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佳雨は色街屈指の大見世『翠雨楼』の売れっ子男花魁。馴染みであった百目鬼久弥に恋し、今は想いが通い幸せをかみ締める佳雨だが、幸せの深い分だけ不安にも駆られる。そんな中、楼主から佳雨が可愛がっている梓の水揚げを久弥に頼めないかと言われ、悩みながらも佳雨は久弥に頼むことに。男花魁として生きる以上は避けられぬ運命に佳雨と久弥は……?
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Posted by ブクログ
仇花シリーズ第二弾。
前作で思いを寄せ合った骨董商・久弥と男花魁・佳雨の約1か月後くらいからの話。
佳雨付きの新造・梓の突出しの相手に久弥という話が出てきて、本当の恋に溺れて艶やかになっている佳雨の揺れる心と、花魁の間夫となり嫉妬の狭間に揺れる久弥。
『百目鬼堂』から紛失した骨董5つのうち、花瓶の行方と河岸遊女の連続する自殺という事件が絡んだ作品。
佳雨の水揚げをした鍋島義重の態度が今回も凄い。
抑えようとしても恋に浮かれてしまう佳雨をやんわりと“花魁”としての矜持へと戻させている。
「嘘でも妬いてみせなければいけなかった」とそれを察する佳雨もすごい。
そんな風に花魁と客を書き出す神奈木先生が更にすごいと思いました。
女として、駆け引きが大事な時があるものですが、こんな駆け引きが書けるって作家の先生はリアルでも恋愛を始め人間関係の機微には強いのだろうなぁと思わせる一文でした。
本来、切ない話であるはずなのに、湿っぽくないのは佳雨の持つカラリとした性格なのかなと思いました。
Hシーンは少ないです。しっとりしてますけどね。
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