ローラ・インガルス・ワイルダーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ長く厳しい冬が終わり、本格的に町が形作られ、住民たちが纏まっていく様子と
メアリが大学に行ったり、ローラが町で働いたり教師の免状を取ったり
インガルス一家のカタチがだんだん変化していく時期が描かれている。
前作に比べると平穏な印象を受けるが
ローラにとって因縁のライバル(笑)ネリー・オルソンが引っ越してきたことで
楽しかったはずの学校生活が引っ掻き回される。
ネリーのKYさはなんというか国宝級(笑)。わざとやってんだろってなくらい。
現代でもこういう傍迷惑なタイプ居るよね(笑)。
そういう子は昔も今も変わらず存在するんだなぁ、と変なところで感心してしまった。
そしてワイルダー先生(確かアルマン -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
タイトルこそ「この楽しき日々」だけど、冒頭はおよそ「楽しい」という感じではありません。 まあ、どちらかというと、回顧録として「あの頃はホント、しんどいと思ったけれど、それもこれも過ぎ去った今となっては楽しい思い出♪」という感じでしょうか?(笑) とにかくびっくりしちゃうのが、ローラが望まれて行ったはずの学校のある地での下宿先の家庭の様子。 最初のうちはぶっきらぼうな奥さんの態度に途方に暮れているという状態だからまだいいとして、夜中に刃物を振り回す奥さんの描写に至ると、さすがの KiKi も「う~ん、こんな下宿先は願い下げだぁ!」とビックリ仰天です。 まして当時のローラは15歳。 いか
-
Posted by ブクログ
雪に閉ざされた極限とも言える世界を描いているのに、そこかしこに色彩感が溢れています。 そして音楽も。 物にあふれているのに虚無感を感じることが多い現代人に比較して、ローラたちには屋根と壁のある家以外にはほとんど何もないのに、虚無感だけはありません。 それは生き抜くことに真剣だったからこそ得られる充実感でもあるだろうし、「あるもので満足する」人間の防衛本能でもあるだろうし、実はしぶとい人間の底力が試されている緊張感からでもあるのだろうなぁと感じます。
凡そ想像を絶するような7か月も続く猛吹雪の中、インガルス一家は備蓄してあった石炭を燃やし尽くし、パンを作る小麦粉もなくなり、明かり取り -
Posted by ブクログ
前回の『大草原の小さな町』では、
ローラは見事教員免許をもらうことができました。
そしていよいよ、まだ自分自身も学校に通う、15歳の少女が、親元を離れ、20キロ先にあるブルースターさんの開拓地で冬のあいだ教えることになるのです。
下宿先はブルースターさんの…凍えそうな家。
そこでの暮らしときたら…
ブルースターの奥さんは、もうなんというか、
農地の申請のためとはいえ、この草原のど田舎にうんざりして、隣人との付き合いもない冬ごもりの暮らしにノイローゼ気味のようで…
下宿人の若い先生に辛く当たるのです。まだたった15歳のローラに。。
とにかくメアリの大学の費用のためと、ブルースターの奥さんの -
Posted by ブクログ
インガルス一家はウィスコンシンの大きな森から、あちこち旅しながら移り住み、サウスダコタのデ・スメットに辿り着いた。ローラとアルマンゾもデ・スメットから終の棲家を求めてミズーリ州のマンスフィールドまで旅した記録。
これまでと異なり小説ではなくローラの日記がそのまま掲載されている。ローラの日記は旅の道中のみ書かれているが、出発前とマンスフィールドに着いた後の様子を娘のローズが執筆している。
道中目にした草木や花々、鳥や動物などについて描かれてるが、農作物の育ち具合や土壌についての描写が殊更熱心に描かれてる。ローラもやはり農家の奥さんなんだなと思った。
この旅は、7月から8月にかけて約2ヶ月に -
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ作者はローラというよりは娘のローズだと言った方が適切かも。
ローラによる日記の部分は、ホントに日記という個人的な覚え書きで
人に読ませるために書かれたものではないことが文章から読み取れる。
旅日記の部分は、53ページに載っている地図を繰り返し見ながら読んでいた。
正直なところ、この本は文章よりも写真の方が見応えがあったように思う。
最後に載っていた家の写真を見て、今は記念館として保存されているという
ロッキーリッジ農場に行ってみたくなった。
機会があればだけど。
個人的にはローラの物語は8冊目の『この楽しき日々』で完結した、というスタンス。
『はじめの四年間』と『わが家への道』は副読本と -
Posted by ブクログ
ネタバレ時系列では最後でも、書いた順番はいちばん最初ということで。
訳者の谷口由美子さんも書かれていたが、やっぱりそれまでの8冊とは
文体から何から印象が違う。
それを違和感と取るかどうかは読み手にかかっているのだろうけど。
個人的には『この楽しき日々』がピークだったかな。
あんなにラブラブモード全開だったアルマンゾとローラが
結婚した途端に急速に家族モードにシフトしていくのに
どうしても違和感を覚えずにいられなかった。
見方を変えれば、本筋である家族の物語に戻ったということなのかな。
人生というのは「結婚しましためでたしめでたし」で終わらないのは判るんだけど
この夫婦の場合、結婚後に降りかかる災