日本経済新聞社のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
毎年年始に定点観測的に本書を手にとっています。今年注目したのは、以下の事項でした。
-Software Defined Vehicle, Tier 0.5 (チューリングのように、OEMとも一次サプライヤーとも対等な関係でレベル5の新型車開発にとりくむ企業)
-ドル円レートに関して、金利差要因と需給差要因(デジタル赤字、輸入エネルギー高)、日本企業の海外生産比率はプラザ合意後の1986年から2022年の間に、2.6%から24.3%まで上昇した。日本は、貿易収支が赤字となり、過去に蓄積した対外資産からの第一次所得収支黒字で賄う国。
- 日本株のPERはバブル期の1989はx62、24年2月はx -
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最新の時事問題に触れながら、ニュースを読み解くに際しての基本知識のおさらいにもなる良書。例えば、円安の要因について大きく二つの解説がある。一つは内外の金利差、もう一つは日本の貿易収支について。日本の貿易収支は22年度に18兆円過去最大の赤字。原油価格やそれに連動するLNG価格が高騰。貿易赤字が多いと円安になるが、これは、輸入代金を支払うために円を売ってドルに替える必要があるため。また、7月末に日銀が追加利上げを発表したが、こういう情報の感度が上がるというのもの本書の良さであった。
また、意外だったものだが、近年の倒産件数は低水準という話。ただ、物価高と人手不足による倒産が目立つという事で、ど -
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毎年10月終わり頃に出版する、翌年の政治・経済・社会・国際の重要トピックスに対する日経編集者やコメンテーターの予測。
2024年も4月を迎え、もう結果が出ているトピックスもあるが、日本と世界における重要な問題の、これまでの経過と今後の展開予測が確認できるのが嬉しい。
個人的には下記の項目が参考になった。
・「長期・分散・低コスト」という投資のセオリーを守りながら新NISAに取り組んだ人は、数十年後に大きな資産を手にしているだろう。
・岸田首相は異次元の少子化対策と言うが、本来は第2次ベビーブーマー世代(いわゆる団塊ジュニア世代)が出産期にあった2015年ごろまでがラストチャンスだった。ここ -
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ネタバレ『うちの父が運転をやめません』(垣谷美雨)を読んで、高齢化問題について知りたくなり手に取った『人口と世界』(日本経済新聞社)。
日本で起きてる事、世界で起きてる事、そう変わりはないし、私が今まで知ろうとしてなかった事が多すぎた事に驚愕。ヒン。
人類は減ってってるんだ。
読んでる時に『文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの』(ジャレド・ダイアモンド)で、【島の人類全滅した話】を思い出してしまったわ。コワッ。
ただね、
【1家庭における育児分担内容】だったり、
【出産について円形脱毛症の人達はどう考えてるのか】も知りたくなってきたかな。 -
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読後メモ(トーク変換)
冗長な内容が多いので、斜め読み。
最もリスクがあるのは、2024年の米国大統領選、ロシアプーチンの大統領選、韓国の大統領選。
半導体の米国囲い込みが、中国の経済をさらなる悪化に導く事実。中国内での就職率が一流大学でも20%が就職できない事実。中国の不満を台湾に持っていくリスク
中国経済は、来年はより厳しくなる。
外国資本の撤退相次ぐ。政権への不振も表面化する。
半導体やグリーンエネルギーは米国が、自国内に、補助金を出して、生産拠点を確保する狙いに利用される。今後よりいっそう中国の裕福層の海外逃亡、日本国内の不動産取得、消費の落ち込みは明らか。アリババの株価も右肩下がり -
Posted by ブクログ
日経新聞社編なので、やはり経済を軸に、政治や国際情勢及び社会問題に切り込んでいる。
既に2023年も、最後のコーナーを回っているが、こうして見ると、1年前の出版時に対して、大きく情勢が変化している訳ではないようだ。(と言うか、予測の範囲のブレ)
新聞や経済紙に目を通していても、改めて「そうなのか」と思わせるポイントがあり、現状把握と今後の方向性の再確認になった。
1章 世界はこれからどうなる
1.長引くインフレ退治、世界同時不況の恐れも
2.第3次世界大戦、起きるリスクは?
3.貿易・投資の枠組みをめぐる米中対立
4.経済安全保障でグローバリゼーションが終わる
5.民主主義の後退は止まるの