日本経済新聞社のレビュー一覧

  • 中国バブル崩壊

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    日経記者による最近の中国経済を分析した本。株、不動産投資や建設、製造、小売などの状況、貿易や金融政策に到るまで、さまざまな視点からの分析がなされており、参考になった。数値が明確に示されており説得力がある。大人数での担当制のため、内容の重複している部分もあった。
    「中国全体の債務は07年の7兆ドル台から、14年には28兆ドル台へと膨らんでいたが、今や50兆ドル台とGDPの3倍。財政赤字も急膨張した」p10
    「(中国株式市場は、個人売買が6~8割と圧倒的に高い)年金制度の整備遅れから年金資金を運用する投資顧問会社や信託銀行のような機関投資家が十分育っていない。中国政府が外国人の中国株売買を原則禁止している」p24
    「中国経済成長が一定の段階で足踏みする「中所得国のわな」にはまるとみる。潜在成長率が従来の8%台から、25年にかけて4%台まで下がっていくという」p60
    「韓国、台湾は1990年後半にわなに陥りかけたが、その後に電機・自動車産業を中核に産業の高度化を成し遂げ、高所得国の仲間入りを果たした。一方でブラジル、アルゼンチン、タイ、マレーシアなどは伸び悩んでいる。習指導部が新常態と呼ぶ中国経済はこの分岐点を迎えている可能性がある」p60
    「(中所得国のわなを呼び込みかねない後遺症)生産能力の過剰。環境破壊の深刻化」p63
    「(中国石油3社)積極投資が裏目に出る。多くの海外案件が頓挫の危機に直面している」p69
    「富裕層の多くは党幹部が占めるだけに、反腐敗運動をいくら進めてもなお不満・不信は強い。摘発をすればするほど党の腐敗ぶりが明るみに出るジレンマもある」p102

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    2018年10月24日
  • リーダーの本棚 決断を支えた一冊

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    日経新聞の土曜日朝刊に「リーダーの本棚」という記事が月2回掲載されています。
    経済、政治など各界トップが推奨する本を、まつわるエピソードを交えながら紹介するという、本好きにはたまらない企画で、私も楽しみにしている記事です。
    2016年に、それまでの記事を元に書籍化され、本書はその第二弾となります。
    さすがに各界トップの方々だけあって、高校や大学生の頃から、よく本を読んでいた方ばかり。みなさん共通しているのは、人生の節目や壁や溝に向き合った時、本を頼りにしているということです。
    とはいえ最後に決断するのは自分自身の意思によるもの。そういった力強さも読書によって培われるものだと、改めて思いました。

    その読書内容もとてもレベルが高く、まさに「半端ない」というレベルですが、中には何冊か「これは読んでみたい」という本もあり、とても参考になります。

    ぜひ読んでみてください。

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    2018年10月14日
  • 免疫革命 がんが消える日

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    人間の体は、約60兆個の細胞からなる。この細胞が日々、細胞分裂を繰り返すことで人間は生命を維持できる。毎日 約1兆個の細胞が生まれる。
    日本では、毎年100万人がガンと診断され、そのうち35万人が死亡する。
    そのガンは、本当になくすことができるのか?

    京都大学 名誉教授 先進医療振興財団理事長 本庶佑らが開発した。
    小野薬品が、ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)と共同開発した オブジーボ(一般名 ニボルマブ)2014年9月に医療現場に登場した。
    小野薬品は、2015年3月期で、1357億円。武田薬品工業は1兆7千億円。
    それは、一人当たり年間3500万円かかる薬価(公定価格)が高いことで、評判となった。
    100mg 2016年4月の時点で約73万円。体重60キログラムに、1回133万円。2週間に1回投与。
    免疫細胞を覚醒させ、「外敵を撃退する力を発揮する」
    2017年3月期の売り上げ高は、1260億円となる。将来的には、4〜5兆円に発展する。
    肺がんは、年間7万人が死亡する。オブジーボは、劇的に効果がある患者は2−3割。残りの患者にはそれほど効果がない。
    副作用として、劇症型糖尿病7件、重症筋無力症9件、間質性肺疾患195件が出ている。
    日本には、民間の病院が7500ケ所あるが、オブジーボの使える病院はおよそ800ケ所
    2014年7月から2016年6月末までに処方を受けた患者は8077ninny。

    ペクチドワクチン。免疫細胞にペプチドを外敵と認識させる。免疫細胞は、ペプチドが付着しているがん細胞の本体を攻撃する。

    メルクは キイトルーダ。2017年2月から保険使用が可能となった。
    BMSは、2011年にヤーボイの製造販売承認をとった。
    使用範囲が広がっていけば、さらに多きな成長が考えられる 免疫チェックポイント剤。
    免疫細胞の攻撃力を高める。

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    2018年07月12日
  • リーダーの本棚

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    主に経営者たちがリーダーとしてどのような本を読んできたかを紹介。個々人のエピソードと読書遍歴はなかなか面白い。

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    2018年06月03日
  • 日経業界地図 2018年版

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    充実したデータ集。空いた時間にパラパラとめくるだけでも、自分の知らなかった日本の業界状況を知ることができる。

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    2017年10月02日
  • 中東崩壊

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    もちろん新聞の国際面をきちんと読み込んでいればこの手の本も必要ないのだけど、こと中東情勢に関してはいかんせん地理的に遠いうえ状況は複雑さを増すばかりで、少し気を緩めるとすぐに「あれ、エジプトの大統領ってモルシじゃなかったっけ?」とか「シリアの宗教的マジョリティってシーア派だっけ、スンニ派だっけ?」ということになってしまう。一度情報を再整理する意味でも、どこかのタイミングでこういった「まとめ本」に目を通すのは有益だと思う。歴史、対外関係、国別の内情等の複数の切り口から中東情勢が解説されており、決して深みはないものの簡潔にまとまっており大変読みやすい。

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    2017年06月11日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    日経新聞の取材陣による、経営者にスポットをあてた、シャープ崩壊までのルポ。
    淡々と述べられているので、事実関係を把握するためには、お勧めの書である。
    そして、決して誰が悪いというものでもなく、ある意味歴史の必然かもしれないと感じた次第。
    鴻海の傘下に落ち着いたこれからのシャープの行く末が楽しみです。
    本書に記載されている様に、ウルトラCで今は日本電産に在籍している片山氏が復帰したりして。

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    2017年05月07日
  • 中東崩壊

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    そもそも中東とはどこを指すのか、どうして中東がこれほどまでに混沌とした状況となっているのかが分かりやすくまとめられています。
    911後のイラク戦争や独裁政権を退陣させたアラブの春について何となくは知っているけどその背景やそれらがもたらした影響についてよく分かっていないという人にお勧めです。
    読んでいて出口の見えない閉塞感に気持ちが重くなりましたが…。

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    2017年04月17日
  • リクルート 挑戦する遺伝子

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    「目的」
    入社年になり、リクルートのこれからの目標とそれに対する課題、ひいてはどのような人材が求められるかを考える為に読んだ。
    読む前の考え方はIT化のシフトが大きい為、エンジニアとそれらを既存の営業組織と結びつけるディレクターの仕事が重要になってくると考えている。

    「まとめ」
    財務情報や事業会社インタビュー、歴史などを踏まえてリクルートの今後の目標と現在地について整理する。

    大きなトレンドとしては”IT化”と”グローバル対応”の2つ。
    リクルートが培ってきた”起業家精神”、”当事者意識”、”個に期待し合う文化”を残したまま次の社会に対応できるようにいかに企業を大きく、人を育てていくかが課題。

    今のリクルートは以前に比べてガツガツしていないと言われるが、そうではなく成熟社会やIT化などの外的要因や大企業としてのリクルートの社会的責任など内的要因により求められるガツガツさが変わった。

    「感想」
    2015年と新しく、事業会社のインタビューなども豊富で今のリクルートを知る上では今まで読んだ中で最も為になった。

    グローバル化について「日本のやり方か現地法人のやり方か」ではなく、「その企業がどうしたいかを考える」というあたりに起業家精神に溢れる現代のリクルートらしさが感じられた。

    一方で、ただの営業会社としてのリクルート、利益を求めるだけのリクルートには限界があるんじゃないかということも感じた。リボンモデルと言いながら、クライアントの方ばかりを見て本当にカスタマーが求める価値を生み出せているのか。リクナビを1年間使って本当に感じたことである。

    国内において、リクルートを壊せるのはリクルートだけ。ディレクターの意義を改めて感じ、カスタマーの声をリクルートに吸い上げるという意識。

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    2017年01月21日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    流石日経新聞というべき、骨太のシャープ崩壊のドキュメント。
    メーカーの立場から言わさせていただければ、液晶やプラズマなどのパネル投資をSamsungを引き合いに煽った新聞が何を批評するか?と思わんでも無いですし、為替は読めんよなーとも思うけど、プラズマで死んだパナソニックが復活している以上、シャープの経営に瑕疵があったのも確かなのでせふ。

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    2016年12月14日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    ホンハイ出資前のH28年2月に出された本。
    社長がこんなに血縁関係多い人がいたことに少し驚いた。
    太陽電池事業の赤字の要因が、割高なシリコンの長期調達契約ということに驚いた、いくらシリコン不足だったとはいえ、ヘッジ率を抑えなかったのか?と思う(結果論かもしれませんが)
    しかもトップが赤字事業の要因をつかめてないなんて…。

    読んでいると、ガバナンスの問題も大きかったように思います。

    あと、調子が良かった時代は、天理の研究所が頑張ったことが書かれており、女性が3割在籍、男女徹底平等、机も手裏剣状に配置など、コミュを促す仕組みあり。

    シャープペンシル、電卓、両開き冷蔵庫、オーブンレンジ、液晶ビューカム

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    2016年12月06日
  • 中国バブル崩壊

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    中国バブルについて知りたくて読書。

    2015年10月発売の本なので情報が新しい。今後、参考になりそうなキーワードも豊富で重宝しそう。

    主に日本経済新聞の記者が執筆しているので中国経済、現状に疑問符をつけて否定的に伝えている。

    最後の中国依存の韓国、台湾という章は勉強になった。

    本書発売から1年、中国経済の減速はさらに鮮明になり、日本のインバウンドを当てにして特化した業種は早くダメージを受け始めている。訪日中国人、外国人だけに依存するのは高リスクなのは間違いなし。

    中国が今後さらに経済が低迷すると政治闘争が激しくなり、内外へ強権的な政策が増えると思われる。その前に日本企業は、よりベトナムやインドなどチャイナプラスワンへのシフトが加速するのだろうか。

    それにしてもASEAN諸国の中国依存の高さにも問題があるなと改めて感じ根の深さを痛感した。

    読書時間:約1時間5分

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    2016年08月17日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    こんなん書いてええんかー、って内容多数。
    信憑性不明。

    ・シャープとサムソンが結んだ資本提携の内容に複写機事業売却に関する優先交渉権の件が。。。

    ・2013年大型増資(新株発行)は東京オリンピックの神風によるもの。東京オリンピック開催決定による株式相場の上昇が無ければ銀行が首を縦に振らなかった。へー。

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    2016年08月11日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    シャープと言えば、シャープペンシルを発明いた会社として有名かと思いますが、液晶事業が大当たりして「液晶のシャープ」と言われるようになるまではソニーやパナソニックの後塵を拝する1.5流の家電メーカーというのがボクの印象です。
    しかしながら、液晶テレビ以外にも、電卓(1964年)、オーブンレンジなど世界初の製品を世に送り出してきた企業だったりしています。米電気電子学会(IEEE)から技術分野の歴史的な業績をたたえる「IEEEマイルストーン」に電卓、太陽電池、14インチ液晶モニターの3つの製品が選ばれていて、この賞を3度も受賞するのは日本企業として初めての快挙だそうです。
    シャープは、世間(ていうかボク)のブランドイメージとは裏腹に、技術力、研究開発力を元来備えていた会社だったようです(液晶ビューカム(1992年)やヘルシオといったヒットもとばしてるし)。
    さらに財務基盤も盤石でした(過去形だけど)。シャープの財務体質は、第二次世界大戦後の一時期を除けば健全で、無借金経営が続いていて、90年代前半の自己資本比率はおよそ50%。財務指標は極めて優良です。

    それでは、技術もあり財務基盤も盤石なシャープの凋落を招いたのは何だったのかっていうことですが、それはシャープのブランド力を世に周知させた液晶事業への過剰投資が発端でした。町田社長(4代目社長)時代の亀山工場への投資もかなり大きな投資でしたが、片山社長(5代目社長)時代の堺工場への超巨額投資の失敗、その後の社内の権力抗争とそれに伴う戦略なき経営によって、シャープは抜き差しならない状態に陥っていきます。
    具体的には2009年に堺工場が稼働するも、地デジ特需の終焉と円高が相まって、2011年には液晶事業の収益が悪化し、2012年には巨額の赤字を計上して経営陣は引責辞任。リーダーシップのない軽い御輿を社長を祀り上げ、院政の覇権を争う内向きの権力闘争に夢中になり、危機を脱する為の貴重な時間を無駄に浪費してしまいました。
    正直アホ過ぎます。国策による地デジ特需は利益の先喰いだってことはまともな知能がれば誰だってすぐ分かるのに、液晶パネル(テレビ)に集中投資してしまった愚は弁解のしようがないと思います(「液晶の次も液晶です」とか言ってたし)。あっ、ちなみに日本からのテレビの輸出は1985年以降は微々たるものだったようです。

    ついでに地デジ特需の折、パネル受給が逼迫するなかで、自社製テレビへの供給を優先し、外販に回すパネルの量を制限してソニーや東芝を激怒させたという、どこの途上国よという感じの振る舞いにはあきれて何も言えません。取引先より会社の都合を優先し、商談中でも上司から呼び出しがあると席を立つのも半ば常識というエキセントリックな社風で、下請け企業に対しては執拗に部品の値下げを迫り、横柄な態度で接するシャープの悪評は、地元の関西地域ではよく知られていたそうで、取引先を「おまえ」呼ばわりし、怒鳴り散らすのは当たり前という「下請けいじめ」の常連だったようです(下請法に抵触しないのか?)。これが一部上場企業のすることかと思うとガッカリです(なので、経営危機に陥っても内資系企業はどこも助けてくれなかった)。

    こんなあきれた社風を改善するためか、高橋社長(7代目社長)は社長就任早々に過去の権力者達と決別し、権力を社長に集中させて、ホンダのワイガヤを模倣しり、「さん」付け運動等を実施して企業風土改革をはかりました(このご時世で「さん」付け運動始めるとか、どんだけ社内風土が周回遅れしてるんだよって思います)。しかしながら、業績がちょっと回復すると危機感が喪失してちょっと調子に乗ってしまいます。で、結局、再び赤字に転落し、挙げ句の果てには自己資本比率は10%を下回り、有利子負債は1兆円規模になってしまいます。で、従業員を人切りし、業績悪化の責任は仲の良くないボードメンバーに押しつけ、自身とそのお仲間(仲良し3人組)はちゃっかり残留します、メインバンクの傀儡として(まぁ、企業風土改革って一番難しいよね。一朝一夕できるわけがない)。
    ついでにこの高橋社長が面白いのは、3千人超の希望退職者が会社を去った翌日に「人が重要だ」という内容の社長訓辞を出す正に目の付けどころが斜め上なセンスです。
    創業者の早川徳次は社員を家族のように大切にしたと言い、「和は力なり、共に信じて結束を」を地でいく経営をしてきたようですが、現経営陣は部下や一般社員に詰め腹を切らせ、自身は銀行の言いなりになり保身に汲々としているようにしか見えません。一番無能なのは、破綻必死の状況になるまで無策であったトップ・マネジメントだというのに。

    さて、ここまでシャープの転落ぶりをなぞってきて何か思い出しませんか?

    祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
    沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
    おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢のごとし。
    たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

    平家物語の冒頭にそっくりじゃね?

    ってオレは力強く思いました。

    シャープと言えば、「目の付けどころが、シャープでしょ。」のスローガンが長らく使われてきましたが(2010年から「目指してる、未来がちがう。」に変わったけど)、ネットの世界では「目の付けどころが斜め上」などと揶揄されたりしています。だって、

    デジタル複合機用プラズマクラスターイオン発生装置とか
    「ともだち家電」シリーズとか
    健康コックピットとか
    極めつけは、ロボット型スマートフォン「RoBoHon」とか

    誰がターゲットだよ?

    って思いません?

    シャープは、
    経営危機によって独創的な家電商品を生み出す余裕が現場から消えた。
    消費者ニーズを最優先して商品を開発するという良さがなくなった。
    自由闊達さがなくなった。
    なんて言われているようですが、斜め上ばかり見ているようでは経営再建は夢のまた夢でしょう。

    結局はあだ花だった液晶事業のかりそめの成功に浮かれ、
    傲慢で不遜になり、
    身の丈に合わない金の使い方をして、
    失敗すると社内抗争に明け暮れて、
    責任は部下にとらせ、
    今までのツケが回ってきて、誰も助けてくれないとか
    シャープの凋落は必然だったんじゃね?って思います。最終赤字が2500億になって債務超過になりそうだとか報道されてるけど、自業自得感でいっぱいです。

    それでは最後にシャープの最も痛々しい話を一つ。
    シャープのナンバー2のの長谷川祥典専務(コンシューマーエレクトロニクスカンパニー社長)は、シーテック(映像、情報、通信の国際展示会)でスティーブ•ジョブズのone more thingを真似してモバイル型ロボット電話RoBoHon(ロボホン)のプレゼンをしたそうです。実際見た訳じゃないけど、どんだけ罰ゲームなんだよって思いました。痛々し過ぎますよ。そもそも誰得なの?誰が欲しいの?税込みで20万超えてるんですけど。

    ドリフのいかりや長介ばりに

    ダメだこりゃ

    そう思いました。

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    2016年05月28日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    カネボウ、ソニー、東芝、三菱自動車などシャープを含め名門企業の凋落は何が起因か興味深い。シャープは、トップの器でない人間が権力を持ち、奢りとプライドから誤った判断をし、保身と責任回避でかじ取りを過ったことが最大の原因。どこも上に立つ人間の能力と器の大きさが重要で、自身の小組織にも当てはまる。それ以外にも、上に立つ者はエンロール力・リスクテイク力・細心配慮力を身に着けなければと痛感する。

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    2017年05月17日
  • 中国バブル崩壊

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    新聞社らしい 中国バブル崩壊の 概括的な解説。
    新書が 週刊誌のような時代になったことを痛感。

    バブルが終焉して、ソフトランディングするのか?
    ハードランディングするのか?
    日本のようなバブル崩壊するのか?
    中国のバブル崩壊が どのような影響がまわりに与えるのか?
    というような 編集がしてある。

    不動産バブルの終焉。
    たしかに ゴーストタウンや灯りのともらないマンション
    建設中止となった マンションなどがある。
    不動産バブルが 終焉したが、
    さて、ローンが返せなくなるような不況が生まれているのか?
    と言えば、そうではない。
    給料の上昇とローンの金利が同じくらいであれば、
    まだ 払うことができるでしょうね。
    中国は 共働き率が高いので、ローンに強いかも。

    たしかに 不動産バブルから 株式バブルをつくった。
    そして、株式バブルは 崩壊した感じがある。
    株式が なりたつ 風土が まだ育っていない。
    それにしても、中国政府の株式に対する不理解はひどいものだ。
    バブルリレーの行き止まり感が、海外流出なのか。

    問題は、銀行が やっていけなくなることだが、
    まだ不良債権が 表面化していない。
    貸し剥がしなどの動きはないなぁ。

    新常態 ニューノーマル
    中所得国の罠に中国が陥るのかどうかであるが、
    めざとく、賢い 中国人のことだから 生き抜くだろうと思うけど。
    共産党の采配の仕方。軍隊の不満。
    徹底した 大国主義が どこまで自覚できるのかですね。

    輸出から 消費に転換することが、
    どこまでできるのかですね。
    株や不動産に頼らない 富の形成の仕方が、
    今後の展開であるが、
    美味しいところは国営がとってしまっている。

    中国がこけたら、韓国、台湾がまず危なそうだ。
    そして、『資源国』オーストラリア、カナダなどが
    どうやって、脱出するのか?

    意外と日本は 高みの見物かも。

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    2016年05月05日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    実に興味深い内容ですねぇ。
    技術力のあるシャープ。しかし、営業力が弱く長年二流とされてきた同社が液晶テレビで一躍超一流企業となり、そして人事抗争により地に落ちる。
    マジでドラマにしてほしいような内容です。

    設備投資はキャッシュフローの中で済ませ、売上高の1割を超えない、というのがシャープの基本的な財務のルールだったそうな。しかし、そこは経営という仕事の難しいところ。失敗したから「身の丈にあった経営ができなかった」と言うが、成功してたら「イチかばちかの勝負に出た」となるんだろうし。
    まぁ、でも俗に言われているように1本足打法的経営は無理があったんでしょうね。同じ産業が延々花形であることは世の中ありえませんからね。

    やっぱり、、、、、ドラマ化きぼう♪小説でもいい、池井戸さんあたりに書いて欲しい。

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    2016年03月28日
  • 中国バブル崩壊

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     実のところ、中国はどうなの?という疑問に対してこの1-2年の動きを解りやすくまとめた本です。問題点を概観できます。
     『中所得国の罠』=低所得国から中所得国までは成長しやすいが高所得国に脱皮するのは難しい、ということ、に中国ははまり込むのか。
     統計に信頼性がないこと、法治国家とは言い難いこと、尖閣諸島問題など覇権問題が先鋭化していること、など中国の抱える問題点を多方面から浮き彫りにします。

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    2016年03月28日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    シャープ売却の記事は毎日のように出ているけど、こうなるまでの過程がここに記されていた。個人的な意見として、日本が真のグローバル社会になるためにはホンハイへの売却は間違ってなかったと思う。弱い企業は強い企業に食われるのはビジネスの世界では当たり前だ。それが当たり前のように国境を越えて買われ、売られすることが本来のマーケットの形だ。一方で日本の技術が流出したことについては残念だが、間接的には高い技術力がマーケットと合致できなかった技術者たちの責任でもあると思う。これから、シャープがどうなるのかは分からないが、また復活し、強い日本の企業として世界で戦えるようになれば嬉しい。

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    2016年03月23日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    この本を読んだ2016年3月の時点で(本の出版は2016年2月)、シャープの行く末は鴻海に委ねられたが、偶発債務が出てきたことで、まだ確定していないという状況にある。本書は、シャープが経営に失敗して内部から崩れていく様子を取材によって明らかにしたものである。会社が傾いた原因は、一時は成功のシンボルとなっていた液晶事業の不振、ことに堺工場などの過剰投資、にあるが、その判断に至る経営層の駆け引きが描かれている。

    もちろん、ここに書かれた人物評価は一面的なものではあるだろう。また、その行動評価は結果を見た後付けの評価であるかもしれない。それでも、その結果に対する責任は問われるべきではあるだろう。片山氏が社長に就いたのは、49歳の若さであったのは驚き。期待と不安は大きかっただろう。自分が学生のときの企業訪問で天理の研究所を紹介してもらったとき、TFTカラー液晶搭載の試作ノートパソコンの上でカラー動画が滑らかに動くのを見せられ、これからは液晶の時代だと説明してくれた方が言っていたのを思い出す。液晶の時代は確かに来たが、それが仇になり命取りとなったのは皮肉だ。そして悲しい。
    ただ、似たような事例は海外でもあり、NOKIAやKODAKもそのよい例だろう。企業が成長を目指して何かに賭けるのはそのときには合理的な判断である場合もあるだろうし、古典となっているクリステンセンの『イノベーションのジレンマ』にあるように既存顧客と製品を重視するという合理的判断が破壊的イノベーションによって致命的となることもあるだろう。企業のライフサイクルはもしかしたら個人のライフサイクルよりもずっと短くなっていくのかもしれない。企業が行う賭けや判断に個人の人生を同じようにかつ受動的に賭けてしまうべきではないのだろう。別の本だが、最近読んだ東芝から出た竹内健氏の『10年後、生き残る理系の条件』などで語られる話ももっと一般的な話になっているんだろうな。富士通の人事から飛び出した城繁幸氏の『「10年後失業」に備えるためにいま読んでおきたい話』という本も読んだ方がいいのかもしれない。

    第10世代のガラス基板を作れるのは今でも堺工場しかない、とか太陽電池用のシリコンを2008年に20年まで長期購入契約を結んだ後にシリコン市場が暴落した、など結果として大きな経営判断ミスが重なったが、成功と成長を積み重ねる中でシャープ経営陣の中でリスクに関する意識が弱くなっていったのかもしれない。設備投資はキャッシュフローの中で済ませ、売上高の1割を超えない、というのがシャープの基本的な財務のルールだったそうだ。結果論であることはわかっているし、当時に投資抑制の判断をすると批判や反発を浴びたであろうことは想像に難くないが、その受け継がれたルールを守っていればこのような破滅的なことにはならなかっただろう。そのルールの裏には、かつて行った人員整理をもう二度と行わないという昔のシャープの経営陣の想いがあることを考えるとなおさらである。

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    2017年04月23日