森泉岳土のレビュー一覧

  • ぼくの大林宣彦クロニクル

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    森泉岳土がこんな童顔の同世代とは知らなかったし、
    それにしても、大林監督が超人すぎて、奥さんも含めてすごすぎる。

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    2023年06月18日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    ネタバレ

    無関係な原作小説が2つ並んでいるのですが、そのチョイスするセンスは素晴らしい。
    雰囲気、画力も魅力的。

    個人的に最も気になったのが、1984年のジュリアが可愛くないんです…!僕の原作読んだイメージのジュリアは活発な美人というイメージだったのですが、この漫画だと全然可愛くない(笑)
    可愛いからこそ、最後の変貌ぶりにインパクトがあると思うんですけどね。何で可愛く描かなかったんだろ。

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    2021年02月11日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    ネタバレ

    ついにジョージ・オーウェルの1984を読んだ。いや、厳密には読んでいないが、森泉岳土による漫画版「オーウェルの一九八四年」を読んだ(オーウェルの、と付くところが良い)。
    救いがないとは聞いていたが、本当に。


    でも何より救いがないのは、読み終わったときに「ああ良かった、怖い話は終わった、"あんなんとは無縁の"現実へ戻ろう」と心から思えないところだ。


    あとは備忘メモ。(ネタバレもあり)


    ・舞台はロンドン、ただしイギリスではなく「オセアニア」という国。オセアニアを率いるイングソック党の党首ビッグブラザー(BB)がすべてを監視し、好ましくない兆候があれば「思想警察」に連

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    2020年01月13日
  • 祈りと署名

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    ネタバレ

    「文藝」で春樹やカフカを漫画化していた人。
    僕が好きな安永知澄も参加する同人誌「ランバーロール」の人。
    柴崎友香「寝ても覚めても」の表紙絵の人。
    と、ニアミスを続けてきたが、初めて漫画を手にした。
    ら、手法も内容もすごい!

    「祈りと署名」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナお嬢様をご主人に擁した屋敷。に恋人として入り込んだイリーナは首絞めセックスを。上の階には婿養子がいて、イリーナはそいつを。そして犬を。
    「惜しまず与えよ」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナの妊娠、父は? 執事? 庭師? 首絞めの指の跡=署名。
    「灯は消えてイリーナは」〔イリーナ〕シリーズ。スヴェトラーナは去り、残されたイ

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    2018年03月06日
  • 耳は忘れない

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    水で描いて墨を落とし、爪楊枝で描くという目眩がしそうな手法で漫画を描く作家さんの短編集。表題作、下北沢が出てくる話が特に好きです。想像の余白がある物語たち。これを片手にお酒を飲んで語り合いたい。

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    2015年02月16日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    蛍は未読、1984は既読。でもさすがの春樹ワールドで、なんか既視感を覚えてしまう。1984は細かいことだいぶ忘れてますな。でも今や、あまりに有名なこのコンセプトは、色んなところで目にするって意味での既視感は大アリ。なるほど。

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    2025年11月17日
  • ソラリス 下

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    スタニスラフ・レムによる傑作SF小説の漫画化。原作の哲学的な問い掛けが、漫画だからこそ可能となる表現で象られる。静かな会話、迫る不穏感。人間が愛の外に投げ出され、しかし愛のようなものが心を抉るように覗き込んでくる。人類を超越する知性とのコンタクトが哀しく胸に迫るのは、愛や孤独や希望が、人間の幻想に過ぎないものだからか。

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    2025年05月26日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    「一九八四年」がマンガに?!
    それは読みたくなるではないか。シンプルな線がこのお話によく似合う。
    そしてまた原作を読みたくなった。

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    2023年07月22日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    森泉岳土が、一冊の中で、村上春樹と、ジョージ・オーウェルを、対にして描く。
    この名前三つが並んだときの納得感よ。
    いい企画だし、内容も見合っている、いい本だ。

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    2021年09月13日
  • 報いは報い、罰は罰 下

    購入済み

    イマイチ

    これは面白そうだと期待して読んだんですが、正直ちょっと肩透かしでした。
    絵柄と演出に強烈な作者さんだけの個性を感じましたが、それだけでした。
    肝心のストーリーがイマイチ。

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    2021年05月05日
  • 報いは報い、罰は罰 上

    購入済み

    つまらなくも面白くもない

    試し読みを読んで、一気に上下巻買ってしまいました。
    つまらなくはなかったですが、期待したほどには面白くもなかったなという印象の作品です。

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    2021年05月05日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    1984年にポイントを置いて、1984年を予言的に描いたジョージオーウェルの1984。そして奇しくも同じ1984年に刊行され、ノルウェーの森につながっていく短編の蛍。これをなぜか結びつけて、漫画で描くという企画。確かに、愛がテーマになっていて、超監視社会の中で、自由を求めた主人公を描く1984、そして本作をモジュールにパラレルワールドを舞台にした愛を主とし1Q84を描いた村上春樹。根源は、何を考えているのかわからない不思議な女性、退廃的でもなく、ただ不思議で、つかんでも掴みきれず、ふわっと消えてしまった話。
    そして、1984は、ビッグブラザーに支配され、自由を求めていた中で、愛を見つけてしまう

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    2021年01月23日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    何となく村上春樹っぽいんだよな~と思っていたら村上春樹のコミカライズが発表されて納得した一冊。

    収録作品ではしかしオーウェルの「一九八四年」の方が好みだった。

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    2021年01月11日
  • 爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇

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    作者買いしているが、初期の作品のような日常系の話はぱっとしない印象。
    絵柄もあるかもしれないが、セリー(SF)や報いは~(ホラー)のようなほの暗い話が好きだ。

    面白かったのは「ムルの顔」。
    当人が新婚旅行で訪れたボルネオ島でふくらませた話でリアル。
    あなたのなにを知っているの?

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    2021年01月11日
  • ハルはめぐりて

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    ネタバレ

    目下のところジェラシー度ナンバーワンの作家。
    だってイラスト描けて漫画描けて文学的素養があって大林宣彦の義理息子になって、そのうえ旅にもふらっと出られるんだよ!
    とジェラシー度増してしまった。
    前髪3本の(達観した)JCが各地へ。風物、人、と出会い、別れ、旅とは本のようだ……という考え方にも共感。
    ただしいいなーと思ったのは、巻末付録というか数ページぶん、なーんでもない日本の郊外の見慣れた風景が、同じ手法で描かれていて、それもまた愛しくなることだ。

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    2020年12月25日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    この評価3は、自己の読解力の未熟さにたいしてだ。

    元は長編SFである「オーウェルの1984」が、このように表現されたことについて、怒りも喜びも感じなく、
    ただ、薄いグレーのインクが脳内に広がって、漫然として落とし所が見つからないまま、いまも、漂っている。

    時として、漫画という表現は、他のどの手段より、読者に想像力を求めてくる。

    しばらくはこのままでいよう。

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    2020年04月17日
  • 祈りと署名

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    絵の雰囲気とオリジナリティーはある。ストリーに魅力は感じなかった。自分の読解力不足か、雰囲気のみなのかは判断できず。

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    2020年01月16日
  • 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

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    村上春樹は・・・
    さすがの1984。シュールに未来を予言している。資本主義の向かう方向への危惧とsynchronizeして、笑えない。

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    2020年01月01日
  • 耳は忘れない

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    ネタバレ

    「耳は忘れない」
    「四季も日々も」
    「森のマリー」
    「葡萄の記憶」
    「盗賊は砂漠を走る」
    「小夜子、かけるかける」

    ・技法ありきではない内容の追及もうかがえる。
    ・最近柴崎友香と親しくしているらしいが、納得できる作風。
    ・身近な生活のベクトルと、極端な文芸寄りのベクトルがあり、後者が好み。

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    2018年09月25日
  • 報いは報い、罰は罰 上

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    本筋は嫁いだ先で行方不明になった唯一の肉親である妹を探しに来た姉、と言う設定の、密室ミステリだが、達者で雰囲気のある画力はまるで映画の世界。

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    2017年11月13日