【感想・ネタバレ】学ぶ意欲の心理学のレビュー

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Posted by ブクログ

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心理学者による一般的な動機の分類と教育評論家(和田秀樹)や教育社会学者(苅谷剛彦)との対談。

前半は主に心理学的にみた動機の分類。

一般的な動機の分類に関しては「学習の功利性(報酬への関心の強さ)」か「学習の重要度(学習内容自体への関心)」の2軸で6つの動機づけを分類している。

一般的には外発、内発に近い分類手法。著者自身は内発、外発どちらにもメリットはあるといっているが、どちらかというと内発型を推進するスタンス。

後半は和田氏との対談や苅谷氏との対談

和田氏との対談に関してはざっくりいうと、外発的要因の大切さを主張する和田氏と外発だけに偏ることの危険性を指摘する筆者というスタンス。

この点は和田氏が教育評論家であり、実際に受験指導をしていて、現代の子供たちの学力低下への危機感が強いことが原因と考えられる。

苅谷氏との対談では筆者が個人自体の動機づけを研究しているのに対し、苅谷氏はマクロな社会的要因からの動機づけを強調。

それぞれの立場が違うため、動機づけに対する観点や主張がそれぞれ違うのが面白い。

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2016年08月14日

Posted by ブクログ

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動機づけ理論の歴史・基礎を振り返って、最近の日本の教育について和田秀樹氏、苅谷剛彦氏と討論しています。外発から内発への移行・ヒドゥンカリキュラム・学習動機の2要因モデルが参考になりました。
学ぶ意味は「なりたい自己」と「なれる自己」を広げること、という考え方は良いと思いました。また、「大人が勉強するような社会になれば、子どもも多少は勉強してくれるんじゃないかと」(P131)いう和田氏の発言に納得してしまいました。

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2012年08月05日

Posted by ブクログ

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学ぶ動機について。動物から子ども大人まで。
学習の二要因モデル。外発要因、内発要因。その学習効果の違いは?
どちらかだけに分類できるわけではなく、学んでいく過程で後者にだんだんとシフトしていくんじゃないだろうかという考え。キッカケとしての外発要因の必要性。
人間は刺激がないと精神が不安定になっていくという過去の実験に驚くとともに恐怖を覚えた。

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2011年07月07日

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