日本経済新聞社のレビュー一覧

  • 地銀波乱

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    地銀の支店は次々と閉店となり、有能な若手行員の多くが公務員の社会人枠採用で転職していく。将来性のある企業、個人は資金調達をクラウドファンディングにシフトしている。困窮している中小零細企業への融資は、銀行はもっぱら国や地方自治体の支援制度に乗っかったリスク回避によるお付き合いだ。事業者に寄り添うのは商工会議所任せで、ただ事務的にカネを動かすのみ。心底、地銀ってどうなるのと心配になる。この本で、地元の2行が取り上げられ、その実情を知るに不安は高まるばかり。完全民営化が震災で遠のいたとはいえ、民間金融になることに悩む商工中金までもが不正融資を行って日が浅い。存続できないものはしなくてもいいが、我がま

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    2019年06月13日
  • 限界都市 あなたの街が蝕まれる

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    職住近接主義&人混み嫌いの私といたしましては、申し訳ないですが都市圏でのタワマン乱立の意味が分からないわけです。
    本書を通じて、それがある意味利己主義の集積が生んだ歪みであることは理解できたものの、テレビで見る朝のラッシュ時の武蔵小杉駅の「外」の行列の異様な姿は、どう考えても、そこに並ぶ個々人の利己的な選択の結果とは思えず。不動産って不思議。まだまだ探求したい領域です。
    そして都市計画はやはり「民意を超えた意思」であり、今後はそれを是とする共同体しか生き延びれないのだろう。いち日本人としてこれをただ憂うのではなく、多くのフォロワーを生むであろう先進的な取り組みをサポートできれば良いなあと強く思

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    2019年03月23日
  • 限界都市 あなたの街が蝕まれる

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    少子化に伴い、住宅の空き家問題も増えつつある中、それに反して新築物件は増え続ける。人口の集中化に伴い、地域によってはアンバランスが生じ、行政も後手になるなど新たな問題も。また、マンションもタワーマンションの人気に伴い、国も後押しをする部分があるが、建設をすれば終わる話はなく、その後の維持も含めて考えなければ負の遺産的な物として増加が免れない。今良ければ良いという考えでは、結局後々の代が困る事を考えさせられる。

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    2019年03月21日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    シャープ関連のニュースを見る時、どうしてこのような状況になったかの背景がわかる。池井戸潤の小説のよう。
    これが悪いとネチネチと愚痴を言うこと、粗探しをして怒ることは日本企業得意だけど、じゃあどうすれば成果が上がるの?効率良くなるの?という部分、施策を考える部分は本当に下手くそだ。現実を見ないで根性論に持っていきがち・・・それでは企業は良くならないでしょって思う。

    シャープの経営に関しては、液晶事業に大型投資をしてしまったこと、工場を日本国内に作り垂直統合してしまったことが、最大の敗因であり、言い換えるとそこが取り返しのつかない失敗だったのだろうな。。。と。

    ビジネスだからこそ、大きくすると

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    2019年02月09日
  • リーダーの本棚

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    "50人の経営者や各種団体のトップが影響を受けた本をインタビューで紹介したもの。
    わが社の社長も登場。帝王学を読みたくなった。
    その他にも10冊ほど。"

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    2018年11月23日
  • 中国バブル崩壊

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    日経記者による最近の中国経済を分析した本。株、不動産投資や建設、製造、小売などの状況、貿易や金融政策に到るまで、さまざまな視点からの分析がなされており、参考になった。数値が明確に示されており説得力がある。大人数での担当制のため、内容の重複している部分もあった。
    「中国全体の債務は07年の7兆ドル台から、14年には28兆ドル台へと膨らんでいたが、今や50兆ドル台とGDPの3倍。財政赤字も急膨張した」p10
    「(中国株式市場は、個人売買が6~8割と圧倒的に高い)年金制度の整備遅れから年金資金を運用する投資顧問会社や信託銀行のような機関投資家が十分育っていない。中国政府が外国人の中国株売買を原則禁

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    2018年10月24日
  • リーダーの本棚 決断を支えた一冊

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    日経新聞の土曜日朝刊に「リーダーの本棚」という記事が月2回掲載されています。
    経済、政治など各界トップが推奨する本を、まつわるエピソードを交えながら紹介するという、本好きにはたまらない企画で、私も楽しみにしている記事です。
    2016年に、それまでの記事を元に書籍化され、本書はその第二弾となります。
    さすがに各界トップの方々だけあって、高校や大学生の頃から、よく本を読んでいた方ばかり。みなさん共通しているのは、人生の節目や壁や溝に向き合った時、本を頼りにしているということです。
    とはいえ最後に決断するのは自分自身の意思によるもの。そういった力強さも読書によって培われるものだと、改めて思いました。

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    2018年10月14日
  • 免疫革命 がんが消える日

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    人間の体は、約60兆個の細胞からなる。この細胞が日々、細胞分裂を繰り返すことで人間は生命を維持できる。毎日 約1兆個の細胞が生まれる。
    日本では、毎年100万人がガンと診断され、そのうち35万人が死亡する。
    そのガンは、本当になくすことができるのか?

    京都大学 名誉教授 先進医療振興財団理事長 本庶佑らが開発した。
    小野薬品が、ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)と共同開発した オブジーボ(一般名 ニボルマブ)2014年9月に医療現場に登場した。
    小野薬品は、2015年3月期で、1357億円。武田薬品工業は1兆7千億円。
    それは、一人当たり年間3500万円かかる薬価(公定価格)が高いことで

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    2018年07月12日
  • リーダーの本棚

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    主に経営者たちがリーダーとしてどのような本を読んできたかを紹介。個々人のエピソードと読書遍歴はなかなか面白い。

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    2018年06月03日
  • 日経業界地図 2018年版

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    充実したデータ集。空いた時間にパラパラとめくるだけでも、自分の知らなかった日本の業界状況を知ることができる。

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    2017年10月02日
  • 中東崩壊

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    もちろん新聞の国際面をきちんと読み込んでいればこの手の本も必要ないのだけど、こと中東情勢に関してはいかんせん地理的に遠いうえ状況は複雑さを増すばかりで、少し気を緩めるとすぐに「あれ、エジプトの大統領ってモルシじゃなかったっけ?」とか「シリアの宗教的マジョリティってシーア派だっけ、スンニ派だっけ?」ということになってしまう。一度情報を再整理する意味でも、どこかのタイミングでこういった「まとめ本」に目を通すのは有益だと思う。歴史、対外関係、国別の内情等の複数の切り口から中東情勢が解説されており、決して深みはないものの簡潔にまとまっており大変読みやすい。

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    2017年06月11日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    日経新聞の取材陣による、経営者にスポットをあてた、シャープ崩壊までのルポ。
    淡々と述べられているので、事実関係を把握するためには、お勧めの書である。
    そして、決して誰が悪いというものでもなく、ある意味歴史の必然かもしれないと感じた次第。
    鴻海の傘下に落ち着いたこれからのシャープの行く末が楽しみです。
    本書に記載されている様に、ウルトラCで今は日本電産に在籍している片山氏が復帰したりして。

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    2017年05月07日
  • 中東崩壊

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    そもそも中東とはどこを指すのか、どうして中東がこれほどまでに混沌とした状況となっているのかが分かりやすくまとめられています。
    911後のイラク戦争や独裁政権を退陣させたアラブの春について何となくは知っているけどその背景やそれらがもたらした影響についてよく分かっていないという人にお勧めです。
    読んでいて出口の見えない閉塞感に気持ちが重くなりましたが…。

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    2017年04月17日
  • リクルート 挑戦する遺伝子

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    ネタバレ

    「目的」
    入社年になり、リクルートのこれからの目標とそれに対する課題、ひいてはどのような人材が求められるかを考える為に読んだ。
    読む前の考え方はIT化のシフトが大きい為、エンジニアとそれらを既存の営業組織と結びつけるディレクターの仕事が重要になってくると考えている。

    「まとめ」
    財務情報や事業会社インタビュー、歴史などを踏まえてリクルートの今後の目標と現在地について整理する。

    大きなトレンドとしては”IT化”と”グローバル対応”の2つ。
    リクルートが培ってきた”起業家精神”、”当事者意識”、”個に期待し合う文化”を残したまま次の社会に対応できるようにいかに企業を大きく、人を育てていくかが課

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    2017年01月21日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    流石日経新聞というべき、骨太のシャープ崩壊のドキュメント。
    メーカーの立場から言わさせていただければ、液晶やプラズマなどのパネル投資をSamsungを引き合いに煽った新聞が何を批評するか?と思わんでも無いですし、為替は読めんよなーとも思うけど、プラズマで死んだパナソニックが復活している以上、シャープの経営に瑕疵があったのも確かなのでせふ。

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    2016年12月14日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    ホンハイ出資前のH28年2月に出された本。
    社長がこんなに血縁関係多い人がいたことに少し驚いた。
    太陽電池事業の赤字の要因が、割高なシリコンの長期調達契約ということに驚いた、いくらシリコン不足だったとはいえ、ヘッジ率を抑えなかったのか?と思う(結果論かもしれませんが)
    しかもトップが赤字事業の要因をつかめてないなんて…。

    読んでいると、ガバナンスの問題も大きかったように思います。

    あと、調子が良かった時代は、天理の研究所が頑張ったことが書かれており、女性が3割在籍、男女徹底平等、机も手裏剣状に配置など、コミュを促す仕組みあり。

    シャープペンシル、電卓、両開き冷蔵庫、オーブンレンジ、液晶ビ

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    2016年12月06日
  • 中国バブル崩壊

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    中国バブルについて知りたくて読書。

    2015年10月発売の本なので情報が新しい。今後、参考になりそうなキーワードも豊富で重宝しそう。

    主に日本経済新聞の記者が執筆しているので中国経済、現状に疑問符をつけて否定的に伝えている。

    最後の中国依存の韓国、台湾という章は勉強になった。

    本書発売から1年、中国経済の減速はさらに鮮明になり、日本のインバウンドを当てにして特化した業種は早くダメージを受け始めている。訪日中国人、外国人だけに依存するのは高リスクなのは間違いなし。

    中国が今後さらに経済が低迷すると政治闘争が激しくなり、内外へ強権的な政策が増えると思われる。その前に日本企業は、よりベトナ

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    2016年08月17日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    ネタバレ

    こんなん書いてええんかー、って内容多数。
    信憑性不明。

    ・シャープとサムソンが結んだ資本提携の内容に複写機事業売却に関する優先交渉権の件が。。。

    ・2013年大型増資(新株発行)は東京オリンピックの神風によるもの。東京オリンピック開催決定による株式相場の上昇が無ければ銀行が首を縦に振らなかった。へー。

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    2016年08月11日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    シャープと言えば、シャープペンシルを発明いた会社として有名かと思いますが、液晶事業が大当たりして「液晶のシャープ」と言われるようになるまではソニーやパナソニックの後塵を拝する1.5流の家電メーカーというのがボクの印象です。
    しかしながら、液晶テレビ以外にも、電卓(1964年)、オーブンレンジなど世界初の製品を世に送り出してきた企業だったりしています。米電気電子学会(IEEE)から技術分野の歴史的な業績をたたえる「IEEEマイルストーン」に電卓、太陽電池、14インチ液晶モニターの3つの製品が選ばれていて、この賞を3度も受賞するのは日本企業として初めての快挙だそうです。
    シャープは、世間(ていうか

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    2016年05月28日
  • シャープ崩壊--名門企業を壊したのは誰か

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    カネボウ、ソニー、東芝、三菱自動車などシャープを含め名門企業の凋落は何が起因か興味深い。シャープは、トップの器でない人間が権力を持ち、奢りとプライドから誤った判断をし、保身と責任回避でかじ取りを過ったことが最大の原因。どこも上に立つ人間の能力と器の大きさが重要で、自身の小組織にも当てはまる。それ以外にも、上に立つ者はエンロール力・リスクテイク力・細心配慮力を身に着けなければと痛感する。

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    2017年05月17日