日本経済新聞社のレビュー一覧
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大量雇用で経済全体の生産性を上げ、その果実を賃金上昇の形で行き渡らせてきた工業化社会。富の源泉がモノから情報や知識へと移り、人々が豊かさを手にする方程式も狂い始めた。
経済指標となるGDPもその限界を迎えている。国力を測る取組は17世紀の英国でスタート。かねてより専業主婦の家事労働が計上されないなどの欠点が指摘されていたが、モノの生産量の指標に過ぎないGDPは、無料の情報のやり取りが主となる時代に機能不全に陥っている。もはや橋や鉄道が進化していく時代ではない。コミュニケーションや情報のやり取りが容易になっていく時代。富をどう活用し、コミュニケーションをどう幸福に変えていくかが問われている。
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Posted by ブクログ
【感想】
翌年の展望について、毎年日経新聞社が出版している本です。
ただ本書に関しましては、20年9月に出版されたものですので、コロナワクチンの事であったり第3波・第4波については書かれておらず、またアメリカの大統領選挙の結果についても書かれていませんでしたので、展望としてはやや的外れ気味かも・・・笑
僕がこの本を読み終えたのが2021年2月頃でしたが、その頃と比べてもかなり世の中は変化があったような・・・
そう考えますと、「トレンド」というのは本当に速いスピードで変化しますね~・・・・・
また、安倍総理辞任というトピックから、アベノミクスのレビューについても詳しく触れられていた。
アベノミ -
Posted by ブクログ
2020年代の世の中を振り返り、そこからこの2021年に考えるべき課題や論点について、日本経済新聞の記者の方々等が述べられています。どうしてもコロナに目が行きがちな世相ですが、その実態についても、またそれ以外に注意しなければならないことについても、一通り網羅することができるのではと思います。政治、経済について、昨今の混乱に乗じるような動き、混乱で見えなくなってしまっている重要な決定など。また新しい経済の動き。これから大きな話題になろうというものについて知ることができます。好評シリーズの本書ですが、読むと10年後の世界が今とは違うものになっていることについて考えさせられます。
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Posted by ブクログ
新年最初の読書。
一年前の状況なので、今はもっと状況は進んでいるので続編をみてみたいが、確実に変化し始めている。HVからEVが今後の主流となる可能性は高いが、車だけでなくインフラを含めたシステムの変化を今後注視して、楽しみながら変化をはじめとする見ていきたいと思った。
とにかく、自動車部品の部品数が三割減るインパクトは大きいし、さらにバッテリーが固形化され量産されるのは時間の問題なので、進化のスピードにトヨタがついていけるか?全方位型のトヨタと集中のテスラ、Google等、集中型の方が強いと思うが、どうなるかこれも楽しみ。
ところで、水素自動車はどうなるのか?
この三つのポイントを学んだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレファクターX=カイシャ?
2020年夏のボーナス前年比95%
金融機関のバックアップ維持力
66兆円の国債
日本に希薄な科学と政治の接点
国際金融都市東京
国民の生活レベル向上
香港の敵失、家賃の安さ、観光、文化、気候、食
税率高さ、役員報酬二重課税
無形資産 =特許やソフト
GAFA有形資産はトヨタの3分の1以下
MS 5.2兆円、トヨタ2021年から
国内トップ=キーエンス
テスラ 特許無償公開 知財=ブランド、イーロンマスク
生き残りの条件
逆境に立ち向かう企業 キーエンス、SMC、
社会に役立つ企業 テルモ、エムスリー
グローバル化企業 シマノ、
ジ -
Posted by ブクログ
シェアリングビジネスや無料でのビジネス、マッチングサービスなど今までになかった新しいビジネスが次々に生まれるネオエコノミーについてまとめた一冊。
MaasやVRなどデジタル化が加速する中で今の世界の現状を本書で知ることができました。
モノの所有や定価という概念がなくなり、経済の停滞が鮮明化してくる中で無形資産がますます重要視されていることやその中からGAFAが台頭していることを感じました。
あとネオエコノミーによって今までにない概念も生まれてきており、その恩恵を受けている方を臓器提供の現場から知ることもできました。
今までGDPで見ていた経済成長も頭打ちとなり、新しい見方が必要になっている -
Posted by ブクログ
日経新聞が膨大な社会保障に巣くう無駄遣いに独自分析でメスを入れ、2018年11月から2020年3月にかけて、シリーズで掲載した記事をベースに書かれた本。
紹介されている内容の中で目に止まった点をまとめておく。
・アンチエイジングに効くからと通院して薬をもらうなど、市販品があるのに、安い公的保険を使う
・フランスでは処方薬の価値や重要性に応じて自己負担率を変えている。日本でも効果が乏しいものは保険の対象から外し、効果が明確なものに財源を振り向けるべき。
・広域抗菌薬の念のための処方が耐性菌の発生を招くなど無駄遣いのみならず、弊害招くことも。
・診療報酬水準の高い急性期ベッドが過剰で入院も長引きが -
Posted by ブクログ
特に著者がいて考察を書いた本ではなく、日経記者がそれぞれAIに関する取材をした記事を再編集した本。
だから内容こそ細切れではあるが、それぞれ最先端の識者が登場し、AIに対する意見を述べているのは、AI全体を俯瞰する意味では読みやすい。
ポジティブ意見もあれば、裏返すようなネガティブ意見もあったり。
技術がここまで進化している、という話もあれば、技術的な限界がここにきている、という話もある。
そういう意味で、AIの最新トレンドを色眼鏡無しで見ることが出来る。
サクッと読める本なので「なるほどねぇ」程度の理解でいいと思う。
法改正も含めて、AIの扱いについてはまだまだ課題が多い。
やはり、自分がど