柴那典のレビュー一覧

  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    平成の各年から筆者が1曲選択し、平成という時代を評論する。
    曲の選択は単なるその年のヒット曲では無く、平成を評論するという観点から選ばれている点が興味深かった。
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
    「初音ミク」が出始めの頃にパソコンの前で興奮した当時のことを、それから共に音楽や楽器を楽しんだ時間を、その時代背景や制作者側の意図と重ねながら読み進められました。

    分量はだいぶ多かったですが、驚きと納得、共感など様々な感情を抱きながら読めたので、飽きることはなかったです。

    すごくまとまりがあって...続きを読む
  • ヒットの崩壊
    ヒット作品と呼ばれるものがなくなった理由。
    良い音楽がなくなったわけではなく、SNSやWEBの普及により、個々の「好き」が細分化されたから。
    昔は「みんなが好き」のみんなは言葉通りだったけど今は「〇〇のコミュニティのみんなが好き」というように、あらゆるものの好みが細分化してる
  • ヒットの崩壊
    いつから僕たちはCDが売れることをヒットと勘違いしていたんだろう。テレビの音楽番組がフェスになってるっていう著者の指摘は慧眼だ。ライブに行かない人には音楽のヒットが見えづらい世の中ではある。
  • ヒットの崩壊
    ここでいう「ヒット」とは、音楽(業界)における「ヒット」のこと。

    最近の音楽業界のことはよくわかりませんが、なぜ、よくわからなくなったのかが、よくわかりました。

    CDのような「モノ」から、ライブのような「コト」(経験)に、消費者の関心やニーズが移っている、というのは、データからも正しそうです...続きを読む
  • ヒットの崩壊
    痛快で分かりやすい。音楽産業の今がうまく説明されている。CDが売れなくなって久しいけど、ライブやコンサートは活況を呈している。
    かつてコンサートはレコードを売るためのプロモーションだったけど。今は逆だもんね。売れた曲とヒット曲は違うってことなんだ。かつては「みんなに愛される曲」でなければビジネスにな...続きを読む
  • ヒットの崩壊
    人々の価値観の抜本的な変化によってヒット曲が生まれにくくなった。
    「モノ」から「体験」へと、消費の軸足が移り変わっていったこと…SNSの普及により流行が局所的に生じるようになったこと…などにより過去のヒットの方程式が使えなくなっている。

    音楽ビジネスを中心に話が展開していくが、人々を取り巻く環境の...続きを読む
  • ヒットの崩壊

    ヒットを正体

    ヒットの崩壊という、センセーショナルなたいとるですが、ヒット正体を実感できる濃い内容でした。

    音楽に携わる方はもちろん、何かを生み出し世に問うという方は是非読んでほしい一冊。
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
    Webの記事でも読めますがじっくり見たかったので紙媒体で購入しました。

    こういったジャンルは結果論でしかないですが、共通性やより深いジャンルを探す際に重宝すると思います。
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
    ボカロの文化が「なんとなくニガテ」な人は読むべき。捉え方が変わります。元ロキノン編集者の著者が、まさにそういった層の偏見を想定しているかのようにあのいわゆる熱のある文体で、洋邦楽の音楽史の系譜としてボカロ文化を捉え、語らっています。どの音楽ジャンル嗜好者も、かならず知ってる固有名詞や単語が出てくると...続きを読む
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
    従来よくあるキャラクター論、アイドル論ではなく音楽史からボカロを論じたもの。今までの音楽史とボカロ史を対比しながら、ボカロが流行ったワケ、そしてブームは落ち着きこれからのボカロの行く末を近年の事例と共に論じている。「ブーム」としてのボカロが終わった今、改めてボカロを振り返ってみるのをおすすめする。
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
    初音ミク現象を第三の「サマー・オブ・ラブ(音楽を中心に文化・政治的な主張を伴った社会現象)」に見立て、様々な「目立つ」当事者及び関係者との対話と著者のポジティブな想いを熱っぽくドキュメンタリーに仕立てたエッセイ。
    私も聞く側+aとして真っ只中にいた。内部のドロっっっっっドロ抗争にはなるべく蓋をし(カ...続きを読む
  • 初音ミクはなぜ世界を変えたのか?
     序章「僕らはサード・サマー・オブ・ラブの時代を生きていた」一章「初音ミクが生まれるまで」二章「ヒッピーたちの見果ての夢」の流れだけでも初音ミクが生まれた背景から技術の進化とヒッピーカルチャーとコンピューターを繋いだ男、そしてアメリカ西海岸というインターネット文化の始まりから今へとわかりやすく書かれ...続きを読む
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    「平成」って、大正と同じようなイメージをもっていたが、年数だけでいっても、大正の倍もあるのだと、あらためて実感した

    思ってた以上に長かった、、、
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    楽しく読んだ。世代ごとに色々言いたいことが出てくるんじゃないかしら。
    僕は2000年代以降の曲はまだ十分に距離がとれず、気恥ずかしかったり、嫌悪感すらあったりするけど、もう10年以上そんなこと言っているのに驚く。最後の方はメロディを口ずさむことすらできない曲がちょいちょい出てくる。
    やや牽強付会な部...続きを読む
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    音楽ジャーナリストである著者が平成30年間を代表する一曲を各年で選んでエピソードや時代背景を解説した一冊。

    ミリオンセラー連発の前半からスタンダードソングへと回帰した中間とソーシャルメディアの普及でCDの売り上げからヒットの定義が変化した後半と30年間の間の時代の変遷とその間にヒットした曲を本書で...続きを読む
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    平成の時代を10年ごと3つに区切り、さらに1年に1番ふさわしい曲を1曲ずつ決め解説していくという本です。10年ごとに3つに区切ったのはその10年毎で平成と言う時代がどのように変遷していったかの区切れが見れるからだそうです。1年たった1曲しかないので、あの曲がない、この人がいないという事は多々あります...続きを読む
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    00年代くらいまでおもろいけど平成後期になるにつれて内容が希薄になっていく。経過年数が短いので客観的に時代背景とヒットを関連づけるのが難しそうだった。平成初期〜中期の内容はめちゃおもろい。
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    バブル崩壊とその後の失われた20年、インターネットの登場、大きく速いスピードで価値観が変わり多様化していった平成において、「歌は世につれ、世は歌につれ」の言葉通りに、時代を反映したミュージックシーン、音楽産業の変遷や時代背景を追いながら、美空ひばりから米津玄師まで平成にヒットした30 曲をPick ...続きを読む
  • 平成のヒット曲(新潮新書)
    ちゃんと時系列で、
    ちゃんと意味のあるヒット曲をチョイスしている。
    この手の本によくある、
    「私だけの名曲。しらないでしよ?」
    的なチョイスが無い。
    そこがとても好印象。
    平成を振り返ることができる良書です。
    付録的にデータがあれば
    さらに良かったと思います。