市川伸一のレビュー一覧
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人は何か先のことを考えるとき、自分の持っている知識なり経験なりに、またそのときの状況などに基づいて推論をする。そんなふつう無意識にしていることを改めて考えてみようという本である。自分はコンピュータにおけるヒューマンインターフェースをちょっと講義で聞いてから、心理学の分野に興味を持つようになり、この本を読んだ。
率直に思うことは、考えさせられることを多く教えてくれたことである。人は何かを推論するときに、論理学のように順序立てて導出をするわけでもないのに、論理学と同じ結果を答えとして推論することができる。一方で、まったく根拠もないようなことをいきなり推論してしまうこともある。推論なんていう日常で -
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日々おこなう思考は「推論」の連続である。
推論に関して、3部構成で説明しています。
まず、第1部は「人間は論理的に推論するか」
人がおこなう論理的思考は、よほど訓練されていない限り論理式を操作するような思考はおよそできず、視覚的なイメージを操作しながら吟味していくやり方をとる。
つまり、イメージ的に考える図式表現を使うと、私たちの思考は随分改善される可能性があるということです。
小さい頃から言われていますね。図を書いて考えろと。
第2部「確率的な世界の推論」
第2部はこの本の一番おもしろいところです。事前確率を無視する傾向はなるほどと思いつつ、でも事前確率を無視しないようにするには、どれ -
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―――子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか??
本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
学ぶ意欲、働く意欲など、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。
みおからの借りもん
俺は新書をほとんど読まへんから、いい刺激になった
2章と3章の対談はちょっと読みにくくて、頭に入りづらいとこがあったけど
「動機づけ」の「二要因モデル」なんかは、
今までの人生で自分が色んな仕事を、どうやって -
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教育心理学の権威といわれ、中教審の委員などを務められる市川伸一先生の著書です。
教育心理学の観点から、現代の教育を考察しています。
本の冒頭で、教育心理学の基礎知識、市川先生が提唱する「二要因モデル」などを概説しているので、無知な人でも学習しながら読むことができます。
最終章では、やる気や学習意欲を出すためのアプローチ法、環境づくり、意識改革について、さまざまな方法・理論を述べられ、試してみたいものばかりでした。
もちろん、学校の授業で実践できそうなものもあります。
本書のなかで、「東大教授の意見も疑ってかかれ」という節では、なるほど、と思わされました。
私は、この本を読んで、「心理学か -
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人間の推論について、心理学の立場から眺める書。推論に関しては、論理学、確率論、推測統計学という規範的な科学と呼ばれる領域からの見方と、心理学は、実際に人間がどのように推論しているかについての知見や理論を提供することから記述的な科学ということになっている。
本書は、人間は論理的に推論するのか、確率的な世界に対する推論、推論を方向付ける知識、感情、他者といった、それぞれ論理、確立、日常推論とある程度独立した角度からの”人の推論”に対する考察がなされている。
全般的に、それぞれの推論、思考過程に対する実例に基づいて記されており非常にわかりやすい。人の思考過程について探索するには、領域を広くカバーして -
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勉強をする際、頭のなかをどのように働かせればいいか。そのヒントが書かれてある本。読むと、自分の学習観を見つめ直すいい機会になる。
小学校や中学校で、勉強する内容は教えられることがあっても、勉強法そのものは、あまり教えられなかったのではないだろうか。人それぞれ自分の勉強の仕方を自分で見つけて、勉強してきたはずだ。
ひとくちに勉強と言っても、記憶すること、理解すること、問題を解くこと、文章を書くこと、などの要素がある。そのそれぞれで、頭の働かせ方は違う。
たいていの人は、この本に書かれてあるような頭の働かせ方をしている。ただ、多くの人は半ば無意識的に行なっているはずだ。この本を読めば、それを -
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ネタバレ[ 内容 ]
日常生活での思考は推論の連続といえる。
その多くは論理形式に従うより、文脈情報に応じた知識を使ったり、心の中のモデルを操作してなされる。
現実世界はまた、不確定要素に満ちているので、可能性の高さを直観的に判断して行動を決めている。
推論はさらに、その人の信念や感情、他者にも影響される。
推論の認知心理学は、これら人間の知的能力の長所と短所とをみつめ直すことによって、それを改善するためのヒントを与えてくれる。
[ 目次 ]
1 人間は論理的に推論するか(形式論理と日常的推論 論理的推論の認知モデル 帰納的推論―一を聞いて、十を知って、三誤る)
2 確率的な世界の推論(確率・統計的 -
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認知屋と自ら称する市川伸一氏の書。
論理学、認知心理学の入門書として最適。簡単な言葉で、本質的を付くあたりが素晴らしい。
内容としては、認知心理学の事例の紹介と、人間の論理的な特徴を述べている所が面白い。下記を見て興味を持ったら読んでもみてもいいかもね。
人間の特徴
・ベイズの定理が難しいのは、人間にとって納得し難い答えがでること
・「仮に」と前置きしても、それを事実のように扱う
・暫定的な間違った事を答えとする
・記憶を圧縮し、解凍できないまま忘れる
・故障原因を探る時、原因の確率高いものとして①と②があるけど、①ばかり調べること
①典型的な稀な現象
②典型的ではないが、よくあること -
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[ 内容 ]
子どもの自主性を尊重する日本の教育は世界の潮流に逆行しているのか?
教育心理学が「自律的な個人」をモデルにすることで、社会階層差の拡大などマクロな問題が見過ごされてしまうのか?
本書では、心理学の「動機づけ」理論の基本的な流れを踏まえ、最近の教育改革をめぐる論点を、精神科医・和田秀樹氏、教育社会学者・苅谷剛彦氏と徹底討論。
人間の「やる気」を考えるための新しい枠組みを提示する。
学ぶ意欲、働く意欲など、私たち一人一人の「やる気」を引き出すヒントも見つかる一冊。
[ 目次 ]
第1章 動機づけの心理学を展望する(職場における動機づけ 基礎心理学での古典的研究 動機づけ研究の展開