松山剛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆3.5
「心に響く機械仕掛けの物語を、あなたに。」
1冊完結もので、ロボットがメインのお話。
と言ってもこの世界でのロボットは感情があって痛覚があって笑ったりもするので人間にしか思えないわけですが。
希望→絶望→希望と話自体は王道そのもので、綺麗に纏まってる。だけどこの作品に関しては王道というよりはありきたりなように感じたかも。
この辺はホントに感覚の問題だから上手くは説明できないんだけど、多分ところどころで疑問があって話やキャラに没入できなかったからそう感じたのかな。
感情は分かるけどロボットに痛覚いるか?とか(脱走のシーンでも激戦になる可能性は十分考えられるんだから先に痛覚 -
Posted by ブクログ
ヒューマノイド?人間に近い、感情を持ったロボットが主人公。
前半は、博士との幸せな生活。
後半は、博士と死別したあとの、悲惨な生活から帰還まで。
前半は、ラノベにありがちな日常系で、特に面白味もなくフツーな感じで途中で読むの止めようかと思いましたが、
博士が死んだあたりから、物語が動き始めて読むのを止められなくなりました。
あとがきで筆者が言っていたことと併せて、書きたかったのは後半の部分だったのかなと勝手に想像。
後半部分、心身ともにずたずたに壊されたアイリスが、労働に従事する緩慢な日々の描写があるのですが、
幸せな生活があった分、酷さが際立って切なくなります。
そんな生活の中で、二人の -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好きだったご主人様に先立たれてしまったメイドロボットが更に運命の変転を受けて、思いを伝え合う絆を噛み締める話。
書評で絶賛されていたもので読んでみたのだけど、
往年のアシモフに傾倒した身には、なぜ人造物にそんなことをやらせるのかという掘り下げが足りなく思えて、そのロボットたちの扱いによる悲劇にまるで浸れなかった。
誤作動でなく、意図して作られた故の悲劇であったりすればまた違うのだろうが、高い金をかけて作ったはずの製品に対してああいう扱いはない。
結局、ロボットということでSF的考証をある程度期待してしまったのだけれど、妖精さんを捕まえて精神回路にしたとでもいうような理屈の通らなさに、勝手に -
Posted by ブクログ
ストーリーはすごく好きなんだけど、どうしても途中で違和感を感じるところが出てきた。
明らかに自意識の芽生えているロボットが多数存在している世界にも関わらず、それが世間の注目(問題)になっていないのが最大の問題で、人間の認識が甘すぎるという展開が目立っていた(例を上げれば公開処刑)これは感情を宿したロボットが出始めた頃に出る問題であって完全に普及した世界でここまで杜撰で認識の甘い組織や人間がいるというのは流石に信じたくない。
まあ、ロボット三原則よりさらに杜撰な原則な時点でどうしようもない世界なのかも知れないが。
それでも
「となりの家の猫型ロボットが悪さをして警察に射殺されてたよ昨日テレビで -