森泉岳土のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルになっている「祈りと署名」は難しくて、何が言いたい作品なのかちゃんと分かることができなかった。
でも、この作家が好きになった。
それは、「ハルはきにけり」という一緒に入っている連作短編を読んだから。
ハルは小学生で(とてもかわいらしい)、
自分のやり方で世界を観ることができる女の子で、
私はそんな彼女にとても憧れた。
中でも「スリーパー」という短編が胸にギュっと来て、泣きそうになる。
ああ、いいなぁ。
夢とそれがさめた後の温度感と、彼女が好きなものがいろいろ詰まっていて、肌感覚で泣きたくなる。
肌感覚で感情を揺さぶってくるものってすごい。
頭で考えさせるようなのは、まだまだ二流な気