青石ももこのレビュー一覧

  • ペーパー・バック 2

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    表紙詐欺…!?と思ったくらい佐伯さんの表情が受々しくて驚きました。このシリーズを初めて読む方は要注意、佐伯氏はそんな一般的な受カテゴリに甘んじているような受ではありません。
    さて新聞社シリーズ同人誌を集めた本も二冊目。off you go多めでかなり読み応えあり。なによりこんなにお話があったんだー!と一穂さんの自作品に対する想いの強さに打たれます。個人的には、子供の頃の佐伯が、誰にも知られることなく問題を解決する話が好き。ちょっとしたミステリー小品の雰囲気を漂わせつつも、佐伯という存在の芯を感じさせる興味深いエピソードだと思う。新聞社シリーズをより楽しむための作品集なのでファンは読むべし。

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    2016年02月10日
  • アンフォーゲタブル

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    ネタバレ

    新聞社シリーズ4部作の今のところの完結編。携帯の普及していない17年前を舞台に、良時や西口もいいアクセントにぽつぽつ脇役として活躍しています。(佐伯さんも一瞬だけ!)

    新聞記者の冬伍と製薬会社勤務の望、それぞれ出会うはずのなかったふたりが奇妙な運命に導かれ、やがて引き裂かれてしまう展開はハラハラと切なさで胸がいっぱいに。
    新聞記者の仕事、マスコミの功罪など、シリーズ中で一番「新聞社」の仕事の側面が強く見えたような。
    シリーズお馴染みキャラが脇役でうまくアクセントになり、人間模様の面白さと物語の巧みさにどんどん引き込まれました。
    望というキャラクターの人間像がとにかく魅力的で、ほんとうに人を描

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    2017年04月29日
  • is in you

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    ネタバレ

    Off you goを先に読んでしまってたのもあってか、佐伯さん、ああ佐伯さん……みたいな複雑な気持ちに。
    一束も佐伯さんも実らなかった初恋に囚われた同士で惹かれあってたのかな。

    タイトルと、そこに纏わるエピソードがとても好きです。
    思春期のゆらぎともどかしさ、そこで止まった時間がもう一度動き出し、二人が歩み出す姿がなんとも言えないひりひりした痛みと切なさを色鮮やかに残していきます。
    香港と日本、ふたつの舞台の対比がうまく生かされていて、劇的な展開を盛り上げてくれたなーと。
    圭輔は一穂キャラ随一の子どもっぽい攻めですが、そこがなんともかわいい。
    is in you=あなたのもの、というまっす

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    2016年01月31日
  • 【電子限定おまけ付き】 ペーパー・バック 1

    購入済み

    願いが叶った!

    『is in you』が好きすぎて、月1の頻度で読み返してましたが、まさか念願の番外編が出るなんて!夢じゃなかろうか?!(笑)。
    落ち着く所に落ち着いた二人のその後が読みたくて、時には一人妄想していましたが、やっぱり本物のラブラブには敵わないよ…幸せ~
    ふたりの絆が強くなっていくのが感じられます

    一穂先生、再び二人を書いてくれてありがとうございます!
    2でもぜひお願いします!!

    相変わらず圭輔先輩カッコ良くて一束が羨ましいよ☆

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    2016年01月26日
  • 【電子限定おまけ付き】 ペーパー・バック 1

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    今まで発行されていた新聞社シリーズの同人誌や小冊子掲載作品などを集めた本。同人誌や小冊子を集めていた身としては…(以下略)ですが、買えなかった本も収録されておまけに挿絵もあるしでファンにとってはお得な一冊。
    ただ、そんな事情を知らず普通に続編だと思って購入した人は、戸惑ってしまうかも。林檎と違ってこちらはひと組のカプだけではない上、ひとつの話自体が極端に短い話もあるし。でも、それを差し引いても、読む価値のある貴重な話ばかり。カプが出てこない脇キャラ(女)のその後の話を、さわやかな気持ちで読めるとは思ってもみなかった。
    一見雑多に見える細かいエピソードが、今も連綿と続いていてカプたちの世界を彩っ

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    2016年01月16日
  • is in you

    ネタバレ 購入済み

    もう~大好き

    すごくいいお話!
    初めて読んだ一穂さん作品で、これをきっかけに一穂ワールドにはまりましたが、このお話がダントツ好き!!

    13年経っても、一束を真っ直ぐに求めてくる男らしく純粋な先輩にもうドキドキが止まりませんでした!
    不器用ながらも先輩を想う一束も可愛くて、、

    写真立ての間から一束の書いた英文の紙切れが出てきた時は、BL読んでいて初めて涙が出ました。

    なんて素敵な世界観なんだろう…
    もっともっと二人の話が読みたい…
    いつか再びこの二人の話で続編が出ることを願ってやみません。

    1
    2015年04月27日
  • is in you

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    学生時代に好きだった相手と、時と場所を違えての再会。しかも相手には付き合う相手がいて、尚且つその相手は自分の上司で…と、一穂さんにしては珍しくビターで大人な設定。緊張感のある三角関係にも関わらず、互いに惹かれあう二人の想いがまっすぐ一途に見えてしまうのは、若かりし頃のエピソードが丁寧に甘酸っぱく描かれているからか。
    二人だけではなく、その恋に水を差す役回りを演じている佐伯のキャラクターも印象的な不思議な魅力に満ちた作品。好きです。

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    2015年03月27日
  • アンフォーゲタブル

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    なんというか本当にしみじみとするお話でした。
    一穂さんの他の本、他の新聞社シリーズに比べて本の厚さが薄い…?と思い割とさら~っと読み終わっちゃうのかな?と思っていたのですが、その考えを裏切る、読み応えのある本でした。
    このページ数に、主人公の二人、有村望と和久井冬梧の長い長い年月の物語が描かれています。

    話は過去、有村と和久井の出会いから始まり、二人の別れ、そして十七年後の再会…までが書かれています。
    二人の出会いは、証明写真のボックスという何故ここ!という場所なのですが、その出会いが最後にとても大切な意味を持ちます。最初は想像できなかったのですが、全て読み終えた後に、この出会いのシーンをも

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    2015年01月09日
  • is in you

    aaa

    購入済み

    ずっと読んでいたい世界観

    「ふったらどしゃぶり」がとても良かったので、他の作品も読んでみようと思った作家さん。やはり正解でした!

    ラブラブのあまり、リアル感が薄くなってしまう作品があまり好きではないので、
    この作品はBLということを意識せずに読めるほど、描写がしっかりしていました。
    高校生時代もそうですが、社会人になってからの台湾の風景などもきっちり書かれていて、土地の魅力が伝わってきたのが印象的でした。

    もちろん恋愛関係も甘すぎず、納得できる展開でした。圭輔の気持ちの強さがたまらん…。
    過去と未来がつながる瞬間、そしてタイトルの意味がわかり、ぐっときました。

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    2014年07月11日
  • アンフォーゲタブル

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    やっぱり一穂ミチはうまいわ。粗探しをするとすれば、人物の描写において、和久井に比べて有村にリアルさが足りないように思った。前半は謎を抱えた設定だから、そういうもんかなと思ったが、有村にはもっと綻びのようなものを醸し出してくれてもいいんじゃない?と感じている。再会のためらいや年齢や共有出来なかった時間への思いなどあと少しでいい、突っ込んで欲しかったと思う。作者はこの年齢の持つ微妙さをどう思っているのだろうか。そこを通り過ぎたおばさんには、ちょっと物足らなかったよ。(笑)

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    2014年02月24日
  • is in you

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     ページを行きつ戻りつ、時間をかけて堪能しました。終わるのがもったいなくて、もったいなくて…贅沢な読書体験をさせてもらったことに深く感謝です。
     タイトル名に関わるエピソードや水かきの色のエピソードをはじめ、物語を彩る数々のエピソードや比喩表現の一つ一つが、とても印象的でした。素敵な文章だなぁ…
     次に、off you goを読むのが楽しみで仕方がないです。

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    2014年01月18日
  • off you go

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    香港ではただただあて馬だった佐伯さん。正直、私の中では刺身に添えられる山椒のような扱いだった佐伯さんwww
    そんな佐伯さんも同人誌の麻雀牌の話でギュンと心をつかまれたんだけれど、まさかここまでギュンギュンされられるとゎwwww  
    今だったり過去だったり、ちょっと前の記憶だったり・・・と、ちょっと読みにくいなとは思ったんだけれど、それもぶっ飛ばすくらいのいい話だった。

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    2013年09月03日
  • ステノグラフィカ

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    とても好き。あまりない職業で、話も感情の流れも自然だった。その上でキュンとする部分あり。文章力もあり、綺麗で安心。

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    2013年05月03日
  • off you go

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    佐伯受けだったら萌える。とおもったら本当にどうしようかと思うほどニヤニヤしながら読みました。
    四十路のひねくれ親父の受け、たまりません。

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    2012年10月05日
  • ステノグラフィカ

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    久しぶりに一穂ミチを読んだ。やっぱり上手いと思う。また、恋愛小説としてすごく上手いと思う。以前は何かしゃちほこばった所が気になって、読後に手放しで愉しめた感がなかったのだが、これは愉しかった。この1年分位の作品を読んでいないので、空白を埋めたくなった。

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    2012年09月18日
  • ステノグラフィカ

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    なんでこうも一穂さんのお話は私のストライクゾーンど真ん中をくるんだろう、というくらい読んでいて大好き!となるくらい良かったです。

    メインの2人だけではなくて、途中に挟まれるその他の人物の生き方というか、その人の人生に関わるお話が私はぐっときました。

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    2012年08月13日
  • off you go

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    ネタバレ

    まずは雰囲気のある表紙買い!タイトルの『Off you go』もいいね。『行っちまえ』って感じで。主人公たちが40代のsweetbitterな恋愛。病弱な妹を間に挟んだ微妙なトライアングル。3人が3人ともお互いのことをすごく愛しているんだよね。その関係がすごく切なくて、なんか抱きしめたくなるようなお話だった。涙は流さなかったけど、泣きたくなるような。受の密が前代稀に見る邪悪な性格でおもしろかった。頭がよくて繊細で怖がりですごくかわいかった。40過ぎのおっさんなのに。感動した!よかった!とか熱く語れる話ではないんだけど、しみじみと心に残るお話だったな。この作家さんを読むのは初めてだったんだけど、

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    2012年06月15日
  • off you go

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    さすがミチ先生。とてもビターなお話でした(///∇//)
    もしかしたらミチ先生の作品の中で一番好きかも知れません
    楽しませていただきました!

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    2012年03月19日
  • is in you

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    ネタバレ

    久々に出会った小説の神作。一穂ミチの作品は繊細で綺麗ですが、この作品は特にピカイチ。高校生時代のぶっきらぼうで曖昧な関係性が素晴らしくて、その後の大人になった後の話は切なく苦くで本当に力作。ありきたりなストーリーでここまで楽しませるのは見事。こういう話が読みたかった。

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    2011年07月09日
  • ペーパー・バック 2

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    帰りたいよ。会いたい。お前にーお前たちに。明光新聞社で働く男たちの、人生と恋と欲と日々と愛。「is in you」「off you go」の番外編を中心に紡ぐ、大人気“新聞社シリーズ”珠玉の掌編集。商業誌未発表作を網羅&書き下ろし短編も収録してお贈りする、パズルのピースが集まっていくような第2巻。

    大好きなステノグラフィカの西口と碧の話もあって嬉しい♡この2人が1番好き(●︎´艸`)

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    2025年06月16日