久我有加のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「君が笑えば世界も笑う」の続編。
前作でめでたく、いつも一緒にいられてともに夢を追いかけることができる、恋人兼相方という関係になったオコとひーちゃん。これで安泰かと思いきや、一人前の芸人への道のりはやはり大変でした。
一難去ってまた一難(特にオコにとっては)で、ドキドキ心配の連続です。「持ってる」天然ひーちゃんと違って、オコは努力と頭脳の人ですからね~
起は自分のせいでオーディションに受からないのだと自嘲気味になるわ、寿志は捨てられたらどうしようと泣くわで二人の気持ちがギクシャクしてしまい、どうなることかと思いました。
…一瞬ですけどね。
二人はなんだかんだ言っても、ふかーい絆で結ばれたラブラブバカップルなので、ちゃんと元の鞘におさまってくれる安心感がいいのです。
オコのヤキモチは相変わらずでした。「待てば笑いの日和あり」の門脇は相当厄介な相手でした。みんなひーちゃんの強力なヒーリング効果に吸い寄せられるようにやってくるけど、結局は癒されてほんわかさせられてしまうところが面白いです。
エロ的にも二人のイチャコラHがてんこ盛りだったわりには、エロより二人の楽しく幸せそうな様子ばかりが目に浮かび、ごちそうさまとしか言えない状況でした!
萌えたのは、寿志が正座させた起に、羽根さんに言ったことを改めて言わせた場面です!「ひーちゃんは俺のもんや。俺はひーちゃんのもんや。一生離れへん」
思わずきゃーって言っちゃいそうになりましたw
言ったオコもカッコいいけど、言わせたひーちゃんもよかったです!
芸人として恋人同士としての、二人の成長を見ることができて、読み応え充分でした。 -
Posted by ブクログ
芸人シリーズ未読でしたが、雑誌で読んでとても面白くて、その続編もさらに面白かった覚えがあったので購入。
漫才コンビ「オレンジグミ」の結成までの道のりが高校生活を背景にして描かれています。なので、甘酸っぱい青春初恋ものとしてもすごく楽しめました。
子供の頃から漫才が大好きなお隣同士の幼馴染み、オコとひーちゃん。
文武両道で才色兼備なのに、いい大学へ行くことよりも、天然でかわいくて「持ってる」ひーちゃんとコンビを組んでプロの漫才師になりたいと切望しているオコ。
そんなオコのことをずっと好きなひーちゃんは、片想いのまま二人で漫才するのは辛いという理由でコンビを組むことを頑なに拒んでいるのです。
とにかく、かわいいです。キューンとしてしまいます!鳥にフンをかけられたひーちゃんの姿を想像するだけでも、キュンキュンしてしまいます。
オコもしょっちゅうひーちゃんにキュンキュンしていて、その様子がまたかわいいんですよね~
賢いのに、好きな子のこととなるとアホ丸出し!ってところがすごくいいです。ヤキモチで急に面白い漫才ができなくなるところなんて、わかりやすすぎで笑いました。
佐倉ハイジセンセのイラストがかわいくてイメージにぴったり。
書き下ろしは雑誌で不足していたエロ方面がたっぷり補給されていて萌えました。ひーちゃんの素直な反応に煽られまくりです。
続編も書下ろしが楽しみになってきました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ席亭(興行主)×解雇された落語家
寄席に出てもウケない落語家である主人公は、ある日解雇され寄席に出ることができなくなってしまう。落胆する主人公に席亭が「万歳(漫才)に転向してみてはどうか」と提案をしてくる。落語を志、かつ万歳という新しい芸に抵抗がある主人公だが、実際にその芸を見ることで見直し、相方にも出会ったことで万歳の道を進み始める。そのすべてを見守り導いてくれた席亭に対し恋愛感情を抱くが・・・。
帯の「おまえが可愛いて、いじらしいてたまらん。」の一文にスッコーンとおとされて購入。
時代物、お笑い(落語・万歳)、大阪モノ、包容力のある攻め…
なんですか、私の好きなもの詰め込みましたか!って感じでした。
これはもう運命だと思います。
すっかり作者さんを見るの忘れてましたが、みたら久我さんでしたので納得でした。
内容ももう抜群です。
一番は、最後の短編ですね。しっかり物語をしめて幕をひいてくれたと感じました。
超おすすめです。 -
Posted by ブクログ
久我さんお得意の大阪弁で綴られる艶っぽいお話。
昭和初期、万歳が生まれた頃が舞台ですが、その熱い息遣いがこちらにも聞こえてきそうでした。
カップリングは、寄席の主×落語家から転向した万歳師。
くっついてからの二人の艶っぽい事と言ったらもう、こちらが赤面しそうなぐらいで、えっちも濃厚です。
しかしそれだけではなく、骨太なストーリーがグイグイ来て引き込まれていきます。
個人的には、最後のエピソードが短いながらも好きです。
万歳師の相方の息子と新聞記者達が語ってくれる、戦中、戦後の彼らの姿に、きっとこんな事は現実でもあったのだろうなと切なくなりました。
しかし、最後にちらりと出た二人は、ああこの二人はこれからも変わらないのだろうなと思わせてくれて、読後感も爽快です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ芸人になる夢を捨て、郷里の温泉街で働く隼斗のもとに、元マネージャーの時田が現れた。
隼人に向かって「迎えに来た」と言った彼は、隼人に新しくできる劇場の専属の漫才作家になってほしいという。
隼斗はその申し出を、一度は捨てた夢だから、と即答で断るけれど、時田はそんな隼斗を諦められないと言い、温泉街にとどまった。
そのことから、隼斗が必死になって封じてきた、お笑いへの熱い思いも、時田への密かな想いが溢れ出してしまう……
という話でした。
隼人は一度は、ちっとも売れなかった芸人への想いも、本心を最後まで告げてこなかった時田への想いも割り切ったつもりでいたけれど、実のところ、お笑い番組も今までの自分のネタ帳も見ることができないくらい、未練があって。
それを必死に覆い隠して、自分はこの温泉街の人間なのだから、と言い聞かせるようにして日々を送っていた。
そこに突如再び、時田が現れて。
あろうことか、隼斗の都合も聞かずに「迎えに来た」と言い出した。
もちろん、隼人は大混乱。
挙句、断腸の思いで切り捨てたはずの過去を突きつけられて、思わず、時田に対して怒鳴ってしまう。
それでも、私情も含めて、隼斗を連れて帰ろうとする時田は、隼斗の実家である旅館に泊まり、隼斗を説得しようと試みてくる。
で、まぁ、結局は隼人はその時田の説得に折れて――というか、自分の気持ちに正直になって、再び芸人の世界に戻ることになる。
それが一つ目の話。
それから、少しずつ時間が進んだ二つの話が入ってました。
二つ目の話は、実家での後始末を終えて、東京に出てきた隼人が仕事で時田とぶつかり、自分の仕事のやり方はこれでいいのか、と思い悩む話。
それともう一つは、そこから更に一年が経ち、関係が落ち着いた二人の間のちょっとした嫉妬の話。
普通の恋愛小説みたいな綺麗なハッピーエンドじゃなくて、ちょっと泥臭かったりする話でしたが、だからこそ、互いが恋人同士として続いていくんだろうな……と思うような最後で、とても面白かったです。
甘くはないけれど、素敵なBLを読みたい方にはオススメします!