日本経済新聞社のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本経済新聞の記事を再構成したものなので、日経を日頃読んでいる人にとって特別な新鮮味はない。ただ、その総括としてのものである。
足下、地銀が置かれている状況の報告である。スルガ銀行から見える苦しさは普く地銀に共通するものだと言えるだろう。
以前、地銀に籍を置いていたものとして、現在の苦境がこれほどのところにまで至るとは驚きと心配の思いがある。個人的には、地銀と信金の業務、マーケットが統合されていくことが今後の地域金融の生きる道だと考えている。地銀は行き場を失ったが、コミュニティ金融は必ず必要である。上場会社である必要があるのだろうか。
銀行の組織能力と信金の草の根営業力を統合して、新し -
Posted by ブクログ
ネタバレ大きな成功体験が企業を、人々を変えてしまった。驕れるものは久しからずということか。
シャープ贔屓だったこと、自身に近い業界の話であることから手に取りました
さっと読む限り、4代町田社長、5代片山社長の責任が大きいと
勿論、経営者としての責任は重大で当時の液晶偏重過剰投資が致命の失策なんでしょうが…
(しかし、そもそも4代5代にて液晶で一山当てなければ、この時代に生き残れたんかね?)
そこからの人事抗争の話は一面的な見方なのではないのかな~
新聞社らしいコメント切り取りの浅薄な本にも感じさせてしまうね
結局のところ経営者の器を持つ者が現れなかった(居なかった)ということだろう
自由闊達に面 -
Posted by ブクログ
日経お得意の内実ドキュメンタリー記事をまとめて書籍化したもの。
いつもながら、よくもまあ実際その場にいたかのようなしたり顔の文章を書けるもんだ、と半ば感心、半ば呆れてしまうが。
今年(2016年)2月くらいまでの時点での出版なので、ちょうどホンハイの出資を受けて傘下に入るか、産業再生機構の支援を受けて実質国有化されるかの決断を迫られているタイミングで本は終わっている。
その後すったもんだの挙句、ようやく先日ホンハイからの株式代金払込みも完了して新経営体制がスタートしたのは衆知の通り。
副題に「名門企業を壊したのは誰か」とあるが、シャープが傾いた原因として、液晶事業への過剰投資とそれに続く経 -
Posted by ブクログ
2018年1月末までのところでの仮想通貨の状況を、主に時系列的な動きに沿って解説している。新聞記者の取材をもとにしたテーマから様々な動きの一端を知ることができる。
これ一冊を読んでみてそれなりの情報を得ることはできる。ただ、まだなにかぼんやりとして目の前が晴れない感覚が残った。
日本では「仮想通貨」と呼んでいるいるものを、英語圏では「暗号通貨」と呼んでいる。この呼び名の差異は何なのか、そういう点にも意識を向けてほしい。少しの表現の違いと言えばそれまでだが、このような黎明期にあっては無視できないことではないか。定義が定まっていないものを対象にしているからである。
これらの通貨と呼ばれるも