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Posted by ブクログ 2020年06月23日
大学を受験する高校生を対象にした「勉強法」を改善することを教えてくれる内容。小学生の勉強にも通用する部分は多い。
子どもを持つ親はこの本を読んで理解しておくことは非常に役立つと感じた。
(かなりのページに高校生が数学に望むときの勉強法が書かれているので、小学生を考えたときには不要で難しいけどこの部分...続きを読むは飛ばしておけばいい)
Posted by ブクログ 2012年03月11日
心理学の視点から説く勉強法。
いくら繰り返しても覚えられない。
何度解いた問題でも忘れてしまう。
そんな努力をしてきた上で受験に失敗した自分に
ピッタリな本でした。
第1章の導入からすっと入れました。
1平方メートルは何平方センチメートルかについて
悩むK子ちゃんは、まさに今の私。
私も一緒に図...続きを読むを描き込みながら、納得していく作業は
とても楽しかったです。
他の単元も、このように進めていけたら、
勉強に対する考え方も変わっていくんだろうな。
もっと早くにこの本に出会えていれば…
Posted by ブクログ 2018年08月18日
岩波ジュニア新書ということで、高校生向きに書かれてはいるが、大人が読んでも十分読み応えがある。
特に長文を理解すること、文書を書くことに関するヒントは自分を振り返るいい機会になった。
Science Windowと題されたコラム欄も興味深い。
心理学の専門家としてのアドバイスにとどまらず、自分に合っ...続きを読むた効果的な勉強法を探そうというスタンスで書かれているのも好感がもてる。この本を読むことで”変わる”ことができるかは、要は自分次第ということかもしれない。
Posted by ブクログ 2018年01月18日
■要約 :『考えることの科学』『勉強法の科学』『勉強法が変わる本』市川伸一著 より、KJ的にひも解いてみた。
『世の中にある問題というのは、初期状態、目標状態、操作がはっきりとは決められないものが数多く』、『どのような手が使えるか…を考え出すことがたいへんなのである』。
『何らかの認識にいた...続きを読むるというときには、つねに推論がからんで』おり、『考えてアイデアがいきなり湧いてくる…、けっしてそうではない』。これらとどう向き合うかというのはとても重要なテーマだ。
問題を解くには、推論したり、創造したりする必要があるが、この際、『事実を関連づけていくことが決定的に重要な役割を果たす』ようである。
うまい手は『知っている問題にもちこむ』ことといわれるが、そのためには、『知識を使って「この問題はどんな問題か」を把握』せねばならない。
知識といっても表面的な知識ではない。『関連をもってつながっている』知識、『構造化された知識』や『スキーマ』でなければならない。
『公式だけ覚えていても問題が解けるようにはならない』といわれるのも同じことだ。『方略というのは、それ自身を言葉で覚えていてもだめで、使えるようにならないと意味がない』からだ。
また、問題は『解きながらそれがしだいに決まっていくということが少なくない』。解くうえでは、『定義や具体例を通じて意味を理解しておく』ことに加え、『手を使いながら、頭を使う』ことが大切であるとされている。
『書くということを通じてこそ、人は自分の考えを進めたり、新しい考えを出したりできる』、『何も書かずにうなっているだけの人は、まずいない』、『「考えたことを書く」のではなく「考えるために書く」』ことが大事であると説かれている。『(文章ならば)移動したり、削除したり…、段落の順序を入れかえたり…』、『紙の上に図や式を書きながら考え…』など、『ジタバタしてみなければ解けない』。
このような行為によって、『もやもやとしていたことがらが形をなしてくる/思いもかけなかったような新しいアイデアに思い至る』こともあるし、『表現するという行為を通して心の中にあるものが変化』していったり、『制作過程を通じて自分自身が変化していくことを感じる』ようだ。
『「思考のツール(道具)」として使える推論に関する学問(論理学、確率論、推測統計学)』の活用も重要だ。人には『確率判断を求められたときに、それを代表性に置き換えて判断してしまうというヒューリスティックス』など、ある『考えに流されやすい心理的な傾向』があるからだ。『ランダム、標本抽出、大数の法則、相関などの確率・統計的な概念を用いたデータを扱い、現象を理解するといった方法論をとることにより洗練された解釈をする』ようになる。
『学習は、量と質』、『量よりも、何が身についたかを気にかける』必要があるのだ。
『いい仕事をしている人/熟達者/成績がいい人/良い成績の学生』は、『豊かな知識』『豊富な「問題状況のパターン」』をもっている、『トップダウン的な処理をする』、『統計学の訓練を受けている』などの傾向があり、『問題の考え方のセンスがいい』ようである。
『人はついどのような考えに流されやすいか』ということと、人はどのように認識、解釈(ボトムアップ⇒スキーマ呼び出し⇒トップダウン)し、『考えを進めるかという指針』を知っておいたうえで、『経験から一般的な教訓を引き出し』たり、『自分で学習観や学習方法を作っていく』などしながら、『自分の知識をより完全なものに』していかなければならない・・・これこそが学びだ。
心持ちとしては、『「いつかわかってやるぞ!」という気持ちを秘め』、『何か問題意識を感じて「なんとかしたい」と思うこと』など、『基本的には「理解したい」という方向付けをもつ』必要があるが、『「これをやればいい結果になる」という確信をもてる内容にすると同時に、「これなら自分でもできそうだ」という実行可能性の高いものにしないと、やる気は湧いてこない』。『外発的動機づけの視点からすると、何をめざしてやっているのか、目的・目標が見えにくいときにはやる気が出ない』、『内発的動機づけの視点からすると、知的納得感、達成感、進歩の実感などが満たされなければ、およそやる気になれない』が、『どの動機でもいいので、とにかくやってみることです。やってみたら、できるようになった、おもしろくなった、という経験をつかむこと』も重要であるとある。
一方、『意味が理解できなくても手続きへの慣れを先行させたほうがいい』ことや、『伝統的な枠組みの中にどっぷりとつかる時期があってもいい』、『わからないことにじっと耐えるというのも、重要な学習』ともあり、とても人間的だ。考えるとはいかなることかについてより理解を深め、人の思考のくせを認めつつ、とにかく四苦八苦し、『自分なりに方略をつくっていく力』をつける・・・ということなのであろう。
Posted by ブクログ 2015年01月13日
結構よかった。高校三年生とか、受験をひかえて、どういう勉強をするか模索している人に結構いいと思う。例とkがそうなので。自分は因数分解とか忘れてしまっているので、けっこう辛かった。
小論は、考えを書くのではなく、考えるために書く。
数学の問題は、パターンを覚えることと、そのパターンをどうつなぎ合わせ...続きを読むたり、利用するかを訓練することが大切。
英語は、トップダウンであり、知識として内容を知っていることが大切。知ってると予測できるから。でも、全部知ってるのもムリなので、ボトムの勉強も必要。。。うーん。英語に関しては市川さん、自分の体験談とか持ち出して、あんまりすっきりしてない(笑)
でも、わからない部分を飛ばし、大まかにいいたいことを理解しようとすることは、なるほどと思った。分かる部分をいっぱい処理していけばいいのだし、わからない部分というのは必ず出てきて、大まかなことぉ理解できればコミュニケーションはだいたい十分なのだ。
Posted by ブクログ 2014年05月06日
勉強法・受験テク本。人の勉強をする時に陥りやすい心理や、勉強に効果的な心理を中心に解説をしてくれる。全体を通して文中コラムなどの心理学的ワードが具体的なのが更に誰かに説明するのに役立ちそう。
Posted by ブクログ 2012年10月01日
高校生を読者に想定している「勉強法」に関する本。
奇をてらわずに、オーソドックスな学習法の中から優れた学習方法を科学的に推奨している。
焦らず、基本的な学習法を大切にして、しっかり身に付けることを第一に取り組んでいくことの大切さを改めて認識した。
Posted by ブクログ 2012年09月19日
中学・高校生のための勉強指南書なので書かれている具体的な勉強の内容は、今の自分には当てはまらない事が多いですが、学習という行為を認知心理学的な側面から解説していてなかなか面白い本でした。
Posted by ブクログ 2012年05月26日
心理学の成果をもとに、高校生に向けて勉強法のアドバイスがされている。勉強してるのに成績が伸びない、そんな悩みを持った生徒は多い。ではなぜ伸びないのか。今の勉強法にどんな問題があるのか。そこをまずは考えてみよう。結果主義、暗記主義、物量主義に陥ってはいないか?普段の学習生活と絡めて読み進めることができ...続きを読むるので理解しやすい。心理学に興味のある高校生にもオススメだ。「勉強法はコレだ!」という胡散臭さが無いので、良い。
Posted by ブクログ 2011年04月29日
勉強をする際、頭のなかをどのように働かせればいいか。そのヒントが書かれてある本。読むと、自分の学習観を見つめ直すいい機会になる。
小学校や中学校で、勉強する内容は教えられることがあっても、勉強法そのものは、あまり教えられなかったのではないだろうか。人それぞれ自分の勉強の仕方を自分で見つけて、勉強し...続きを読むてきたはずだ。
ひとくちに勉強と言っても、記憶すること、理解すること、問題を解くこと、文章を書くこと、などの要素がある。そのそれぞれで、頭の働かせ方は違う。
たいていの人は、この本に書かれてあるような頭の働かせ方をしている。ただ、多くの人は半ば無意識的に行なっているはずだ。この本を読めば、それを多少とも意識化できることができ、勉強する、学習するということを見つめ直すことができる。
Posted by ブクログ 2010年06月28日
[ 内容 ]
「いくら勉強してもわかるようにならない」「ちょっとした問題でも間違えてしまう」としたら、勉強法に問題がないかな?
心理学の成果をもとに、数学、英語、国語などの問題にそって、なぜつまずいてしまうのか、もっとよいやり方はないか、具体的にアドバイスします。
自分にあった効果的な勉強法をみつけ...続きを読むよう。
[ 目次 ]
1 学習観を見直す(勉強法の問題点を探る 学習のしかたに目を向ける 勉強方の背後にある学習観)
2 記憶する(英単語の学習の工夫から 記憶理論から見た勉強法 記憶のモデルを考える)
3 理解する(用語が理解できないのはなぜか 図、公式、手続きの理解のために 文章を理解する)
4 問題を解く(問題を解くときの心の中 「数学=暗記」説はほんとうか 見落されがちな勉強のしかた 広い意味での問題解決)
5 文章を書く(小論文を書くときの姿勢 「読んでから書く」という本格的な小論文文章作成の過程とスキル)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ 2015年04月15日
勉強しなさい!
耳にタコができるほど言われて育った口かな。
でも、勉強の方法って習ったっけ?
英単語の暗記してたけど、暗記の仕方って習ったっけ?
数学の解き方習ってたけど、問題の捉え方って習ったっけ?
そんなふと思った疑問を認知心理学の分野からアプローチしてみようではないかと考えてこの本に出会いまし...続きを読むた。
学習感を見直し。
記憶するとはどういうことか。
理解することとは。
英単語の暗記に数学の解き方、小論文至るまで。
テストに出る、受験する、だから覚えたり問題をひたすら解いてみる。
ではなくて、物事に対して理解することがどう重要なのか。
心理学からどう考えれるのか。
ここ最近よく巡り会う本ですね。
僕が思う勉強法が心理学の考え方だったとはなかなか面白かったですね。
もう少し心理学というのを掘り下げてみてもいいですね。
Posted by ブクログ 2012年02月14日
認知心理学という領域があって、現代の心理学における基本的なことがらを紹介しながら「勉強法について考え直す」と、掲げられている(III)。
「学習観を見直す」、「記憶する」=英語・歴史を主軸、「理解する」=文章、「問題を解く」=数学、「文章を書く」=小論文。
記憶ー理解ー問題解決。試験対策の...続きを読む授業理解の観があるが。
詰め込み主義にかわる「問題解決・総合学習」への見解もある。その可能性を指摘しながらも、次のように整理をする。
「テスト勉強をしていれば十分というわけではないが、テスト勉強だからといってバカにして、高校で習うような知識の習得や問題の解決すらしなかった(できなかった)人が、社会に出て急に優れた問題解決的な仕事をすることはめったにない」ということだ(145p)と、しめくくる。
章ごとに「本省のまとめ」があって、主張点は明白。問題に瞬時に解答を用意する方法と技術は身に付くこと請け合いながら、質問や作問にポジティブに取り組む気質はどうなるのかと、思いめぐらした。.