作品一覧

  • シティ・ポップ文化論
    3.0
    シティ・ポップから考える都市・音楽・イメージ シティ・ポップを準備した70 年代の都市文化から80 年代の流行、そして2020 年代の世界的なリバイバルまで現在進行系のカルチャーの輪郭を捉える9 つの講義を収録! 70~80年代の日本で流行し、近年、国内外のミュージシャンやリスナーから再発見されリバイバルしている「シティ・ポップ」。雑誌、書籍、テレビやラジオなど、さまざまなメディアで特集されるなど、シティ・ポップは今まさに再定義・再言説化されつつあるが、本書ではそうした議論を踏まえ、さまざまな領域を専門とする執筆者が、シティ・ポップを取り巻く流動的な状況と歴史を、多角的に分析する。 インターネットを中心に起きた現在のリバイバル、80年代当時の文化的状況、シティ・ポップを準備した都市文化の隆盛、世代を超えた評価の背景、アジアやアメリカなど諸外国での受容と展開など……シティ・ポップを起点に、都市、音楽、イメージ、そしてそれらの関係性について考えていく。 2022年に東京都立大学で開催され大きな話題となった連続講義が待望の書籍化。
  • 無言板アート入門
    3.6
    誰かがなにかの目的で立てたはずなのに、雨風や紫外線などの影響で文字が消えてしまった街角の看板たち。そんな“もの言わぬ看板”=「無言板(Say Nothing Board)」を、作り人知らずのストリートアートとして鑑賞する。美術評論家である著者が、まち歩きの道すがらに発見、収集した路上の芸術をカラーで約200点収録&解説。これを読めば、いつものさんぽ道がまったく新しい美術館に見えてくる!
  • もにゅキャラ巡礼
    4.0
    モニュメント+キャラクター=もにゅキャラ! アニメ『君の名は。』の舞台となったローカル線の駅にファンが大挙して訪れるなど社会現象化し、2016年の「新語・流行語大賞」トップテン入りした「聖地巡礼」。そんなマンガやアニメの「聖地」に近年、キャラクター銅像が設置される例が増えています。 本書は、そういった全国各地のキャラクター銅像=もにゅキャラ(モニュメント+キャラクター)を巡り、その由来や見どころを解説。マンガ&アニメ×アート×街歩きの要素を盛り込んだ、おそらく世界初の[もにゅキャラ巡礼ガイド]です。 取材したエリアは北海道から九州まで26か所、登場するキャラクターは、アトム、ガンダム、メーテル&鉄郎、矢吹丈、両津勘吉、大空翼、山田太郎、江戸川コナン、鬼太郎、仮面ライダー、ドラえもん、喪黒福造、サザエさん、鉄人28号、ケンシロウほか多数。それらを美術評論家・楠見清氏とマンガ解説者・南信長氏が、対談形式で楽しく紹介します。 ※本書に記載されている情報は、この書籍が刊行された2017年3月時点に基づくものです。

ユーザーレビュー

  • 無言板アート入門

    Posted by ブクログ

    題名をつけることでアート作品になり鑑賞性が生まれる。

    オマージュや類推的面で幅広く他のアートへの接続があり、アート知識も楽しめる。

    赤瀬川原平のトマソンへの親和性もあり。

    0
    2024年10月02日
  • 無言板アート入門

    Posted by ブクログ

    「おや?トマソンの新作があるぞ?赤瀬川先生はお亡くなりになったはずだけど…」と思って手に取った一冊。
    もちろん著者は別の方。冒頭を読むと純粋?なトマソン出身でない、別口のようだ。

    切り口もやや異なる。これも冒頭で言及されているが、美術評論家の著者は無言板を、パブリックアートのように「鑑賞する」。一方の元祖本家のトマソンでは町にあるそれらを「発見」し「採集」、「観察」して「作る」。路上観察学の名前通り、発見採集観察が主で、鑑賞という言葉はあまり使われていない。(鑑賞に近いのは「正体不明」シリーズかも)

    著者の職業のためか、美術作品を例に取ることが多い。
    トマソンに美術の知識を動員するとこんな

    0
    2023年10月11日
  • もにゅキャラ巡礼

    Posted by ブクログ

    <目次>
    はじめに
    第1章  すべては手塚治虫から始まった
    第2章  「杉並区vs練馬区」アニメ聖地バトル
    第3章  下町もみゅキャラ密集地帯
    第4章  故郷にもにゅキャラを飾る
    第5章  縁あってその場所に建つ
    第6章  なぜその場所にそのキャラが⁈
    第7章  着ぐるみもにゅキャラ化のリアリティとは?
    第8章  巨大ロボット1/1もにゅキャラ対決!

    <内容>
    銅像やFRP像で作られたアニメキャラ、映画キャラ、マンガキャラ=「もにゅキャラ」と称し、大学准教授とマンガ読みのプロが巡礼した記録。週刊SPA!連載の集大成。
    大変面白く、また感心し興味深く読んだ。楠見氏の観察力や関心の深さ、南氏の知

    0
    2017年03月19日
  • シティ・ポップ文化論

    Posted by ブクログ

    大学の講義の文字起こしでありまた講師陣も豪華である事から正直ありがたく読ませていただいた。
    多分まともに講義を申し込んだら数万円は下らないだろうな。
    内容は多面的、かつ深掘りするところはしっかりしており少し難しかったけど参考になった。
    自分の感覚ではシティ・ポップが流行った80年代の音楽はかなり特殊なのでその理由なり背景を知りたかったけどそこまでは至らなかった。

    0
    2024年07月21日
  • 無言板アート入門

    Posted by ブクログ

    タイトルから予想していたものとは違い、看板1つ1つについて深く語られている。何でもない看板でもタイトルをつけたり見る角度を変えるとアートに見えてくるフシギ。気に入ったのは『穴埋め大喜利』と『穴埋め』看板。時々見かけるけど、こちらに委ねられたこの感じ。無言板からの過言板も良かった。やりすぎは禁物。

    0
    2023年12月31日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!