山田鐘人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
葬送のフリーレンのノベライズオリジナルストーリー。フリーレンに出会う前のフェルン、シュタルク、カンネとラヴィーネ、そしてアウラの、コミック本編の前日譚。それぞれのお話がとても彼ららしく、またノベライズだからこそシーンを思い浮かべる楽しみを味わえました。
コミックを読んでないと楽しめないところもあるので、12巻くらいまで読んでからがおすすめかな。
個人的には最後の、フリーレンのお話が素敵。人は一緒に過ごしたと思ったら別れがあって、でもまた違う人との出会いがある。それを繰り返してたどり着く先には、何があるのか。
人との出会いは大切にしたいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不可能を可能に。己と戦うことの難しさー。
ダンジョン好き、探索好きな私にとってワクワクしながら一気読み。
ダンジョン攻略の醍醐味がつまっていたように思う。一見不可能なギミックでも、話し合い、対策を練ることで嘘みたいにクリアできたりする。
RPGゲームをプレイしているとそんな場面に立ち会うことは幾度もあるのではないだろうか。
今回の話はまさにそんな場面で、1次試験とは違い力を合わせて戦おうとしているのが読み取れて、安心して読み進められた。
ゼンゼのコピー体に勝つことは不可能だと思っていたけど、まさかの倒す展開。倒したのはユーベル。イメージ出来れば切れる魔法。結局はどこまで具体的にイメージでき -
Posted by ブクログ
『葬送のフリーレン』は、魔王を倒した勇者一行のその後を描く物語。仲間と共に大冒険を終えたエルフの魔法使い・フリーレンは、長命種ゆえに時間の感覚が人間と異なり、勇者たちの寿命を「ほんの一瞬」として受け止めていた。やがて仲間の死を目の当たりにし、彼女は「人を知ろうとしなかった」自分を悔い、彼らを理解する旅に出る。これは、過ぎ去った時間と向き合いながら、新たな人とのつながりを探す物語だ。
本作の最大の魅力は、ファンタジー作品では脇役的に扱われがちな「長命種のエルフ」を主役に据えた独自の切り口にある。勇者ヒンメルたちと共に魔王を倒すという王道RPG的な冒険はすでに終わっており、その後の静かな時間の中 -