あらすじ
父入院の報を受け、10年ぶりに京都の実家へと帰ってきた納野和。父に代わり、実家が営む和菓子屋・緑松を継ぐと意気込む和だったが、任されたのは店ではなく、跡継ぎと呼ばれる少女・雪平一果の父親代わりで…。
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Posted by ブクログ
カバーのイラストがとても可愛くて、
手に取りました。
和菓子にまつわるどんなお話なのかと思いながら
読んでみると、職人の家の伝統と今の時代の生活を
とてもバランスよく見せてくれる物語でした。
和三盆の落雁が大好きな私には、
顔がほころんでしまうシーンもあり、
一冊とおして共感できるところが多かったと思います。
とにかく絵がきれいで見やすいので、
年齢性別問わずに受け入れられる一冊だと思います。
匿名
ほんのり〜
この作品もアニメから入ったのですがイイ!和のノッブボイス想像しながら読むとほんのりします。和菓子好きなので、余計に楽しめます。組長娘と世話係とか好きな人は好きな作品かと思います。(違ったらごめんなさい)
アニメから
アニメから入りました。心温まる物語で読み心地がとても良い。和はとても良い主人公だと思いますし、そこから広がっていく人の輪。これからどうなっていくのか実に楽しみです。
Posted by ブクログ
アニメの影響で原作を買ってしまった…。ついこの間までアニメを見ていたせいで序盤のツンケン度合いの高い一果はインパクト大
10年続けたバンドは突如終わり、店を継げと誘う手紙は勘違い。いわば和は目的を見失ったかのような状態。そんなフラフラした彼が関わる事になったのが小学生ながらに和菓子屋の跡継ぎと目される一果ですか
一果は和の対極にいるかの如くしっかりした小学生。でもそのしっかりさに何処か脆さが見えるのは印象的
小学生が和菓子屋の跡継ぎだなんておかしな話だし、父探しにおいてもギターを背負ってれば追ってしまう危うさも有る。そもそも彼女がこだわる「責任」という言葉は強いけれど同時に弱さでも有る
水と油のような二人。だからこそ一緒の存在として混ざり合わず、反目しつつ隣合える面白さがそこに有る
富紀は和に一果の親代わりになって欲しいと頼み込むけれど、一果に嫌われている和がそのような役目に就けるわけがない。彼に出来るのは力が入りすぎている一果に別の遣り方があると示してやることだけ
それが最も象徴的に現れたのが駅前でおまんじゅうを売るシーンだね。真正面から買って下さいと言っても誰も見向きもしない。搦手として目立つ格好をして売り文句を重ねれば人は集まるしまんじゅうは売れる
和が一果に示したのはそういう遣り方
これは別の面で考えれば、「店を守る」行為を単純に継ぐ事に限るのではなく、継ごうと頑張っている一果の助けになる事で店を守る搦手を採っているとも言えるのだろうね
ただ、そうだとしても和は一果に嫌われ過ぎというどでかい問題は残るわけで。これ、相性が悪いだけなら仕方ないで済むけど、原因の大半がちゃらんぽらんな和の姿勢にあるのだからしょうもない
でも、そういった和の姿勢も単純に彼の資質に問題が有ると片付けてしまうのではなく、彼自身も店との接し方に迷う過去が有ったと示しているのは作品が持つ優しさが現れているような
和はそれを「逃げた」と受け入れた。一果はそれを「無責任」と突き付ける。捉え方が異なる二人の溝はまだまだ大きい
本作は和と一果の触れ合いが中心となるけれど、二人が関わる周囲にも魅力的な人物が沢山いるね
家や兄貴からの逃げ場を求め女装を始めてしまった咲季、共働き家庭で弟たちの面倒を見ながら音楽を求めた美弦、ちょっと素直になれなかっただけで和との繋がりを失ってしまった佳乃子
また、そういった人物たちの想いを和菓子が優しく彩っているのも良い構図
アニメとは印象が異なるシーンも有れば、印象が補強されるようなシーンも有る。原作は原作でまた別の楽しみ方ができそうだ
何はともあれ、和をゴミ虫を見るかのよう目で蔑む一果の視線はちょっと癖になってしまいそうな個性があるね(笑)
Posted by ブクログ
浅野りん先生最新作は、和菓子!!
嬉しいです!大好きです!
表紙カバーも落ち着いた緑と紙の手触りが良い感じでとても嬉しく、にまにまと読みました。
主人公の和さんがまた良い味出してます。
こういう人が身近にいたら、もしかしたらちょっといらっとしますかね?
でも、明るくて優しくて、憧れます。
この優しさが浅野りん先生の世界だなぁって、にこにこ。幸せ。
和さんの修行の行方、一果ちゃんのパパの行方、いろいろ続きが気になる1巻。
2巻の発売が今から楽しみです♪
Posted by ブクログ
京都の和菓子屋さんのお話。実家を飛び出して10年、戻ってきてみたら、跡取り候補(10歳)の女の子が。訳ありやし、なかなか懐いてもらえんしで大変やなぁ。美弦ちゃんのエピソード好きやわ。和もええとこあるねんけどなぁ。