読むのは初めてだったのでこの二要因モデルにはなるほど上手く出来ていると思わされた。

    二章はどうも言い訳感があるというかこう言った〜いやそれはこういう意味で…ということの繰り返しであった印象が残っている

    三章は私...続きを読む

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