柴那典のレビュー一覧

  • 創作のミライ 「初音ミク」が北海道から生まれたわけ

    Posted by ブクログ

    この本の聞き手・構成である柴 那典の講演会を聞きに行き、本書の存在を知りました。その前にNHKの新・プロジェクトXの『情熱の連鎖が生んだ音楽革命 〜初音ミク 誕生秘話〜』を見たことがその講演会に行ったきっかけでした。今年、2007年に「初音ミク」が発売されてから18年、ボーカロイドという存在が日本の生み出したクリエイティブとして知らぬ人はいない、という状態に入ったのかもしれません。そういえば米津玄師の「KICK BACK」がアメリカで日本語詞曲史上初のプラチナに認定されたというニュースも3日ほど前のもの。彼やYOASOBI、AdoなどボカロPやボーカロイドが生み出した仕組みから登場したアーティ

    0
    2025年09月21日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    平成の各年から筆者が1曲選択し、平成という時代を評論する。
    曲の選択は単なるその年のヒット曲では無く、平成を評論するという観点から選ばれている点が興味深かった。

    0
    2022年07月16日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

    「初音ミク」が出始めの頃にパソコンの前で興奮した当時のことを、それから共に音楽や楽器を楽しんだ時間を、その時代背景や制作者側の意図と重ねながら読み進められました。

    分量はだいぶ多かったですが、驚きと納得、共感など様々な感情を抱きながら読めたので、飽きることはなかったです。

    すごくまとまりがあって、かつ分野に富んだ1冊だったと思います。

    0
    2019年11月15日
  • ヒットの崩壊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヒット作品と呼ばれるものがなくなった理由。
    良い音楽がなくなったわけではなく、SNSやWEBの普及により、個々の「好き」が細分化されたから。
    昔は「みんなが好き」のみんなは言葉通りだったけど今は「〇〇のコミュニティのみんなが好き」というように、あらゆるものの好みが細分化してる

    0
    2017年05月26日
  • ヒットの崩壊

    Posted by ブクログ

    いつから僕たちはCDが売れることをヒットと勘違いしていたんだろう。テレビの音楽番組がフェスになってるっていう著者の指摘は慧眼だ。ライブに行かない人には音楽のヒットが見えづらい世の中ではある。

    0
    2017年03月22日
  • ヒットの崩壊

    Posted by ブクログ

    ここでいう「ヒット」とは、音楽(業界)における「ヒット」のこと。

    最近の音楽業界のことはよくわかりませんが、なぜ、よくわからなくなったのかが、よくわかりました。

    CDのような「モノ」から、ライブのような「コト」(経験)に、消費者の関心やニーズが移っている、というのは、データからも正しそうです。
    このことは、この本の中にある、いきものがかりの水野良樹のコメント「歌は、聞かれることよりも、歌われることに、より意味がある」にも符合していると思いますし。

    音楽のあり方は変わっても、自分にとって価値のある音楽は存在していますし、また、他の人にとって価値のある音楽も存在していますので、そのよ

    0
    2017年01月27日
  • ヒットの崩壊

    Posted by ブクログ

    痛快で分かりやすい。音楽産業の今がうまく説明されている。CDが売れなくなって久しいけど、ライブやコンサートは活況を呈している。
    かつてコンサートはレコードを売るためのプロモーションだったけど。今は逆だもんね。売れた曲とヒット曲は違うってことなんだ。かつては「みんなに愛される曲」でなければビジネスにならなかったけど、今は一部のマニアに認められれば、それでいける。ただし熱狂的に受け入れらなくちゃならないけど。
    BABYMETALがまさにそうだよなぁ。

    0
    2017年01月11日
  • ヒットの崩壊

    Posted by ブクログ

    人々の価値観の抜本的な変化によってヒット曲が生まれにくくなった。
    「モノ」から「体験」へと、消費の軸足が移り変わっていったこと…SNSの普及により流行が局所的に生じるようになったこと…などにより過去のヒットの方程式が使えなくなっている。

    音楽ビジネスを中心に話が展開していくが、人々を取り巻く環境の変化や嗜好の変化、消費動向の行く末など、こと音楽に限った話ではない。
    人がモノを消費するという行為、その消費を介したムーブメント、グローバルな流れなど、どんな業界においても参考になる「ヒット」論である。
    様々な角度からの考察、その視点および解釈についてもよくできている。
    良書である。

    0
    2016年12月22日
  • ヒットの崩壊

    購入済み

    ヒットを正体

    ヒットの崩壊という、センセーショナルなたいとるですが、ヒット正体を実感できる濃い内容でした。

    音楽に携わる方はもちろん、何かを生み出し世に問うという方は是非読んでほしい一冊。

    0
    2016年11月28日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

    Webの記事でも読めますがじっくり見たかったので紙媒体で購入しました。

    こういったジャンルは結果論でしかないですが、共通性やより深いジャンルを探す際に重宝すると思います。

    0
    2016年10月21日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

    ボカロの文化が「なんとなくニガテ」な人は読むべき。捉え方が変わります。元ロキノン編集者の著者が、まさにそういった層の偏見を想定しているかのようにあのいわゆる熱のある文体で、洋邦楽の音楽史の系譜としてボカロ文化を捉え、語らっています。どの音楽ジャンル嗜好者も、かならず知ってる固有名詞や単語が出てくると思います。いかにボカロ文化に対して無知だったのか、自分の中のちいさなスノビズムが簡単にぶっ壊せるのでおすすめです。

    0
    2015年03月20日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

    従来よくあるキャラクター論、アイドル論ではなく音楽史からボカロを論じたもの。今までの音楽史とボカロ史を対比しながら、ボカロが流行ったワケ、そしてブームは落ち着きこれからのボカロの行く末を近年の事例と共に論じている。「ブーム」としてのボカロが終わった今、改めてボカロを振り返ってみるのをおすすめする。

    0
    2015年02月22日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

    初音ミク現象を第三の「サマー・オブ・ラブ(音楽を中心に文化・政治的な主張を伴った社会現象)」に見立て、様々な「目立つ」当事者及び関係者との対話と著者のポジティブな想いを熱っぽくドキュメンタリーに仕立てたエッセイ。
    私も聞く側+aとして真っ只中にいた。内部のドロっっっっっドロ抗争にはなるべく蓋をし(カラオケあたりやryoさんの歌詞にちらっとだけ見えるが、もっと目もあてられない状態だ)賛美的に脚色された、厚さのわりにすらすら読める楽しい文章だった。
    サマー・オブ・ラブと呼ぶには現象に政治思想があるかどうか…個人的には著作権・創作の分野に一石を投じて欲しいと願い、本の中にもあるように実際動いている方

    0
    2014年07月17日
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?

    Posted by ブクログ

     序章「僕らはサード・サマー・オブ・ラブの時代を生きていた」一章「初音ミクが生まれるまで」二章「ヒッピーたちの見果ての夢」の流れだけでも初音ミクが生まれた背景から技術の進化とヒッピーカルチャーとコンピューターを繋いだ男、そしてアメリカ西海岸というインターネット文化の始まりから今へとわかりやすく書かれている。

     一九六七年のアメリカ、一九八七年のイギリス、二〇〇七年の日本、二十年おきのサマー・オブ・ラブには「新しい遊び場」と誰でも参加可能なコミュニティと中心に音楽があった。そう歴史が繋がれている。
     ゼロ年代以降に分断されたものを柴さんが意識的に意欲的に自分が関わってきたジャンルできちんと接合

    0
    2014年04月08日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

     自分の人生を振り返った時に、その時流れていた音楽は自分の感覚として記憶と一体化しており、その時代の空気感を振り返れる本だった。
     遠い昔となってしまった昭和の香りが残る平成初頭から、令和につながる平成末期までの30年間について、音楽という感覚で振り返り、その時代を象徴するヒット曲がどのような時代背景からどのように生まれていったのかが言語化されており、懐メロを論理的思考と共に思い出せて懐かしさを感じられた。

    0
    2024年06月22日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    「平成」って、大正と同じようなイメージをもっていたが、年数だけでいっても、大正の倍もあるのだと、あらためて実感した

    思ってた以上に長かった、、、

    0
    2024年02月18日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    楽しく読んだ。世代ごとに色々言いたいことが出てくるんじゃないかしら。
    僕は2000年代以降の曲はまだ十分に距離がとれず、気恥ずかしかったり、嫌悪感すらあったりするけど、もう10年以上そんなこと言っているのに驚く。最後の方はメロディを口ずさむことすらできない曲がちょいちょい出てくる。
    やや牽強付会な部分もあるにせよ、よくぞまとめたという力技と読んでる間の懐かしさ、楽しさを評価したい。

    0
    2022年11月02日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    音楽ジャーナリストである著者が平成30年間を代表する一曲を各年で選んでエピソードや時代背景を解説した一冊。

    ミリオンセラー連発の前半からスタンダードソングへと回帰した中間とソーシャルメディアの普及でCDの売り上げからヒットの定義が変化した後半と30年間の間の時代の変遷とその間にヒットした曲を本書で振り返ることができ当時の記憶が蘇ってきました。
    SMAP、ドリカム、ミスチル、米津玄師といったその時代を彩るヒットメーカーが生み出す楽曲がどのようにしてヒットしていったのかやアーティストとしての転機で生まれた楽曲などヒットの裏側も本書で知ることができました。
    また、阪神大震災や世界同時多発テロ、東日

    0
    2022年06月17日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    平成の時代を10年ごと3つに区切り、さらに1年に1番ふさわしい曲を1曲ずつ決め解説していくという本です。10年ごとに3つに区切ったのはその10年毎で平成と言う時代がどのように変遷していったかの区切れが見れるからだそうです。1年たった1曲しかないので、あの曲がない、この人がいないという事は多々ありますがそれも含めてとても面白いです。それにしても音楽シーンを振り返るだけで時代のことが手に取るようにわかると驚きました。

    0
    2022年05月25日
  • 平成のヒット曲(新潮新書)

    Posted by ブクログ

    00年代くらいまでおもろいけど平成後期になるにつれて内容が希薄になっていく。経過年数が短いので客観的に時代背景とヒットを関連づけるのが難しそうだった。平成初期〜中期の内容はめちゃおもろい。

    0
    2022年04月18日