原田泰のレビュー一覧

  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    良書。
    現代は、子供は消費財。腑に落ちた。
    確かに、昔は、農家、自営業では、子供は資産、老後の保険、働き手だったが、今は違う。将来子供が自分達を養ってはくれない。
    でも、社会に取っては資産だ。社会で子供を育てなければいけない。日本の社会はそれについていっていない。

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    2015年09月26日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    自分にとっては分かりやすい内容だった。BIのためのお金をどうやって生み出すかをグラフなどを用いて示してくれたのには納得がいったが、まだまだ大雑把に分かったのみなので、もっと理解できるようになりたい。

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    2015年05月05日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    究極の「バラマキ政策」BIについて初めてまとまったものを読んだ。
    格差社会の現状から説き起こし,思想的系譜を辿った上で,良くある誤解に対するフォローや批判に対する反論を通じて,今の日本においてもBI導入は充分実現可能であると主張している。
    データに基づいて論じているのは好感がもてる。それによると,今の生活保護の水準を上回るような給付額には無理があるようだが,著者はそれでも問題ないとしている。
    子供への給付は「母親の口座に振り込む」とか,狭い仮設住宅より普通の家に二家族で住む方が快適だとか,賛同できない点もいくつか散見されるし,何より現実に問題なく回る制度かどうかについては全く説得的ではなかった

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    2015年04月24日
  • 「大停滞」脱却の経済学 デフレに勝つことが構造改革だ!

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    ・ハーバードのポルタ教授は49ヵ国をその会計制度によって慣習法である「英米法」「スカンジナビア法」、市民法である「ドイツ法」「フランス法」の4つに分類。資本調整の速度、成長率に大きな影響を与える事を示した。システムがある程度成長を遂げると市民法の国は慣習法の国に比べ、柔軟で無い。

    ・90年代の不景気の規模に「バブルの反動」と「構造問題」説は誤り。土地、株の値崩れが大きな損失なら、それで大きく儲けた人が存在し、トータルの経済への影響はそこまで大きくないはず。

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    2013年12月29日
  • 震災復興 欺瞞の構図

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    震災復興のためには4兆円の財政出動でいいというのをシンプルに示しています。それが見向きもされない現実こそが、欺瞞の構図。

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    2012年06月15日
  • 人口減少の経済学 少子高齢化がニッポンを救う!

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    今頃読んだー。やや古い本ではあるが、年金問題等今でも十分通用する議論が繰り広げられている。ただ他国がそうだからという理由で人口が減少しながら生産性が上昇するとは限らず、その辺りもう少し踏み込んだ議論があると更に良かったかも。まぁここでは紙幅が足りなさすぎそうだけど。
    でも基本的には蒙を啓くという意味で十分に意味のある本。

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    2009年10月04日
  • 日本人の賃金を上げる唯一の方法

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    ネタバレ

    従業員が減ることは悪いことではない。
    分配を変えても給料は増えない。成長が必要。
    ひとり当たりのGDPが増えないことが問題。本来は人口増加率が少ない方がひとり当たりの成長率は高いはず。

    構造改革=あらゆる分野で生産性上昇の邪魔をしている。
    資本ストックが足りない=投資不足。
    無駄な資本投資は、所得を生み出さないから一時的にしかGDPは伸びない=中国の債務の罠、バブル時代の無駄なビル、無駄な公共投資。
    普通は、30%程度の伸びがあるはず。
    資本蓄積だけでは成長率は低下するが、新しい技術を伴った投資によって生産性が高まる。

    行政のラッダイト運動、護送船団方式を打破すること。

    年金制度の収入の

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    2024年08月23日
  • プーチンの失敗と民主主義国の強さ 自由を守るウクライナの戦いを経済学から読む

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    未だ解決の見えないロシアによるウクライナ侵攻。著名な学者の中には西側がロシアの干渉地帯を踏み躙ったとか、人類学史的には他民族国家のウクライナをプーチンが取りに行くのは必然であるとか意見は様々だ。また独裁に近いロシアが国民世論を味方につけて国を挙げて侵攻を歓迎しているといった報道もあり、一概に現状とその原因を説明するのは難しい。間違いないのは市民が巻き添えを喰って住居を失ったり死者が出ているという事実だけ。勿論学者達もそれをやむを得ないとか是認するわけでもない。
    プーチンが引き起こしたこの様な事態を権威主義対民主主義と捉え、終わりの見えない現在の状況を踏まえると民主主義自体が敗北してるのではない

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    2023年04月19日
  • コロナ政策の費用対効果

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    新型コロナ(covid-19)感染症について、日本が行った政策についてアプローチした書籍。
    コロナ感染症は、人と人との接触でうつるのだから、接触を絶てば感染しないが、それでは経済・社会・生活の基盤を絶つことなってしまう。
    感染症対策専門会議と政府の関係やPCR検査のスンナ派とシーヤ派の例えなど、なかなか興味深く読ませていただいた。
    2020年初めから、世界中で感染が広がり、2年余り経過した現在もどのような形で終息できるのか先が見えない状態である。感染を抑えつつ、社会経済を動かす方法を模索するのは、もうしばらく続きそうだ。

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    2022年03月09日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    BIの議論は、巨額の財政支出が必要という誤解と貧困はお金だけの問題ではないという考え方。

    無駄に働くことは、働かないことのコストよりも大きい。
    労働意欲を阻害するか。
    国民の範囲を限定する。
    夢追い人を増やさないか。

    BIは究極のバラマキ政策。バラマキは悪くない。

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    2021年05月17日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    (2021年6月の感想)
    2年前は、生活補助に対してベーシックインカムの感想を書いていた自分がいたが2年が経過して思いも変わったのですこし整理しておく。

    まず生活保護受給者であるが受給者の大半は人生を歩んだ環境がとても複雑だったり深刻な心の病を患っている人等である。現在は適当な一定額を給付して「あとは自己責任でよろしく」ですませてはおらず、実際には役所の方が彼らの自立は精神的にほぼ不可能であることを感じつつ、彼らを一人の人間として扱って自立のチャンスを地道に提供している現実がある。役所の人はとても大変だけど、捨てていけないとても大事な仕事だなあって思って、そういったことをもっと積極的に知って

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    2019年08月28日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    生活を保障するものは「地縁・家族」→「会社」という風に変遷してきた。戦後、日本国民の多くは自営業からサラリーマンとなった。企業は成長して人手を欲しがっていた。年金や保険を拡充しなければ自社に人手不足になってしまうという背景もあって、高度経済成長期を通して企業の保険に加入する人の割合が増えた。

    しかし、非正規雇用が拡大している現在ではこのような社会福祉体制は弱くなっている。これは単に最低賃金を上げればよいという問題ではない。最低賃金の上昇は失業率の上昇を引き起こすからだ。ここで問題なのは生活保護を受給するハードル(生活保護水準)が高いということだ。このある種の選民思想的な分配法則を持つ理由は現

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    2019年07月09日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    手軽に読み切れるベーシックインカム本。貧困とはお金がないこと、と明快に主張し、その思想的背景とベーシックインカムの有効性・妥当性を述べる。社会保障財源を整理することで現代日本でベーシックインカムは可能だし、著者の言う「貧困」は解決しうる、と言っている。

    「共産主義者」近衛文麿が出てきたり、なぜかABCD包囲網が出てきたり、福祉をまともでない人の矯正なんて捉えたりして、随所で読む気を削がれるが、たぶん国民経済計算の方法なんかは間違っていないのだろうから、有用な本であろうなと思った。
    細かいところを除けば、「あとがき」で結論書いてあるし、寄り道を削ぎ落とせば、内容的にはパワポ10枚くらいで十分な

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    2019年01月05日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    ネタバレ

    日本では、約1000万人の人びとが、
    年84万円以下の収入で暮らしているようです。
    そういった貧困を無くすため、
    皆が最低限の健康で文化的な生活を保障するための思いきった政策として、
    著者はベーシック・インカムを提唱し、
    経済や政治の分野での込み入ったところ、
    細かいところまでを解きほぐす形で話を進めています。
    それゆえに、ベーシックインカムは、
    社会思想としてあるいは社会学的に語るだけのものではなく、
    実践的な議論をするまでの段階に来ているのだなあと読めます。

    雇用状況や所得状況の現実をみる第1章からはじまり、
    第2章ではベーシック・インカムにいたるまでの、
    そしてベーシック・インカムを支

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    2018年06月30日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    ベーシックインカム。それは「すべての人に生きていくために必要なお金を年齢、性別に関係なく配ってしまおう」という政策のことだ。最近ではAIの発展との関係で語られることも多くなり注目を集めている。

    本書は、そのベーシック・インカムについて具体的な例をあげつつ、その実現の可能性について論じている。著者の結論は「私は、日本もイギリス、フランス、ドイツ、アメリカのように給付水準を引き下げて、生活保護を受ける人の比率を高くすべきと考える」というもので、その行き着く先がベーシック・インカムだということだ。もちろん、是非はあるだろうが、現在の格差や貧困の問題を解決しうる一つの方法として学んでおきたいテーマで

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    2017年05月15日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    ネタバレ

    日本では、990万人が年に84万円以下の所得で暮らしている。現行の社会福祉政策はあまりにも非効率で、貧困の解決には非常に限定的。それを、全国民に一律で大人一人月7万円、子供一人月3万円を無条件で支給することとし、生活保護や年金などと置き換える(なので財源確保可能)、そのうえで勤労意欲を削がないように、所得には一律30%の税を課す、というのが著者のおもな主張。

    個人的には第3章が参考になった。2章は飛ばしてもよかったかも。

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    2016年09月04日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    貧困は要するに金のない人ということ。であるならばそこは一律で銀行口座を設定してもらってそこに振り込む。そして福祉官僚はお金だけでは解決できない人間関係とか能力開発に特化すればちいという主張。真ナンバーだと抵抗するけど国民全員がばら撒きでBIを受け取れるから銀行口座を登録し所得はすべてそこにいれるようにというのは徴税のことを考えても正解だとおもう。課題は人は金をもらうと怠惰になるのでは?という懸念。自分は懸念だとおもい、そういう人もいるけど金のこと気にしなくていいから文化やスポーツや冒険が爛熟するう期待がある。

    一九六〇年代以降でもっとも重要な変化は、子が資本財ではなく消費財になったことである

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    2016年09月22日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    【ベーシックインカムの基礎を学ぶ】
    スイスで国民投票にかけられるベーシックインカム。すべての人に(所得の高低問わず)一定の金額を付与することで、国家から貧困をなくし、経済的に発展できる仕組みを作り上げるものだ。

    本書では、
    1)そもそもベーシックインカムとは何か
    2)財源をどのように確保するのか
    3)導入するとどのようなメリットとデメリットがあるのか
    を中心に説明している。

    文中、数字が出てきてしっかり読まないとわかりにくい。数字が出てくる割に文字だけで済まそうとしているからである。

    数字的なロジックも含め、100%理解したわけではないけれど、ベーシックインカムの基本的な考え方などは頭に

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    2016年05月11日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    ネタバレ

    バラマキは正しい政策である。
    誠にその通りなのだが、「控除から手当」の掛け声倒れ、実現しない。「バラマキ」嫌いの人が読んでもきっと納得しないだろう点を考慮して減点。

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    2016年01月03日
  • ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか

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    生活保護という形ではなく、
    BIとして全員に受給する方がいいのかなーと思ってしまった。
    飢え死にということは防げるのかもしれない。

    具体的にいくら配ればいいのかという
    考察もされていて興味深い。

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    2015年12月12日