柴那典のレビュー一覧

  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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    ボーカロイド『初音ミク』が音楽業界、また世界に与えた影響に関して書かれた本。

    初音ミクを題材にしたただのイロモノ本としてではなく、丁寧に取材を重ねた新世代の音楽を見つめた本。音楽業界を変えた大きな流れ『サマー・オブ・ラブ』の第三の波として電子音楽の歌姫『初音ミク』を位置づける。2000年代から本格化したインターネットの普及による、情報革命と音楽業界の関係性やアマチュアクリエイターの勃興など、新しい時代の音楽に関しても触れている。過去のヒッピー文化やテクノ音楽が音楽の新たな『遊び場』を人々に提供しブームなり、それが文化になった背景を丁寧に解説する。そして、そのブームと文化の現象と初音ミクの関連

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    2016年09月24日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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    筆者が音楽ライターなのであまり高尚な期待をしてはいけないが、総じてミクへの偏見を取り払ってくれた良書(「ニコ動を占拠する鬱陶しいアレ」→「既存の音楽潮流を受け継いだ近年日本にまれに見るシリコンバレー的開発現象」)。道産子必読。

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    2016年08月08日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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    初音ミクを、萌えコンテンツとしてではなく、もっと純粋に、60年代からの音楽シーンの流れに位置づける試みとして論が展開されてます。
    音楽詳しくないのでいちいち知らないことばかりですが……
    ツール自体の価値よりも、ネット上で人々(の創作)に相互作用をもたらすハブとしての価値に注目しているのが面白く、なるほどと思いました。2007年という年の偶然の凄さも。
    「あ、これ読むなら今じゃないと鮮度落ちる」と思いました。

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    2014年08月02日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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     ネギを振る少女がフランスでオペラをするようになったという壮大な出世物語……なんですが、確かに、初音ミクって最初はオタク向けのネタキャラかと思っていた。けれども、初音ミクはみんなの創りたいという気持ちにマッチしたツールであり、それを生かすニコニコ動画やYoutubeなどの土壌があって花開いたのだなぁとしみじみ。初音ミクの曲が聴きたくなる。
     にしても、帰ってきたヨッパライが根に有るとは知らなかった(笑)

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    2014年06月30日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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    今や日本を代表する歌姫となった、初音ミク。
    彼女はどのようにして生まれ、どこに行こうとしているのか。

    この本はその初音ミクを、音楽的側面から見た初の本と言える。

    ボーカロイドが開発されたその経緯や、ニコ動でのブレイクしていく様子。
    それをきっかけにして様々な作曲家が生まれ、ついにはパリでオペラ公演をするに至るまで、非常に多くの人々にインタヴューが載せられている。

    一読して感じたのは、この初音ミクという現象・・・日本のあらゆる物に神がやどるという思想や、日本の先端的音楽技術、様々なキャラクターを生み出し育てるという文化的土壌が背景にあったことが、単なる流行りではない、一つの新しい世界を生み

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    2014年04月24日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

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    「世界を変えた」のが前提で、それがなぜかと問う本。僕のあずかり知らぬところで、たしかに世界は変わっていた。
    誰が音楽を殺すのか。DTMとインターネットで音楽は死ぬかと思われたが、死ななかった、というより新たな生命を手に入れた。オタク論でもボーカロイドの技術の話でもなく、ミュージックシーンに起こったムーブメントを、ボカロ誕生どころか、ヒッピー時代から辿っていく本。
    ネギを振らせて遊んでいるうちに、とてつもないことになっていた。三回目のサマー・オブ・ラブ。ボカロPは必ずしも過去のミュージックシーンを気にしていない人も多いだろうけれど、こうしてつなげてみるときっとつながっている気がする。とはいえ僕は

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    2014年04月14日
  • ヒットの復権

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    現在のJ-Popがアニメのグローバルな浸透とともにどのように広まったかという話。米津玄師がRadwimps、Bump of Chikenの影響を受けて、それまで深くなかったアニメと楽曲のつながりを受け継ぎ発展させたような結びつきの強化、SMEのYoasobiのチームでのサポートもそう。アニメ、メディアの内容と楽曲を結び付けて、完成度の高いものにした。

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    2026年07月13日
  • ヒットの復権

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    話題になったところを見逃さず、持続させることで波を大きくしていく。

    いっとき、曲におけるヒットチャートと認知度が一致しないことがあった。 崩壊したかに見えたヒットという概念は、その後再び復活していく。 本書は、2016〜2025年までの音楽業界の流れと、なぜヒットという概念が復権してきたかを読み解いていく。

    大きな要素はやはりSNSで、どこかで突如注目度が上がったときに、それをどう持続させ盛り上げるか、そこに対応したアーティストが大きな波に乗ってるのが、ここ最近の流れだと実感した。
    著者も言うように、この先も同じ流れでいけるかは読めないけど、2016年のように、後からあれが、というものが見

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    2026年07月13日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

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    「平成とはとんな時代だったのか?」を平成に流行った30曲から考察していく試み。懐かしい曲もあればギリ生まれてないorかなり幼かった頃の曲なのに知っていた曲もあり”音楽の力”を感じた。「ちびまる子ちゃん」の初期の主題歌を何故かほとんど知ってた単に音楽を懐かしむだけでなく、社会の背景と楽曲のつながりを同時に振り返ることができて興味深い。これからの音楽シーンも楽しみ


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    2026年05月16日
  • 創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ

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    若い頃に読んだトフラーの「第3の波」の影響を受けて、実際にその波に乗った初音ミクを創りあげた伊藤さんのお話し

    創るって楽しい、人の本質は「創る」ということ
    プロであれ、趣味であれ!
    付加価値を生み出すのがデザインやプロデュースというクリエイティブな発想、付加価値をつける人こそがクリエイター
    ピアノもエレキギターも出た当時は最新のテクノロジーだった

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    2025年08月11日
  • ヒットの崩壊

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    CDの売り上げ=ヒットという時代が終わり、ヒット曲が見えづらくなったことを描いた本。取り上げられている時代は1990年代から、本書の発行された2016年まで。

    全部で6章ある中で、「ヒットの崩壊」を描いた、第1章と第2章がうまく描けている。

    書かれていることを一言でいえば、CDが売れなくなり、ライブで稼ぐ時代になっているということである。これは、1990年代のJ-POP黄金時代を経験した音楽ファンであれば、みな肌で感じていることだろう。この時代を知る音楽愛好家であれば、あえて書かれなくても、既に知っていることなので、新しい発見はない。

    1990年代を経験していない世代は勉強にはなるだろう

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    2025年05月17日
  • シティ・ポップ文化論

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    大学の講義の文字起こしでありまた講師陣も豪華である事から正直ありがたく読ませていただいた。
    多分まともに講義を申し込んだら数万円は下らないだろうな。
    内容は多面的、かつ深掘りするところはしっかりしており少し難しかったけど参考になった。
    自分の感覚ではシティ・ポップが流行った80年代の音楽はかなり特殊なのでその理由なり背景を知りたかったけどそこまでは至らなかった。

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    2024年07月21日
  • ヒットの崩壊

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    2010年代の音楽シーンを多角的に読み解く論著。著者は元々ロッキング・オン社に籍を置いていたようだが、シーン全方位にアンテナを張り巡らしており、2016年当時の状況を広く浅く網羅している。全てに対し肯定的なスタンスの為、読み物として少々面白みに欠けるのが難点か。供給者側はCD販売から興行で利益を上げる方向にシフトしたが、チケット料金の高額化や、ホールやライブハウスの閉館が相次ぐ中、SNSやサブスクとの連携は今後より一層顕著になりそう。90年代の音楽シーンにドップリ浸かっていた私は今だ所有欲が体験欲を勝る。

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    2024年02月10日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

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    平成の30年間を各年を象徴する曲を取り上げ、平成とはどんな時代だったのかが語られている。
    この曲、昭和の曲かと思っていた、なんてものがあり、30年という時間の長さを感じた。
    私は基本的には国内外の音楽に興味があるわけではなく、たまに気に入った音楽を聴くぐらいだった。
    しかし、この歳になって初めて大好きなミュージシャンが現れた、いわゆる"推し"だ。
    そこで他のミュージシャンにも、曲にも少し関心が向くようになり、この本を読むきっかけにもなった。
    30年間の音楽業界の変遷は凄まじい。
    レコードだった昭和は遥か彼方で私でさえダウンロードした曲をスマホで聞いている。
    音楽も時代の流れ

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    2022年04月01日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

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    個人的にはサザン「TSUNAMI」の解説(311との相関)が大変腹落ちした。この曲の根底にあるノルタルジアが、津波引いては平成という時代で失ってしまったものへの"悲しみの記憶"とリンクしてしまった、というもの。

    しかし、平成という時代は改めて豪華な時代だ。この本からはスピッツやZARD、ジュディマリetc. 偉大なアーティストが書き切れていない。

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    2022年03月27日
  • ヒットの崩壊

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    音楽業界の90年代、2000,2010年代の変遷をベースにヒットというものはどういったものだったか考える一冊。
    昔のCD売って音楽を消費した時代から、フェスへ行く、ストリーミングミュージックなど体験、接触する時代に変わってきていることがよくわかる。
    決して昔が良かった訳ではなく(CDが売れなくなったという点では悪くなっているが)、日本の音楽を変化していると感じる。
    本に記載の通り、JーPOPなる分野が独自色を出すチャンスではある。

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    2019年06月12日
  • ヒットの崩壊

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    ネタバレ

    本文中で取り上げられていることは、出てから2年経った今でも納得感を感じる。CD不況のこと、特典商法のことなどを多面的に書いているのも好印象。
    最後の辺りでストリーミングサービスについて触れているが、これを読んでいたら興味が湧いてきた。何か試すのもありかと思う。

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    2019年02月06日
  • ヒットの崩壊

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    1998年にCDの売り上げが過去最高となった。しかし、それ以降右肩下がり。音楽産業としてCDを売る時代は終わり、イベント・フェス・コンサート等への参加型にシフトしている。みんな音楽を聴かなくなったわけではない。所有するものから経験するものに変わってきた。だからCD売上のヒットチャートは意味がなくなりつつある。CDが売れた曲イコール、ヒット曲ではない。世代間の嗜好も今後は広がる傾向か。

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    2019年01月20日
  • ヒットの崩壊

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    音楽がヒットするという意味合いは時代と共に大きく変わりつつある
    CDの売り上げは減少しているが、ライブは活況でダウンロードや定額配信を考慮すると音楽はむしろ盛況である。即ちCDの販売枚数という尺度が時代に合っていない。
    テレビの音楽番組もフェスを意識した長時間番組が増え、SNSなどを通じ一方的な配信から双方向的な体験の共有を生み出そうとしている。
    日本の音楽は独自の進化をとげたものが現れ始めているが、まだ世界の主流には遠い。以前はネットの普及により音楽は多数の狭い世界:ロングテール化すると考えられていたが、現在ではむしろSNSなどによるブロックバスター戦略から世界規模の爆発的なヒットが起きてお

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    2018年11月23日
  • ヒットの崩壊

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    芳しいものではなかった 怒髪天 「デビューさいち最遅」で武道館公演を成功させた 相乗効果で凄い波及力を持っていたんで 刷り込み 曲の出口 人々の興味は細分化され、セグメント化されてきている。 共通体験 人間の対決 人々の耳目を集めるランキング対決 オリコンランキングは二重の意味でハッキングされたのだ。 宗教とは投票に近い 膾炙かいしゃ 「入場規制」が人気のバロメーター 凋落 相互扶助の精神が少しずつ薄らいできたのだ かつてあった「お茶の間」というイメージは解体された カルチャー全体に対する興味が細分化した アーキテクチャ=構造 バズる パパイヤ鈴木 ファレル・ウィリアムス 三代目 ランニングマ

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    2018年07月10日