浅野りんのレビュー一覧
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ようやく収まるべき所に収まった和と佳乃子、そうして行うは周囲への感謝と報告か。中でも佳乃子が美弦への報告を第一にするのは印象的だったなぁ…
一時は和を巡ってピリピリした空気を放つ事はあれど、仲の良い友人として過ごしてきた二人。それだけに佳乃子は様々な想いを込めて美弦に報告したかったようで
……そこで妙なトラブルに巻き込まれた上で妙な勝負をする事になったのは本当に妙な展開だと思うけども!いや、あれは鷹辻のナイスフォローか?あの勝負のお陰で美弦は正面から佳乃子にぶつかれて、佳乃子は正直に自分の気持ちを発せられたのだから
次は和が佳乃子の実家へ挨拶に行く番が描かれた97話
松風家に和の人柄は知られ -
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草護の告白を契機に揺れ動く和と佳乃子の心情、特に和の方は影響が大きいようで
前巻の見合い話の件にて、佳乃子はいつまでも今の関係が変わらないなど有り得ないのだと思い知っていたけど、草護の告白に拠って今度は和がその感覚を思い知る事になったようで
今の和は佳乃子とただの友人でしか無く、彼女の決断を決める立場でも彼女に近づく男を止める権利もない。全ては和の知らぬ場所で進展するに任せるしか無い
そう思っていただけに、和が自ら草護と佳乃子がお茶している場に乗り込むとは思わなかったなぁ。しかも、その時の反応で既に草護は和をライバル視していると知れたのも意外だった
恋の鞘当はとっくに始まっていたようで
ただ -
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前巻にてちらっと有った佳乃子へのフリを受けてか、今巻は彼女をピックアップした話が目立ったね
元々は和を追って京都に居着いてしまっただけだった。
でも2年も京都で過ごしてお茶の資格も取った。彼女は何となく京都で過ごしているだけの人ではなくなった。だから佳乃子が京都で培った人脈や経験から頼りにされるのはもしかしたら当たり前の話で
前巻で和指名の仕事が描かれた事を考えると、続く形で佳乃子指名の仕事を描かれると何だか繋がりみたいなのを感じてしまうね
ただ、そこまで己の仕事を確立した自覚を持っていない佳乃子には重圧なわけで
けれど、そこで周囲の人の助けを借りつつも、己の遣り甲斐を手探りするように相手 -
Posted by ブクログ
中学って小学校とは雲泥の差くらいに先輩後輩が意識され始める環境なわけだけど、文化祭というイベントを通し、もうすぐ引退してしまう3年生の苦労を少しでも軽減しようと無理に頑張ろうとする一果達1年生組の様子は微笑ましいなぁ
でも1年生なんて様々を学び始めている途中だから、無理をすれば形に現れる
それを察して、というか茶道部の伝統として3年生や顧問が「ほどらい」という教えを授けてくれる流れは良いね
全てを満足に整えるのではなく、欠けている己や欠け行く季節を楽しむ。こういうのも風情があると言うのかな?
それはそれとして、「泳いでる魚」というお題でたい焼きを描いてしまう和にちょっと笑ってしまった。流石 -
購入済み
心が洗われる
毎巻思いますが、読んでて心が洗われるようです。他社の有名作品からの引用ですが、「子どもの言葉で人生が変わる」ってのはこんな感じなのかなぁ、と一果たち中学生組のやり取りを見て思いました。
佳乃子の話とか少しずつ関係性の変化を感じさせるセリフもあったりで先が楽しみでもあり、今のままの関係性で仲良くやってるところもまだ見ていたい気持ちもあります。
美弦ちゃん関連の話もまた見たいですね。 -
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和達と再会できたけど、居場所を持たないが故に曖昧な部分が有る巴。そんな彼の足場硬めと言えるエピソードがこのように温かみ有る形で描かれるとは
一度は巴自身が自分の居場所ではないと捨てた場所。だからか、巴の振る舞いから 余所余所しさが捨てきれないし、義父・義弟との距離も有る。一度生じた穴は簡単に埋められない
…と思っていただけにあのような力技で強引に埋めてくるとは思わなかった(笑)
いや、わざとらしい強引さだから逆に義父達の想いを汲み取れるという事だろうか?
頓珍漢で調子を外した状況。それでも精一杯を籠めただろう「おかえり」の温かさにはじんわりと来てしまったよ…
一方で落ち着くべき処という話