ローラ・インガルス・ワイルダーのレビュー一覧
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苦労続きの最初の4年間の結論。 それがマンリーの言葉に凝縮されています。 要は、自分がそれをどう見るかにかかっているんだよ。 現代の私たちからすると、どちらも「気の遠くなるような楽観主義」に思えちゃわないでもないけれど、そういう遠いものを純粋に見つめ続け、日々できる限りのことをするという覚悟 &...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルこそ「この楽しき日々」だけど、冒頭はおよそ「楽しい」という感じではありません。 まあ、どちらかというと、回顧録として「あの頃はホント、しんどいと思ったけれど、それもこれも過ぎ去った今となっては楽しい思い出♪」という感じでしょうか?(笑) とにかくびっくりしちゃうのが、ローラが望まれて行っ...続きを読むPosted by ブクログ
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雪に閉ざされた極限とも言える世界を描いているのに、そこかしこに色彩感が溢れています。 そして音楽も。 物にあふれているのに虚無感を感じることが多い現代人に比較して、ローラたちには屋根と壁のある家以外にはほとんど何もないのに、虚無感だけはありません。 それは生き抜くことに真剣だったからこそ得られ...続きを読むPosted by ブクログ
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前回の『大草原の小さな町』では、
ローラは見事教員免許をもらうことができました。
そしていよいよ、まだ自分自身も学校に通う、15歳の少女が、親元を離れ、20キロ先にあるブルースターさんの開拓地で冬のあいだ教えることになるのです。
下宿先はブルースターさんの…凍えそうな家。
そこでの暮らしときたら...続きを読むPosted by ブクログ -
インガルス一家はウィスコンシンの大きな森から、あちこち旅しながら移り住み、サウスダコタのデ・スメットに辿り着いた。ローラとアルマンゾもデ・スメットから終の棲家を求めてミズーリ州のマンスフィールドまで旅した記録。
これまでと異なり小説ではなくローラの日記がそのまま掲載されている。ローラの日記は旅の道...続きを読むPosted by ブクログ -
これはたぶん、シリーズで最も暗いトーンの物語だと思う。プラムクリークのイナゴ被害も衝撃的だったけど、前後に楽しい描写があった。岩波以外の出版社がこれだけをスルーしているのも何だか不思議な気がする。
本書では後にローラの夫となるアルマンゾが大活躍して町の英雄となる。厳しい時代を共に過ごしたもの同士、...続きを読むPosted by ブクログ -
家を出て本格的に教師の仕事を始めて、結婚までするローラ。昔の人ってこんなに早く大人になっていったんだなあ。
住まいを整えること、食事をすること、自分が着る服を作ること、どれもあたりまえに、でも丁寧に手をかけていたことがよくわかる。Posted by ブクログ -
小さな女の子だったローラがぐんぐん成長していく姿がいとおしい。
裕福ではなくても、インガルス家のように心豊かに暮らしていくことはできるのだよな。Posted by ブクログ -
冒頭のローズによる、私って頭がよかったんでえ〜、という
不要な部分はいらなかった。
日記も短いし、無理やり本にしたのかな。
エニウェイ、ガッツが凄い。Posted by ブクログ -
時系列では最後でも、書いた順番はいちばん最初ということで。
訳者の谷口由美子さんも書かれていたが、やっぱりそれまでの8冊とは
文体から何から印象が違う。
それを違和感と取るかどうかは読み手にかかっているのだろうけど。
個人的には『この楽しき日々』がピークだったかな。
あんなにラブラブモード全開だっ...続きを読むPosted by ブクログ -
作者はローラというよりは娘のローズだと言った方が適切かも。
ローラによる日記の部分は、ホントに日記という個人的な覚え書きで
人に読ませるために書かれたものではないことが文章から読み取れる。
旅日記の部分は、53ページに載っている地図を繰り返し見ながら読んでいた。
正直なところ、この本は文章よりも...続きを読むPosted by ブクログ