学ぶ意欲の心理学

学ぶ意欲の心理学

850円 (税込)

4pt

勉強を強制するのでなく、子どもの自主性を尊重する日本の学校教育の方針は、世界の潮流に逆行しているのか? 教育施策の決定に影響力をもつ教育心理学が「自律的な個人」をモデルにすることで、社会階層差の拡大など社会全体のマクロな問題が見過ごされてしまうのか? これら最近の教育改革をめぐる議論を考えるために重要な鍵になるのは「やる気」すなわち「動機づけ」の捉え方である。本書では心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れのコンパクトな解説に加えて、勉強方法との関係、文部科学省による学習指導要領などの問題点をめぐる、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏との徹底討論も収録。さらには「充実・訓練・実用・関係・自尊・報酬」の六つのポイントから「やる気」の志向を分類する著者独自のモデルも紹介されており、私たち一人一人が勉強や仕事への「やる気」を高めて維持するためにも、大いに参考になる内容である。

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学ぶ意欲の心理学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    啓蒙読みものとして理想的だと思う。対談入ってるのもいい。トピック自体が魅力的ではあるんだけど、こういうのがたくさんあるとよい。

    0
    2022年02月15日

    Posted by ブクログ

    どうすれば子供に学ぶ意欲をもってもらえるのかを知りたくて読んでみた。
    前半の基礎心理学の紹介は、非常に明快でわかりやすく、人間以外の動物も、報酬(エサ)がなくても学習しようとする、とか、複雑なものを解き明かしたいという心理をもっているという動物実験や人体実験の結果に基づいた理論は非常に納得できた。

    0
    2018年05月27日

    Posted by ブクログ

    どうやって動機付けをしたらいいのかよくわかります。
    またなんで自分の専攻に対してやる気がでないのかよくわかりました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ある授業実践に引用されていたので読んでみた。学習の動機づけについて、とてもわかりやすく整理されている。学習者がどのような動機を持っているかで対応を考える必要があると感じた。

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    動機付けに関する心理学の知見のまとめ、外発論者の和田秀樹氏との対談、教育社会学者である刈谷氏との対談、実際の生活への動機付けの応用など、多様な内容。

    ・感覚遮断は耐えきれない
    ・赤ちゃんは複雑な刺激を好む
    ・アンダーマイニング効果。何かの報酬のためだと分かると動機付けが弱まる。
    ・努力帰属群のほう

    0
    2025年02月15日

    Posted by ブクログ

    全四章。第一章では動機づけに関する心理学理論をコンパクトに紹介。心理学の教科書よりもわかりやすい。
    二章、三章は精神科医、教育社会学者との対談。良い動機づけとは、外発的vs内発的のどちらかという単なる二項対立ではないことがわかる。
    第四章では著者の提唱した二要因モデルをもとに話が進む。具体的にどうす

    0
    2022年04月05日

    Posted by ブクログ

    心理学の観点からみた学習における動機「やる気」についての考察。
    内発的動機(学ぶことそのものに楽しみをみいだす)
    - 充実志向、訓練志向、実用志向
    外発的動機(報酬や罰などを理由に勉強する)
    - 関係志向、自尊志向、報酬志向
    これらの2つの軸を中心に、「なぜ人は学ぶのか」「教育において勉強をどの

    0
    2021年01月09日

    Posted by ブクログ

    著者は学ぶ動機づけを二つの要因モデルで解説している。学ぶことを手段として報酬や名誉を得るための外発的動機、学ぶことそのものを目的とする内発的動機。人、目的、対象によって動機を使い分ける必要がある。1章4章は著者の持論が展開され、学ぶところが多い。2章3章は、脳医学者和田秀樹、教育学者苅谷剛彦との対談

    0
    2018年02月04日

    Posted by ブクログ

    教育心理学のエッセンスをわかりやすく述べている。特に内発的動機と外発的動機について、専門家の視点から丁寧かつ詳細に語られている。一読をおすすめする。

    0
    2016年03月09日

    Posted by ブクログ

    教育心理学の授業の感想文の題材として読んだ。人が学習する動機についてを心理学の理論から説明し、さらに実生活に生かせるように述べられている。筆者の提唱する二要員モデルは自らの学習を振り返るいい機会になると思う。2章3章は1章で述べられた理論の理解を助ける役割にはなっているが、ややわかりにくい部分もある

    0
    2014年10月12日

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