柴那典のレビュー一覧
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平成の30年間を各年を象徴する曲を取り上げ、平成とはどんな時代だったのかが語られている。
この曲、昭和の曲かと思っていた、なんてものがあり、30年という時間の長さを感じた。
私は基本的には国内外の音楽に興味があるわけではなく、たまに気に入った音楽を聴くぐらいだった。
しかし、この歳になって初めて大好きなミュージシャンが現れた、いわゆる"推し"だ。
そこで他のミュージシャンにも、曲にも少し関心が向くようになり、この本を読むきっかけにもなった。
30年間の音楽業界の変遷は凄まじい。
レコードだった昭和は遥か彼方で私でさえダウンロードした曲をスマホで聞いている。
音楽も時代の流れ -
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音楽がヒットするという意味合いは時代と共に大きく変わりつつある
CDの売り上げは減少しているが、ライブは活況でダウンロードや定額配信を考慮すると音楽はむしろ盛況である。即ちCDの販売枚数という尺度が時代に合っていない。
テレビの音楽番組もフェスを意識した長時間番組が増え、SNSなどを通じ一方的な配信から双方向的な体験の共有を生み出そうとしている。
日本の音楽は独自の進化をとげたものが現れ始めているが、まだ世界の主流には遠い。以前はネットの普及により音楽は多数の狭い世界:ロングテール化すると考えられていたが、現在ではむしろSNSなどによるブロックバスター戦略から世界規模の爆発的なヒットが起きてお -
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芳しいものではなかった 怒髪天 「デビューさいち最遅」で武道館公演を成功させた 相乗効果で凄い波及力を持っていたんで 刷り込み 曲の出口 人々の興味は細分化され、セグメント化されてきている。 共通体験 人間の対決 人々の耳目を集めるランキング対決 オリコンランキングは二重の意味でハッキングされたのだ。 宗教とは投票に近い 膾炙かいしゃ 「入場規制」が人気のバロメーター 凋落 相互扶助の精神が少しずつ薄らいできたのだ かつてあった「お茶の間」というイメージは解体された カルチャー全体に対する興味が細分化した アーキテクチャ=構造 バズる パパイヤ鈴木 ファレル・ウィリアムス 三代目 ランニングマ
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家族で皆で1台のテレビを囲み、マスメディアが物量戦で仕掛けた「ヒット曲」を楽しむ。そんな古き良き次代は終わりを告げ、すべての人々はそれぞれの「島宇宙」で、望んだ人々と望んだ楽曲を消費する時代になった。まさに「ヒットの崩壊」だ。インターネット(SNS)の発達がそれを後押ししている。
いつでもアーティストの映像や音源に触れることができるようになったからこそ、ライブやフェスといった「場」が重視されるようになり、地道に食べていけるアーティストが増えたというのは面白かった。またテレビは「場」が重視される風潮を敏感に感じ取り、2011年からは長時間音楽番組を仕掛けるようなった、とある。
ヒットは崩壊し -
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AKBがオリコンヒットチャートをすべて席巻。大ヒットなのにみんなの知ってる歌がへっている。そんなヒットの崩壊といいう状況を分析。 といってもヒットがないというのをインタネットのせいにしてるわけではなく、旧来のヒットといまのヒットの違いを指摘。あたらしい時代のヒットというべき現象を数多く紹介。
旧来、ヒットといえばオリコンチャート。オリコンはあくまでもCDの売上げをカウントしておりいわば所有のヒットチャート。しかしいまやCDを売らないアーティスト、ニコニコ、ユーチューブ、からおけ、フェスなどいろんな形で音楽は人々に接している。所有のヒットから経験としてのヒット曲におおきくかわってきてる。
そして -
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<目次>
はじめに
第1章 ヒットなき時代の音楽の行方
第2章 ヒットチャートに何が起こったか
第3章 変わるテレビと音楽の関係
第4章 ライブ市場は拡大を続ける
第5章 J-POPの可能性~輸入から輸出へ
第6章 音楽の未来、ヒットの未来
<内容>
音楽を聞かなくなった。カラオケにも行かない。テレビの音楽番組も見ないし、CDすら買わない。むろん音楽配信も。一方、車を買い替えたらナビではCDは聞けるが、録音が出来ず、i-podかUSBメモリーからなら多くの音源を聞くことができるようになっていた。
この本を読むと、最近の音楽業界の激変が身近にわかる。確かに誰もが口ずさめるヒット曲は