あらすじ
リーゼロッテお嬢様は、我が主人。容姿端麗な才女だ。しかしなぜか近頃、私と話すときの反応がおかしい。主にお顔周辺の体温の上昇・心拍増加が認められ、またご友人から勧められて「少女マンガ」なるものを熱心に読んでいらっしゃるご様子。最近では食パンをくわえて屋敷の角で待機するなど奇行も目立ち始めた。一体どういうことなのか――。 まあそんなことは二の次だ。彼女を守ること。それはかつての上官から受けた最期の命令。あらゆる機械を操る『魔人(トイフェル)』の力を駆使し、必ず任務を遂行してみせる。
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手に取った時には同作者の「雨の日のアイリス」が思い浮かびましたが、内容は当然ながら全く異なり…。
最強クラスの軍事ロボットが、上官の最期の命令として承けたのは、その娘リーゼを護衛し健やかな成長を見守る事。
その為に執事長ベルとして11年に亘りリーゼに仕える事に。
幼き頃に両親ともに失ったリーゼは、反戦・平和活動に傾倒するが、その事により命を狙われ…。
また、元軍事ロボットであり感情回路を抑制されたベルへの愛情表現は、至って真面目なれど倒錯した感も否めず…。
思いの丈は分かるモノの、すれ違いギャグテイストの作品でした
Posted by ブクログ
作者買い。うーん、感想に困る。軍人の忘れ形見である一人娘が、執事ロボットに恋をし、どたばた恋の試行錯誤をする話。ヒロインが少女漫画を参考にしてラブアクシデントを起こそうとするのだが、そのどれもが失笑もの。そもそも感情を持たないロボットに恋愛感情を持つことが無駄なのでは?小さい頃から一緒にいたのなら、執事ロボットであるベルが感情に乏しいことぐらい気付くだろうに。ヒロインの奮闘具合が可愛く思えず、ヒーローの執事ロボットもかっこよく思えず、登場人物に親近感なり共感なりを抱けなかったのが敗因かと。世界観はもっとダークでもいいのよ?