【感想・ネタバレ】学ぶ意欲の心理学のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年02月15日

啓蒙読みものとして理想的だと思う。対談入ってるのもいい。トピック自体が魅力的ではあるんだけど、こういうのがたくさんあるとよい。

0

Posted by ブクログ 2018年05月27日

どうすれば子供に学ぶ意欲をもってもらえるのかを知りたくて読んでみた。
前半の基礎心理学の紹介は、非常に明快でわかりやすく、人間以外の動物も、報酬(エサ)がなくても学習しようとする、とか、複雑なものを解き明かしたいという心理をもっているという動物実験や人体実験の結果に基づいた理論は非常に納得できた。
...続きを読む途中の、和田氏、苅谷氏との対談は、お二人の本を読んでいないためあまり良くわからなかった。
一番知りたかったことは最後の第4章の30ページに書かれているが、具体的でよくわかる。
教育心理学の他の本も読んでみたくなった。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

どうやって動機付けをしたらいいのかよくわかります。
またなんで自分の専攻に対してやる気がでないのかよくわかりました。

0

Posted by ブクログ 2022年04月05日

全四章。第一章では動機づけに関する心理学理論をコンパクトに紹介。心理学の教科書よりもわかりやすい。
二章、三章は精神科医、教育社会学者との対談。良い動機づけとは、外発的vs内発的のどちらかという単なる二項対立ではないことがわかる。
第四章では著者の提唱した二要因モデルをもとに話が進む。具体的にどうす...続きを読むれば人は動機が高まるのか。この章では実証的な議論というより、著者の想いが語られる。

全体を通して、よくまとまっているなあと感じる。本の構成としても、心理学や生徒指導の入門としても活用できるだろう。

0

Posted by ブクログ 2021年01月09日

心理学の観点からみた学習における動機「やる気」についての考察。
内発的動機(学ぶことそのものに楽しみをみいだす)
- 充実志向、訓練志向、実用志向
外発的動機(報酬や罰などを理由に勉強する)
- 関係志向、自尊志向、報酬志向
これらの2つの軸を中心に、「なぜ人は学ぶのか」「教育において勉強をどの...続きを読むように教えていくのが望ましいのか」などについて考察している。
外発/内発動機に関する意見を異にする人たちとの対談も交え、話し言葉でわかりやすく書かれている。

0

Posted by ブクログ 2018年02月04日

著者は学ぶ動機づけを二つの要因モデルで解説している。学ぶことを手段として報酬や名誉を得るための外発的動機、学ぶことそのものを目的とする内発的動機。人、目的、対象によって動機を使い分ける必要がある。1章4章は著者の持論が展開され、学ぶところが多い。2章3章は、脳医学者和田秀樹、教育学者苅谷剛彦との対談...続きを読む

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年08月14日

心理学者による一般的な動機の分類と教育評論家(和田秀樹)や教育社会学者(苅谷剛彦)との対談。

前半は主に心理学的にみた動機の分類。

一般的な動機の分類に関しては「学習の功利性(報酬への関心の強さ)」か「学習の重要度(学習内容自体への関心)」の2軸で6つの動機づけを分類している。

一般的には外発...続きを読む、内発に近い分類手法。著者自身は内発、外発どちらにもメリットはあるといっているが、どちらかというと内発型を推進するスタンス。

後半は和田氏との対談や苅谷氏との対談

和田氏との対談に関してはざっくりいうと、外発的要因の大切さを主張する和田氏と外発だけに偏ることの危険性を指摘する筆者というスタンス。

この点は和田氏が教育評論家であり、実際に受験指導をしていて、現代の子供たちの学力低下への危機感が強いことが原因と考えられる。

苅谷氏との対談では筆者が個人自体の動機づけを研究しているのに対し、苅谷氏はマクロな社会的要因からの動機づけを強調。

それぞれの立場が違うため、動機づけに対する観点や主張がそれぞれ違うのが面白い。

0

Posted by ブクログ 2016年03月09日

教育心理学のエッセンスをわかりやすく述べている。特に内発的動機と外発的動機について、専門家の視点から丁寧かつ詳細に語られている。一読をおすすめする。

0

Posted by ブクログ 2014年10月12日

教育心理学の授業の感想文の題材として読んだ。人が学習する動機についてを心理学の理論から説明し、さらに実生活に生かせるように述べられている。筆者の提唱する二要員モデルは自らの学習を振り返るいい機会になると思う。2章3章は1章で述べられた理論の理解を助ける役割にはなっているが、ややわかりにくい部分もある...続きを読む。全体的には今までにない視点が得られ、これからに生かせるものであった。

0

Posted by ブクログ 2014年04月23日

学習する動機を、二要因モデルとしてまとめた話。2、3章の対談は難しくて理解出来なかったが、1章の理論と4章の実践的なところを読めば十分だと思う。
本書中でも触れられていたが、ターゲットは学生なので、社会人が読むには読み替えが必要です。
なぜ今の仕事をしているのか、今後どうなりたいのか、だけでなく、な...続きを読むれる自分を作るための学習という観点も良かったと思う。
いずれにしても、継続的な学習は、社会人にも必要で、それをどういうモチベーションで続けていくか、ということに関するヒントがたくさん詰まった本だと思う。

0

Posted by ブクログ 2014年03月21日

一章は動機づけ理論のまとめと筆者の唱える二要因モデルをまとめてある。私自身筆者の著作を読むのは初めてだったのでこの二要因モデルにはなるほど上手く出来ていると思わされた。

二章はどうも言い訳感があるというかこう言った〜いやそれはこういう意味で…ということの繰り返しであった印象が残っている

三章は私...続きを読むにとっては面白い章であった。強い個人に関する話題がとても印象的である

四章は筆者からのアドバイスであるように感じられた。体が動かなくなる前に色んなことを体験しておくという筆者の生き方には感銘を受けた。なるほど私も若いうちに色んなことを経験しておいて老いてからの趣味をとっかかりやすくしておきたいものである

0

Posted by ブクログ 2013年06月12日

≪目次≫
第1章  動機づけの心理学を展望する(職場における動機づけ
第2章  和田秀樹氏との討論(内発と外発をめぐって
第3章  苅谷剛彦氏との討論(苅谷論文は何を主張しているのか
第4章  自分のやる気を引き出す環境づくりと意識づくり

0

Posted by ブクログ 2012年12月30日

―――子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか??
本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
学ぶ意欲、働く意欲な...続きを読むど、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。


みおからの借りもん
俺は新書をほとんど読まへんから、いい刺激になった

2章と3章の対談はちょっと読みにくくて、頭に入りづらいとこがあったけど

「動機づけ」の「二要因モデル」なんかは、
今までの人生で自分が色んな仕事を、どうやって乗り越えて来たかの分析に役立つと思うし

4章の環境づくりと意識づくりの話は
これからの自分にとって『使える』ことが書いてあった

自分が広がったことを感じられる一冊でした

0

Posted by ブクログ 2012年12月20日

PHP新書ってだけでダメ本って感じがするが、この本はいい本。


動機付け理論の簡潔な俯瞰
教育心理学を応用する際の注意点
自分でモチベーションアップする方法

あと、第四章で著者のインタビューを読むと、若い時は体力的に色々と挑戦できる貴重な時期だなと改めて思う。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月05日

動機づけ理論の歴史・基礎を振り返って、最近の日本の教育について和田秀樹氏、苅谷剛彦氏と討論しています。外発から内発への移行・ヒドゥンカリキュラム・学習動機の2要因モデルが参考になりました。
学ぶ意味は「なりたい自己」と「なれる自己」を広げること、という考え方は良いと思いました。また、「大人が勉強する...続きを読むような社会になれば、子どもも多少は勉強してくれるんじゃないかと」(P131)いう和田氏の発言に納得してしまいました。

0

Posted by ブクログ 2012年02月28日

教育心理学の権威といわれ、中教審の委員などを務められる市川伸一先生の著書です。

教育心理学の観点から、現代の教育を考察しています。
本の冒頭で、教育心理学の基礎知識、市川先生が提唱する「二要因モデル」などを概説しているので、無知な人でも学習しながら読むことができます。

最終章では、やる気や学習意...続きを読む欲を出すためのアプローチ法、環境づくり、意識改革について、さまざまな方法・理論を述べられ、試してみたいものばかりでした。
もちろん、学校の授業で実践できそうなものもあります。

本書のなかで、「東大教授の意見も疑ってかかれ」という節では、なるほど、と思わされました。
私は、この本を読んで、「心理学からみた教育」に関する本を、もっと読んでみたいと思いました。
教育心理学を深く学んでみたい、心理学という観点から教育を考えてみたいという方には、“窓口”となるような一冊だと思います。

0

Posted by ブクログ 2010年06月30日

[ 内容 ]
子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか?
教育心理学が「自律的な個人」をモデルにすることで、社会階層差の拡大などマクロな問題が見過ごされてしまうのか?
本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏...続きを読む、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
学ぶ意欲、働く意欲など、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。

[ 目次 ]
第1章 動機づけの心理学を展望する(職場における動機づけ 基礎心理学での古典的研究 動機づけ研究の展開 学習動機の二要因モデル Q&A)
第2章 和田秀樹氏との討論(内発と外発をめぐって 勉強法と動機づけを考える ひとこと言いたい三つの話 和田秀樹氏との対談)
第3章 苅谷剛彦氏との討論(苅谷論文は何を主張しているのか 教育心理学からの釈明と反論 教育心理学からの釈明と反論 教育心理学の見直しをどうはかるか 苅谷剛彦氏との対談)
第4章 自分のやる気を引き出す環境づくりと意識づくり(第一ステップ―内容分離的動機から入る 第二ステップ―内容関与的動機を高める 第三ステップ―二要因モデルを越えて Q&A)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

学習心理学の基本的な理論から作者の提唱するモデルまでが丁寧に解説されています。また、さまざまな学者との対談を通じて学力低下問題にも切り込んでいます。

0

Posted by ブクログ 2018年12月15日

教育心理学の立場から「動機づけ」にかんする研究成果をわかりやすく解説するとともに、教育問題について活発に発言をおこなっている精神科医の和田秀樹や、教育社会学の観点から教育問題についての議論を展開している苅谷剛彦との対談が収録されています。

主として初等・中等教育が念頭に置かれて議論がなされています...続きを読むが、大学生や大人がみずからの勉強のしかたを見なおすためのヒントも引き出すことが可能です。また、アカデミックな心理学の研究と、現実の社会における教育制度とのあいだにはかなりのギャップがあることにもあらためて気づかされました。

0

Posted by ブクログ 2016年04月27日

動機に関する研究者による書。組織心理学等の紹介から、自身の理論の説明、反対の立場をとる研究者とのバシバシの議論など、とても興味深い内容と行動が並んでいる。マクレランドの動機理論が含まれていなかったのは残念。

0

Posted by ブクログ 2013年06月17日

心理学的な文脈でのやる気・動機づけを説明する時、歴史的に心理学ではこれまで様々な角度から議論されてきたが、著者はその統合化の試みとして「二要因モデル」で説明が可能であるとする。

二要因モデルとは、学習の動機の分類を「功利性」と「重要性」という二つの次元で構造化し、整理したものであり、以下の六つに分...続きを読む類される。

内容関与的動機
・充実志向(学習自体が楽しい)
・訓練志向(知力を鍛える)
・実用志向(仕事や生活に生かす)

内容分離的動機
・関係志向(他者につられて)
・自尊志向(プライドや競争心)
・報酬志向(報酬を得る手段として)

また、これらの分類に対して効果的に実生活に役立てる方法がそれぞれの志向に対して示されており、うまく自分のやる気を調節できるような仕組みが最後の章で与えられるが、各人が多かれ少なかれ経験したであろう取組が紹介されている。


一般に本の効用の一種として、モヤモヤしている暗黙知の言語化・明確化があるが、この本の動機づけの考え方、整理の仕方は、過去を振り返った自分自身のやる気やモチベーションに当てはめて反芻でき、利発的に言語化が進む。それらは将来の自分が壁にぶつかった時に解決の方法の一助を提示してくれるものであると思う。


PHP新書らしく、実用的な部分にアクセスし易い作りになっていて
手っ取り早く読んで、自己のモチベーションを心理学的な枠組みでとらえ直したいという人には短時間でサクサク読め、パフォーマンスは良い。
自己啓発にしても、根拠のない安易なそれよりも、分別としての科学に基づいた嗜みをしたいものだ。


二・三章
教育対談のような風情で、専門用語を多用し、極めて読者に不親切であった。
対談相手から発せられる批判や誤解に対する弁明、釈明のような意味合いが強い気がして残念だったことをを鑑み、★3つとする。

0

Posted by ブクログ 2012年02月28日

市川伸一という著者を古くから知る人は、口をそろえて「東大の文学部心理学科の中でも、昔から抜群に頭のキレる人だった」という。なるほどそうなのだろう。この人の著作のどれを読んでもその天才ぶりを感じることができる。この人の頭のキレのすごさがよく現れるのは、物事を解釈するときである。世の中にある複雑な現象、...続きを読む世の中にある様々な学説・理論をそれはもう鮮やかに意味づけ、結びつけられるところにこの人の頭の良さが垣間見られる。「あ、一を聞いて十を知るってこういうことか」と頭をガツーンとやられた気持ちになるのだ。本書は人間の学習について「動機付け」との関連から論じていくものである。一般人をターゲットにする新書だけあって、和田秀樹との対談など読みやすく仕上げられている。しかしながら、一般向けのさがか、どうも今一歩という感じは否めない。ってことちょっと辛口の★3つ。

0

Posted by ブクログ 2011年12月20日

 子どもの「やる気」に関して、心理学の立場から分析したもの。第1章では、心理学における「やる気」に関する古典的研究から、著者の「二要因モデル」までを解説した章で、心理学の一般的な知識を学ぶことができる。第2章と第3章は他の学者との対談で、第4章がまとめとなっている。全体的に読みやすく、分かりやすい。...続きを読む
 第1章の部分は、ソーンダイクとかアンダーマイニング効果、とか教育心理学で学んだ内容が復習できるので良いし、第3章の対談の中でも述べられているが、こういった基礎的な研究を知っておくことはとても大事だと思った。第2章の対談は、学者同士の言った言わないの喧嘩を見ているような感じがないこともないが、著者の理論や、特に「内発的」ということに関して、理解を深めることになるので、良いと思う。第3章の対談は、刺激的で興味深い。特に、対談相手の教育社会学者の鋭い指摘を交えての対談が面白かった。例えば「内発的な学習意欲」という言葉自体に心理学的なニュアンスを持っていて、だから無条件に科学的、学問的だとみなされる(p.189)といったあたりや、「教え込み」が悪いことの象徴とされ、「知識軽視」の傾向が強く文科省に現れる(p.178, 187あたり)、といった部分はとても共感できた。
 本文の内容を踏まえて、章末にはQ&Aという形で、著者と素人との対談も載っており、さらに理解しやすいものとなっている。3年前に別の教育心理学者の『ほめるな』という新書を読んだが、同じ「やる気を引き出す」ということを考える材料としては、この本の方が、学術的にしっかりした根拠を持って論が展開されているのが良く分かる点で、断然良いと思う。(11/12/19)

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年07月07日

学ぶ動機について。動物から子ども大人まで。
学習の二要因モデル。外発要因、内発要因。その学習効果の違いは?
どちらかだけに分類できるわけではなく、学んでいく過程で後者にだんだんとシフトしていくんじゃないだろうかという考え。キッカケとしての外発要因の必要性。
人間は刺激がないと精神が不安定になっていく...続きを読むという過去の実験に驚くとともに恐怖を覚えた。

0

Posted by ブクログ 2009年11月12日

大事なところが太字になっていて、とてもわかりやすくなっていたのでよかった。この本は、精神科医の和田秀樹氏と教育社会学者の苅谷剛彦氏の討論を本にしたものである。学ぶ意欲=やる気をだすにはどうすればいいのか?新しく2人が考えだし、やる気を引き出すヒントをもらうことができる。今の人はやる気がないと言ってい...続きを読むるのを、よく耳にするが、この本を読んで、是非、勉強することに対する意欲をだす、ヒントを得てほしいと思う。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

これを読んだからといって学習意欲を自己コントロールしバリバリ勉強に励める、というわけではない。
中身は薄い感じがした。
私がひきこもり・ニート生活を脱し受験勉強を始めたのは自尊志向からか。

0

Posted by ブクログ 2009年10月04日

かなり前に読んだ。勉強に意欲を失ったときだった。
内容のほうは教育心理学等で教わるようなものだが、結局どうすべきなのが良いという結論にまでは達していない(というか達せるはずもないが)。著者と苅谷氏の対談は良かった。教師−生徒間のミクロな視点を重視する「教育心理学」と社会構造全体を考慮する「教育社会学...続きを読む」の折り合い等について論じている。
…まぁこれ読んでも意欲はわかない。

0

「ビジネス・経済」ランキング