神奈木智のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仇花シリーズ第二弾。
前作で思いを寄せ合った骨董商・久弥と男花魁・佳雨の約1か月後くらいからの話。
佳雨付きの新造・梓の突出しの相手に久弥という話が出てきて、本当の恋に溺れて艶やかになっている佳雨の揺れる心と、花魁の間夫となり嫉妬の狭間に揺れる久弥。
『百目鬼堂』から紛失した骨董5つのうち、花瓶の行方と河岸遊女の連続する自殺という事件が絡んだ作品。
佳雨の水揚げをした鍋島義重の態度が今回も凄い。
抑えようとしても恋に浮かれてしまう佳雨をやんわりと“花魁”としての矜持へと戻させている。
「嘘でも妬いてみせなければいけなかった」とそれを察する佳雨もすごい。
そんな風に花魁と客を書き出す神奈木先 -
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Posted by ブクログ
二宮悦巳さんのカバーイラストがきにって購入した本です。
チェロを抱えた少年の後ろに、後ろ姿だけの男性が二人。扉イラストは、後ろ姿だけの男性の一人と思われる白シャツ姿の人が覗き込むようにチェロを弾く少年を見ているものと、もう一人の男性と思われるスーツ姿の人と窓辺の少年二人。これだけで四角関係を想像してしまいます。そしてプロローグは5歳の時の主人公。「再会もの」+「あしながおじさんもの」だと、冒頭から話の展開を予測しながら読んでいくと、そんなに単純な流れではなく、ひねった筋の流れに引き込まれるようにして読みました。奏都と理多、チェロをピアノをそれぞれ専攻する音楽高校生の友情もいい。