柴那典のレビュー一覧
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ボーカロイド『初音ミク』が音楽業界、また世界に与えた影響に関して書かれた本。
初音ミクを題材にしたただのイロモノ本としてではなく、丁寧に取材を重ねた新世代の音楽を見つめた本。音楽業界を変えた大きな流れ『サマー・オブ・ラブ』の第三の波として電子音楽の歌姫『初音ミク』を位置づける。2000年代から本格化したインターネットの普及による、情報革命と音楽業界の関係性やアマチュアクリエイターの勃興など、新しい時代の音楽に関しても触れている。過去のヒッピー文化やテクノ音楽が音楽の新たな『遊び場』を人々に提供しブームなり、それが文化になった背景を丁寧に解説する。そして、そのブームと文化の現象と初音ミクの関連 -
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今や日本を代表する歌姫となった、初音ミク。
彼女はどのようにして生まれ、どこに行こうとしているのか。
この本はその初音ミクを、音楽的側面から見た初の本と言える。
ボーカロイドが開発されたその経緯や、ニコ動でのブレイクしていく様子。
それをきっかけにして様々な作曲家が生まれ、ついにはパリでオペラ公演をするに至るまで、非常に多くの人々にインタヴューが載せられている。
一読して感じたのは、この初音ミクという現象・・・日本のあらゆる物に神がやどるという思想や、日本の先端的音楽技術、様々なキャラクターを生み出し育てるという文化的土壌が背景にあったことが、単なる流行りではない、一つの新しい世界を生み -
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「世界を変えた」のが前提で、それがなぜかと問う本。僕のあずかり知らぬところで、たしかに世界は変わっていた。
誰が音楽を殺すのか。DTMとインターネットで音楽は死ぬかと思われたが、死ななかった、というより新たな生命を手に入れた。オタク論でもボーカロイドの技術の話でもなく、ミュージックシーンに起こったムーブメントを、ボカロ誕生どころか、ヒッピー時代から辿っていく本。
ネギを振らせて遊んでいるうちに、とてつもないことになっていた。三回目のサマー・オブ・ラブ。ボカロPは必ずしも過去のミュージックシーンを気にしていない人も多いだろうけれど、こうしてつなげてみるときっとつながっている気がする。とはいえ僕は -
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話題になったところを見逃さず、持続させることで波を大きくしていく。
いっとき、曲におけるヒットチャートと認知度が一致しないことがあった。 崩壊したかに見えたヒットという概念は、その後再び復活していく。 本書は、2016〜2025年までの音楽業界の流れと、なぜヒットという概念が復権してきたかを読み解いていく。
大きな要素はやはりSNSで、どこかで突如注目度が上がったときに、それをどう持続させ盛り上げるか、そこに対応したアーティストが大きな波に乗ってるのが、ここ最近の流れだと実感した。
著者も言うように、この先も同じ流れでいけるかは読めないけど、2016年のように、後からあれが、というものが見 -
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CDの売り上げ=ヒットという時代が終わり、ヒット曲が見えづらくなったことを描いた本。取り上げられている時代は1990年代から、本書の発行された2016年まで。
全部で6章ある中で、「ヒットの崩壊」を描いた、第1章と第2章がうまく描けている。
書かれていることを一言でいえば、CDが売れなくなり、ライブで稼ぐ時代になっているということである。これは、1990年代のJ-POP黄金時代を経験した音楽ファンであれば、みな肌で感じていることだろう。この時代を知る音楽愛好家であれば、あえて書かれなくても、既に知っていることなので、新しい発見はない。
1990年代を経験していない世代は勉強にはなるだろう -
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Posted by ブクログ
平成の30年間を各年を象徴する曲を取り上げ、平成とはどんな時代だったのかが語られている。
この曲、昭和の曲かと思っていた、なんてものがあり、30年という時間の長さを感じた。
私は基本的には国内外の音楽に興味があるわけではなく、たまに気に入った音楽を聴くぐらいだった。
しかし、この歳になって初めて大好きなミュージシャンが現れた、いわゆる"推し"だ。
そこで他のミュージシャンにも、曲にも少し関心が向くようになり、この本を読むきっかけにもなった。
30年間の音楽業界の変遷は凄まじい。
レコードだった昭和は遥か彼方で私でさえダウンロードした曲をスマホで聞いている。
音楽も時代の流れ