【感想・ネタバレ】「大停滞」脱却の経済学 デフレに勝つことが構造改革だ!のレビュー

あらすじ

1990年代以降の「大停滞」については、金融政策の誤りではなくて、日本が構造改革に取り組まなかったからだという説が主流である。しかし、構造論者が、いつ、どのような構造改革を怠ったから日本の実質成長率が低下したのかという問いに、まともに答えてはいない。構造問題説とは、雑多で、内容のない、誤った議論の寄せ集めなのである。本書では、むしろデフレから脱却することこそが、真の構造改革であると考え、金融政策の誤りがいかなる経路で大停滞をもたらしたのかを分析。金融政策とは金利を決める政策ではなくて、物価を決める政策であるという観点に立って金融政策の誤りを検証し、どのように金融政策の誤りをただすかを具体的に提言していく。このままでは3000兆円の日本の富が失われてしまう! すべての原因は金融政策の誤りにある。間違いだらけの日本再生論を排し、徹底した実証分析による正しい処方箋を提示する。

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Posted by ブクログ

・ハーバードのポルタ教授は49ヵ国をその会計制度によって慣習法である「英米法」「スカンジナビア法」、市民法である「ドイツ法」「フランス法」の4つに分類。資本調整の速度、成長率に大きな影響を与える事を示した。システムがある程度成長を遂げると市民法の国は慣習法の国に比べ、柔軟で無い。

・90年代の不景気の規模に「バブルの反動」と「構造問題」説は誤り。土地、株の値崩れが大きな損失なら、それで大きく儲けた人が存在し、トータルの経済への影響はそこまで大きくないはず。

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2013年12月29日

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