無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
創業者が去り、創業期を知るメンバーが去り、生え抜きのサラリーマン経営者達がトップに着き、自らの虚栄心を目的とした近視眼的な施策を続けた結果、崩壊した。ありふれた事柄だが、これが大きな規模で起こったというのが本書を読んだ印象だ。
持論だが、世間で最盛期と思われる施策は衰退を招くものが多いと思う。
「液晶のシャープ」しか知らない世代であるし、それ故に「強いシャープ」のイメージが強く、当時の凋落に際しては「まさか…」としか思えなかったが、少しだけ謎が解けたように思う(本書の内容が正しいかは分からないが)。
積読本だったが一気に読んでしまった。
Posted by ブクログ
未だに危機から脱しきれない株式会社シャープ。複数回のリストラ、本社売却、鴻海との提携を経たものの、明るい兆しは少しも見えない。ロボホンなんぞ作っとる場合か。
ここまで悪化する事態が長引いている理由は本書を読んでよくわかった。ズバリ、シャープには創業一族を除いて、まともな経営トップが現れていない。リーダー不在、そのことに尽きる。
「液晶のシャープ」と呼ばれた全盛期からすでにその徴候はあった。社長、副社長、前社長の3人が思い思いに経営し、投資する。それは3本の首からビームを出す怪獣キングギドラに例えられた。彼らキングギドラが互いに疲れて、退くも、その後はビームを出す能力すらないワンポイント社長が1年間在籍。そして、現在の社長、高橋興三。今のところの彼の業績は自分の仲良しグループだけを残し、役員から一般社員まで幅広くクビを切ったことだけだ。
崩壊するのも当然という現在進行中の組織を、責任者をはっきりと名指しで、記した取材録。著者が「日本経済新聞社」だからこそ書けた暴露本だ。
Posted by ブクログ
シャープが液晶への大型投資を始めるのは2000年代前半である。2004年1月に亀山第一工場が稼働する。続けて2006年8月には亀山第二工場を稼働させる。大型投資は、これで終わらず、2009年10月には堺工場を稼働させる。
この投資は、はじめはうまくいった。亀山第一工場稼働前の2003年度のシャープの連結営業利益は、1,217億円。それが、以降、1,510億円、1,637億円、1,865億円、1,837億円と成長していく。ところが、液晶の需要が落ち込んでいった、2011年度の営業利益はマイナス376億円、12年度はマイナス1,463億円。2013年度は一息つくが、14年度はマイナス481億円、15年度はマイナス1,620億円と落ち込んでいく。その後、シャープは台湾資本の鴻海に買収されてしまう。
「亀山ブランド」として、日本国内に製造拠点をつくり、液晶技術を囲い込み、台湾・韓国勢に打ち勝っていくという、シャープの液晶事業の戦略はうまくいかなかった、ということである。
ただ、本書は、この戦略がうまくいかなかった原因は突き詰めて分析していない。むしろ、経営陣の内紛を描き、シャープがこのように凋落したのは、液晶に関する戦略的判断の間違いと同時に、経営陣が一枚岩になれなかったためである、としている。それはそれで正しい分析であろうが、もう少し戦略分析の部分を詳しく読みたかった。
Posted by ブクログ
経済誌かなんかの書評で読んで知ってから積読。
2016年にシャープが鴻海に買収された直前まで、シャープの転落の様子を日経の番記者が描く。
大叔父がシャープの電器屋だったし、仕事でも多少絡んだこともあるので、比較的好きな家電メーカーではあったシャープ。でも、書かれている内容はまるで日曜劇場のドラマに出てくるようなドロドロ話。こりゃダメだな。
途中出てくるJDIや東芝が今でも迷走しているのを見ると、鴻海に買われてよかったんだろうなと思う。確かに日本人としては微妙な気もするけど、海外で仕事をしている身からすると、資本の国籍で今更選り好みしてもって気もするし。
Posted by ブクログ
シャープ関連のニュースを見る時、どうしてこのような状況になったかの背景がわかる。池井戸潤の小説のよう。
これが悪いとネチネチと愚痴を言うこと、粗探しをして怒ることは日本企業得意だけど、じゃあどうすれば成果が上がるの?効率良くなるの?という部分、施策を考える部分は本当に下手くそだ。現実を見ないで根性論に持っていきがち・・・それでは企業は良くならないでしょって思う。
シャープの経営に関しては、液晶事業に大型投資をしてしまったこと、工場を日本国内に作り垂直統合してしまったことが、最大の敗因であり、言い換えるとそこが取り返しのつかない失敗だったのだろうな。。。と。
ビジネスだからこそ、大きくするという考えは必須だと思うけど、今の世の中国内にのみフォーカスを当てて、日本しか見てないと、海外で大きな変化(ここでは中国、韓国との価格競争)に対応できない、つまり競り勝てないと終わりなんだなってことが良く分かる。
失敗としては、良い事例として評価されるだろう。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用