ローラ・インガルス・ワイルダーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
題名からして『長い冬』に比べたら安心して読める…しかし最初のうちは本当に、楽しき日々なんだろうなと心配になった。ブルースターさん酷すぎない?特に奥さん。病んでるのだろうけど、旦那さんもケアしてあげないんだろうな…でも先生としてしっかり勤めたローラえらいよ…お針子さんとしても立派にやったし、違う学校でも先生やったし、働き者だ。メアリのオルガン…感動。キャリーもグレイスも大きくなって…!アルマンゾはまだ100%信用してないぞ私は…まあ人間だもの。でもちゃんと家建ててくれたもんね。すごい。しかし、かあさんのお料理がいつも何でもおいしそう。ミシンよかったねかあさん…!
-
Posted by ブクログ
若いローラが生きていたのはもう百年以上も前。それでも親しい友達のような気持ちがします。
今よりずっと不便で限られた生活だけれど、本当に今の方が豊かだろうか?私はローラたちが羨ましく思えてなりません。養老孟司さんの本の中で「大事なのは身体を動かして働くこと。」という言葉がありましたが、本当にそうだと思う。
一日中パソコンとにらめっこしているのでなく、手や身体を動かしてへとへとに疲れ切った体を寝床に休める生活もいいのでは。ないものねだりでしょうか。それが大変だから今の生活様式が根付いているんですものね。
でも、狭っ苦しい部屋に他人と閉じ込められて一日中じっと座っているのは時に耐えられなくなります。お天気の良い日は特に。
昔よりずっとたくさんの物があって食べ物も手軽に手に入って、安定している。でも安い小麦で作られたカップ麺をすすって化学繊維の衣服を身に付けるのは本当に文明の進化なのでしょうか。嫌なら自給自足の生活をしてみろ、と言われるとそれまでですが。
ローラたちの生活が、あんまりにも暖かく、一本のろうそくの光のようにつましくそれでいてきらきらと輝いて見えるので。つい愚痴をこぼしてしまいました。日々の生活が彩りを持つように、心持ちを少し変えてみます。 -
Posted by ブクログ
懐かしい。子どもの頃に「大草原の小さな家」のテレビドラマも観たし、翻訳本もほぼ読んだと思う。
大好きなシリーズだった。
今作では文章も挿絵も一新されたが、文、絵ともに温かみがあり、ページをパラパラとめくるだけでも楽しめる。
子どもの頃はこの物語を単にローラの目線で読んでいたと思う。両親を大事に思い尊敬し、お姉ちゃんが大好きでもありうらやましい存在でもある。。。家族の愛に包まれた少女を体感しているように読んでいた。
○十年経ち、母親になった今読むと、ローラの目線もそうだが、両親、特に母親の目線でも読むようになる。母として主婦としていかに家庭を切り盛りしているか、限られた道具や食材を利用していかに家族の笑顔を引き出しているか?現在の物に溢れた便利な時代を生きている自分はなんてありがたいんだと思う反面贅沢だと反省してみたり。
子供の頃に読んだ福音館の「大草原」シリーズ、きっとまだ実家の本棚に並んでいるだろう。また読み返してみるのもいいかもしれない。 -
Posted by ブクログ
★★★
ビッグウッズの森の隅にローラの家はあります。
家族はお父さんのチャールズ、お母さんのキャロライン、姉のメアリー、そしてまだ赤ちゃんの妹キャリーです。
小さな家には、みんなで食事をしたり生活するために必要なものを作ったり家族が団欒する大きな部屋と、小さな寝室と、そして冬の間には食料貯蔵庫となる屋根裏部屋があります。
家畜は、牛のスーキー、冬の食料になる豚、猫のブラックスーザン、そして森の獣を追い払うためのブルドックのジャックがいます。
お父さんは狩りに出かけ、獲物を高い木に吊るします。
お母さんは獲物は毛を削ぎ皮を剥ぎ、肉を切り取り燻製にします。メアリーとローラも手伝います。
メアリーとローラには、布で作った人形が何よりの宝物です。
人形をもらったら、口が利けなくなるくらいの喜びが溢れます。
ローラは町を知りません。家が二軒並んでいるところも見たことありません。
親戚は大きな森のあちら側に住んでいて、お洒落してダンスすることが楽しみです…。
★★★
「大きな森の小さな家」を画家の安野光雅さんが監訳して挿絵を付けた本です。
「大きな森~」ではローラの物語として人の感情も書かれていましたが、
こちらではアメリカの開拓者一家の生活を文章と挿絵で丁寧に追うという作りです。
全てのページのそれぞれ1/3以上に挿絵があります。(安野さんが後書きで「もうこんなに絵のある本は書かないと思います」と言っているくらい/笑)
狩りの獲物の処理の仕方、銃の玉作りの方法、罠の作り方、刈入れや脱穀の仕方、食べ物の作り方と食べ物、そして当時の日常生活用品が描かれます。
水彩絵の具の滲みを生かして、簡素ながらも詳細で味のとユーモラスさのある挿絵は、その一つ一つを見るだけでもじっくりと楽しめる実に味わいの深い本です。
絵も字もじっくり見て当時の生活を連想していくので、子供より大人が楽しめる本かもしれません。 -
Posted by ブクログ
断続的な猛吹雪に町は孤立。物資は底をついていく。アルマンゾは小麦を手に入れるため、命を賭けて町を出る決心をする。
小麦が手にはいる保証もなく、無事に帰れるかどうかもわからない。そんな旅に、「いっちょうやってやろうじゃないか」と乗り出していくアルマンゾ。『農場の少年』の読者なら、これを誇らしく思わずにいられない。
ローラのとうさんもまた、厳しい冬に耐える町で存在感を見せる。(家での大車輪の働きは、言うに及ばず。)このふたりはお互いに一目おいているのだ。これまた誇らしくほほえましく思わずにはいられない。
その一方で、ローラがかあさんとの間に少しずつへだたりを感じ始めているのが印象的だった。感じ方の違い、生き方の違い。『プラムクリークの土手で』くらいまで、一家はほんとうに一枚岩だったのに。
けれどこれもまたローラの成長なのだ。娘は、どこかで親を乗り越えていく。
…かんたんには乗り越えられない親になりたいっ。