楠見清の作品一覧
「楠見清」の「シティ・ポップ文化論」「無言板アート入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
「おや?トマソンの新作があるぞ?赤瀬川先生はお亡くなりになったはずだけど…」と思って手に取った一冊。
もちろん著者は別の方。冒頭を読むと純粋?なトマソン出身でない、別口のようだ。
切り口もやや異なる。これも冒頭で言及されているが、美術評論家の著者は無言板を、パブリックアートのように「鑑賞する」。一方の元祖本家のトマソンでは町にあるそれらを「発見」し「採集」、「観察」して「作る」。路上観察学の名前通り、発見採集観察が主で、鑑賞という言葉はあまり使われていない。(鑑賞に近いのは「正体不明」シリーズかも)
著者の職業のためか、美術作品を例に取ることが多い。
トマソンに美術の知識を動員するとこんな感じ?
ただ「現代美術って難しい」と思う側だと、ちょっとわけがわからなくなってしまうフシも。
(画像検索すると一応作品が出てくるのが幸い)
気軽さ手軽さ面白さの面では本家トマソンにやや軍配!
ただ、美術的な見方、有用無用のありかた、といった視点は深く追及している分面白い。
無用・生産性のないもの、といわれてしまう諸々に対する著者の視線も優しい。
この本を読んで久々にトマソン関連を引っ張り出してきた。
まだ木製の電柱が立ち、うちっぱなしのコンクリや危うい角度のブロック塀が並び、無数の手書き看板が色褪せていた時代の写真が続く。
それに比べて、万事映えるように整って、少しのミスもとがめられ、もしくはSNSであっという間にネタとして拡散されそこでの評判が無二の価値となる…最近の街角は少し寂しい。
令和になってまとめられた無言板が、乱雑だったトマソン時代の息吹きがなおもあることを示してくれていて、なんだかほっとした。
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 すべては手塚治虫から始まった
第2章 「杉並区vs練馬区」アニメ聖地バトル
第3章 下町もみゅキャラ密集地帯
第4章 故郷にもにゅキャラを飾る
第5章 縁あってその場所に建つ
第6章 なぜその場所にそのキャラが⁈
第7章 着ぐるみもにゅキャラ化のリアリティとは?
第8章 巨大ロボット1/1もにゅキャラ対決!
<内容>
銅像やFRP像で作られたアニメキャラ、映画キャラ、マンガキャラ=「もにゅキャラ」と称し、大学准教授とマンガ読みのプロが巡礼した記録。週刊SPA!連載の集大成。
大変面白く、また感心し興味深く読んだ。楠見氏の観察力や関心の深さ、南氏の知識とつっこみ(これは雑誌連載だったからでしょう)。像を仏像の姿とリンクさせたり、原作と像の姿かたちの論議(体形や頭と体のバランスなど)、2次元の絵を立体化するときの苦労(したのは造形担当の方々だが)に注目したり、目の表現の話などはとても面白かった。
私は、ここに収録されている多くに行って、写真を撮ってきているが、こうした注目はしてこなかった。プロの視点は違うな、と思った。