阿久津聡のレビュー一覧
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この本を読めば、ブランド構築に必要なことを網羅的に把握できると思う。
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ブランドは“資産”である。
魅力的なブランドビジョンを掲げ、その価値観を組織自体が体現し、模範可能な機能的便益だけではないMust haveのブランドを目指す。イノベーションによって生まれたブランドは、新たな枠組みを作って差別化して守らなければならない。
顧客のスイートスポットを考慮したアイディアを、デジタル技術を利用して柔軟な一貫性を保ちつつブランドを構築する。その際、社内ブランディングが有効になる。
構築したブランドは、他社との関係にも常に目を張りながら、活気を与え続ける必要がある。
さらに、各ブランド -
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Aaker教授がManaging Brand Equity を出してからかなりの歳月が経つ中、本人もそれが現代の実情には合っていない事を認めており、誠実に読者に対して新しい論文を読むように諭している。本書は、同氏のHBRなどに掲載された新しい論文集である。同氏が言うように、過去の著作を読み返すよりもこちらを読んだほうが時間の節約にもなる。
社会的便益などは、以前は概念として提示されていなかったと思うが、これも現代のブランド戦略では不可欠な要素だろう。このブランドを買う、または使う人達はどういう集団の仲間である、という帰属意識をもたらすものである。自己表現的便益と似ているが、さらにそれを集団ま -
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ネタバレチェック項目13箇所。日本人の場合は、まずどこの人間かで「和」の人格が規定される、その人がどんな組織の「和」を担っているかで、向き合い方も大きく影響されてしまう。テレビ自体はそんなに変わっていない、変わってしまったのは、「おもしろいと感じあえる人たち」とのつながりの登場だ。2005年、「これから5年後に、日本で一番人気になるのは、秋葉原に小劇場を構える女の子たちになるよ」と言ったところで信じられただろうか?秋元康・・・「企画やプランニングで一番重要なのは、真っ先に自分がおもしろがれること」。ソーシャルメディアとは、「自分発の人間関係の増幅装置」である、求められるのは常に一人称の「個」の気迫。A
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日本には欧米と異なった和のソーシャルがあるとして初音ミク、AKB48、ニコニコ動画などの実例を挙げて説明する。一方、経済も農業経済から始まり産業経済、サービス経済そして、経験経済と進化してきたがそろそろエキスぺリエンス・エコノミー(経験経済)も過剰感や抵抗感を生み出してきたとき、次の経済をソーシャルエコノミー(共創費経済)として、和のソーシャルをいかにしてオウンドメディアなど自社のマーケティングに活用するかを指南する。
企業と生活者の価値共創などはとても素晴らしい方向性だと思う、だがしかし、価値とは何かを考えると幾分複雑な気持ちになる。そこに協調性の高い和のソーシャルを巧みに使ったマーケティ -
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この本は、マーケティングの全体像を順番で理解するための入門書としてとても分かりやすい一冊です。
マーケティングは思いつきではなく、
①分析 → ②狙いを決める → ③商品を設計する
という流れで進めるものだと整理されています。
まず3CやSWOTなどで「誰に・何を売るのか」を分析し、
STPで目指すポジションを決め、
ペルソナ設定から4P/4Cで具体的な商品設計に落とす。
この一連の流れを知るだけでも、マーケティングの見え方が変わります。
また、AIDMAの法則では、
人は注目→関心→欲求→記憶→購入
という自然な流れで行動するため、
この動線を意識して設計することが重要だと学びました。 -
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## わかったこと
- マーケティングの本質は、買い手と売り手がwin-winの関係を作ること。
- まずは自社の分析:SWOT分析、PEST分析、ファイブフォース分析。
- 3C分析+STP分析。
- 戦略の深堀:STP分析。3つのステップで戦略を具体化。Segmentation (市場の細分化)、Targeting (ターゲット設定)、Positioning (ポジション設定)。ペルソナを作り上げ、カスタマージャーニーマップにつなげる。
- STP分析やペルソナで戦略を決定したら、4P・4Cをコーディネートする。
- 仮説思考によりPDCAを回す。
- 突破口は他社の事例にもあり。事例は、 -
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ブランドに関する入門書。
ブランディングやマーケティングに関わる人は一度は読んだ方がいいとのことで、手に取った1冊。
主な学びは以下。
・ブランド・パーソナリティーを決める(例:昔ながらの母親、尊敬できる教師や牧師、堅実、刺激的、信頼できる、上流階級、頑丈)
・市場で強いブランドを生み出すには、社員と事業パートナーがブランド・ビジョンを理解し、実現を意識する必要がある
└ 「ブランドを学ぶ」→「ブランドを信じる」→「ブランドを演じる」の順番
目新しい内容はあまりなかった。
ブランディングにより上段から関わるようになったときに読めばまた視点も変わるのだろうか。