市川伸一のレビュー一覧

  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    1997年が初版で、私が買ったのは2021年8月30日の16版でした。

    心理学の面白い実験がいくつか紹介されていて、興味深かったです。

    いちばん、不思議なのは三人囚人問題で、ヒントを与えられた後のほうが、助かる確率が下がってしまう、という話でした。

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    2023年12月04日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    啓蒙読みものとして理想的だと思う。対談入ってるのもいい。トピック自体が魅力的ではあるんだけど、こういうのがたくさんあるとよい。

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    2022年02月15日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    大学を受験する高校生を対象にした「勉強法」を改善することを教えてくれる内容。小学生の勉強にも通用する部分は多い。
    子どもを持つ親はこの本を読んで理解しておくことは非常に役立つと感じた。
    (かなりのページに高校生が数学に望むときの勉強法が書かれているので、小学生を考えたときには不要で難しいけどこの部分は飛ばしておけばいい)

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    2020年06月23日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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     人間の判断過程・推論の仕方がどのようなものであるか、を描いた本書。
     私たちの推論やものの考え方というのが、統計学や確率論、論理学などに忠実かというと、そうではない(そうではないからこその、この一冊の本なのですね)。
     それどころか、人間の推論の仕方は、-この本ではいくつかの実験結果が紹介されていますが-、そういった正当・合理的なやり方と比べると随分プロセスが違ったりするわけです。

     「人間は合理的に考える生き物だ」なんというのは、たとえばミクロ経済学などを勉強すると、そんな仮定に出くわすわけですが、上のような事実を踏まえると、「人間は合理的に考える」というのは、どうやら怪しい、ということ

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    2018年11月12日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    ネタバレ

    品質管理の書籍でよく見かける大数の法則、検定と推定、相関、回帰などが出てくる。ただ、品質管理の書籍で語られているアプローチとは異なり、とても身近で、人間的で、かつおもしろい。
    認知心理学の立場から語られているためか、著者のキャラクターによるものなのかわからないが、これはいい。

    昨今は特に モノづくりは、コトづくりと云われる。
    コトづくりは、人間理解ではないか?と思うし、科学的アプローチ一辺倒ではだめだ。心に近づかないといけない。。。いや、まず己の心が制御できないといけないのかもしれない ^_^


    ■要約 :『考えることの科学』『勉強法の科学』『勉強法が変わる本』市川伸一著 より、KJ的にひ

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    2018年01月18日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    どうすれば子供に学ぶ意欲をもってもらえるのかを知りたくて読んでみた。
    前半の基礎心理学の紹介は、非常に明快でわかりやすく、人間以外の動物も、報酬(エサ)がなくても学習しようとする、とか、複雑なものを解き明かしたいという心理をもっているという動物実験や人体実験の結果に基づいた理論は非常に納得できた。
    途中の、和田氏、苅谷氏との対談は、お二人の本を読んでいないためあまり良くわからなかった。
    一番知りたかったことは最後の第4章の30ページに書かれているが、具体的でよくわかる。
    教育心理学の他の本も読んでみたくなった。

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    2018年05月27日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    市川先生の本・論文には色々とお世話になりました。
    この本は、ほんとに初心者にも分かり易くて、しかも面白かったです。つい、読んだことを誰かに言いたくなったり、実験してみたくなったりしました。

    人間の「思考」が科学で紐解けるようになる日はまだまだ先のことになりそうです。

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    2012年11月26日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    本書のメインテーマは、人間の推論について心理学的な立場から眺めてみることです。認知心理学や社会心理学の推論研究に基づいているので、確率論や統計学が苦手でも理解できるでしょう。読み返す度に違った気づきを与えてくれるでしょう。折々、再読したい一冊です。

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    2012年11月08日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    ネタバレ

    人が物事を推察する仕方(推論)を論理、確率、感情の点から傾向と落とし穴について述べた本。人の持つ認識のバイアスについてとても良くまとまっている。特にベイズの定理についてはこれ以上分かり易いのは今まで読んだことがなかった。
    論理的推論では、そのときにあった「スキーマ」を呼び出して当てはめている。帰納的推論では、論理の飛躍がおきがち(ホセは陽気である。メキシコ人は陽気な人が多い、ホセはメキシコ人である)である。
    確率的推論では、分かりにくいベイズの定理(事前確率、条件付き確率を使って事後確率を出す)を分かり易く説明し、なおかつパイチャートを使って事前確率をイメージするやり方を記載している。
    第三節

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    2012年06月06日
  • 勉強法が変わる本 心理学からのアドバイス

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    心理学の視点から説く勉強法。

    いくら繰り返しても覚えられない。
    何度解いた問題でも忘れてしまう。
    そんな努力をしてきた上で受験に失敗した自分に
    ピッタリな本でした。

    第1章の導入からすっと入れました。
    1平方メートルは何平方センチメートルかについて
    悩むK子ちゃんは、まさに今の私。
    私も一緒に図を描き込みながら、納得していく作業は
    とても楽しかったです。
    他の単元も、このように進めていけたら、
    勉強に対する考え方も変わっていくんだろうな。

    もっと早くにこの本に出会えていれば…

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    2012年03月11日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    数学を学ぶと必ず通る道には確率がある。高校や大学で。数学好きな僕だから、確率は面白かった、でも少しだけ苦手だった。その少しだけの理由が、この本の中あった。確率のなかに潜む心理。心の中で隠れて動く統計。それを少々難しく、でもできるだけわかりやすく、そしてちょっと楽しく教えてもらった。認知心理学とかなに?って人な私でも、楽しく読めた。むしろ、知識の少ない私みたいな人にぴったりだったのかも。

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    2010年05月18日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    論理学、認知心理学の最初の書物としては最適。今でこそ行動経済学その他、この分野の入門書は数多くあるが、平易でありながら、根源的である点で群を抜いていると思う。

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    2010年01月03日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    どうやって動機付けをしたらいいのかよくわかります。
    またなんで自分の専攻に対してやる気がでないのかよくわかりました。

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    2009年10月04日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    ある授業実践に引用されていたので読んでみた。学習の動機づけについて、とてもわかりやすく整理されている。学習者がどのような動機を持っているかで対応を考える必要があると感じた。

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    2025年03月29日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    動機付けに関する心理学の知見のまとめ、外発論者の和田秀樹氏との対談、教育社会学者である刈谷氏との対談、実際の生活への動機付けの応用など、多様な内容。

    ・感覚遮断は耐えきれない
    ・赤ちゃんは複雑な刺激を好む
    ・アンダーマイニング効果。何かの報酬のためだと分かると動機付けが弱まる。
    ・努力帰属群のほうが頑張れる。易しいことで成功体験を積み重ねても簡単に崩れる。

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    2025年02月15日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    大分前にふらっと立ち寄った書店で手にとって、待ち合わせ時間にでも読もうと考えたけれど、意外と相手が早く来ちゃったもんで読み損ねて、まんま積ん読になっていた本。
    積ん読は無駄などという記事を見かけたけど、『それってどうよ派』である私……とはいえ、積ん読の昇華は出来ればしたいところ(新書は基本、一時間程度で読めるよう配慮されているらしいしね。知らんけど)……ちょこちょこと読み進めておりました。1997年初版ということもあり、おそらく古い部類になると思うし、まだAIが萌芽だったころの著作なので、そのあたりのコンピュータによる認知とか推論とかの記述は素朴だったりする。けれども、古典的な確率論と人間が実

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    2024年07月14日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    「結果に賛成だと、推論過程も正しいと思ってしまう」

    「その行為が無意味である(つまり新しい情報をもたらさない)とき、仮説の確かさは当然ながら高まらない」

    シェマ フレームによる知識表層 スクリプト ボトムアップ

    面白さを「ドラえもん」という漫画に帰する為に必要な条件

    一貫性 テレビでも、映画でも、雑誌でも「ドラえもん」を面白がっている

    合意性 うちの子だけでなく、他の子も「ドラえもん」を面白がっている

    弁別性 他の漫画に比べて、とりわけ「ドラえもん」を面白がっている

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    2023年10月26日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    全四章。第一章では動機づけに関する心理学理論をコンパクトに紹介。心理学の教科書よりもわかりやすい。
    二章、三章は精神科医、教育社会学者との対談。良い動機づけとは、外発的vs内発的のどちらかという単なる二項対立ではないことがわかる。
    第四章では著者の提唱した二要因モデルをもとに話が進む。具体的にどうすれば人は動機が高まるのか。この章では実証的な議論というより、著者の想いが語られる。

    全体を通して、よくまとまっているなあと感じる。本の構成としても、心理学や生徒指導の入門としても活用できるだろう。

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    2022年04月05日
  • 学ぶ意欲の心理学

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    心理学の観点からみた学習における動機「やる気」についての考察。
    内発的動機(学ぶことそのものに楽しみをみいだす)
    - 充実志向、訓練志向、実用志向
    外発的動機(報酬や罰などを理由に勉強する)
    - 関係志向、自尊志向、報酬志向
    これらの2つの軸を中心に、「なぜ人は学ぶのか」「教育において勉強をどのように教えていくのが望ましいのか」などについて考察している。
    外発/内発動機に関する意見を異にする人たちとの対談も交え、話し言葉でわかりやすく書かれている。

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    2021年01月09日
  • 考えることの科学 推論の認知心理学への招待

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    われわれのおこなっている推論にかんする認知的なエラーやバイアスについて、さまざまな実験などの事例を引きながら解説している本です。

    ベイズの定理にかんする認知的な錯誤を解消するために、ルーレットで表わされる同型図式を用いて説明する箇所は非常にわかりやすいと感じました。ほかにも、認知や行動を改善するための具体的な方法について多少語られてはいますが、基本的にはサブタイトルの「推論の認知心理学への招待」ということばが示しているように、この学問分野のおもしろさを一般の読書人に向けて紹介しており、興味を引く話題が多くとりあげられています。

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    2018年12月15日